SEO対策

SEO・AIOを発注する前の準備チェックリスト|RFPに書く18項目

2026-09-0411分で読める

Editorial note

  • GXO株式会社 / LABOZ編集部が、SEO・AI検索・SNS集客の実務観点で公開内容を確認しています。
  • AIを活用する場合も、構成、事実関係、成果表現、CTAは人間が確認し、必要に応じて更新します。
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目次

SEO・AIO支援の相談で、最初に「何を提案してくれますか」と聞くだけでは、候補会社ごとに前提が違う提案が届きます。記事20本、技術監査、AI回答の調査、サイト改修。どれも単体では良さそうに見えますが、解く問題が違えば比較できません。

発注側が先に作るべきものは、分厚い仕様書ではなく、経営目的、対象範囲、使える証拠、責任、予算、停止条件を揃えた1〜3枚のRFPです。本記事の18項目を埋めれば、未確定部分も含めて同じ前提を候補会社へ渡せます。

準備0: 分からない項目を隠さない

18項目をすべて確定する必要はありません。「不明」「候補会社と決めたい」と書くことも有効です。最も危険なのは、決まっていないのに決まった前提で見積り、契約後に範囲を広げることです。経済産業省・中小企業庁の情報サービス・ソフトウェア取引のガイドラインでも、ユーザーとベンダーの役割・責任・契約条件を書面で明確にし、変更は合意した手順で扱う考え方が示されています。

RFPに書く18項目

A. 事業と相談(1〜4)

  1. 対象事業: 売りたいサービス、価格帯、対応地域
  2. 対象顧客: 会社規模、役職、困りごと、除外条件
  3. 増やしたい行動: 資料請求、診断、相談、商談のどれか
  4. 有効相談の定義: 予算、決裁、時期、対象外条件

「問い合わせを増やす」だけでは、営業対象外でも成功になります。どんな相談なら営業が対応したいかを書きます。

B. 現在地と対象範囲(5〜8)

  1. 基準期間: 比較する開始日・終了日、季節性
  2. 使えるデータ: GSC、GA4、CRM、問い合わせ、商談メモ
  3. 対象URL: ドメイン、重要ページ、除外領域、URL件数
  4. 既知の問題: noindex、canonical、重複、移転、過去施策

無料診断がサイトをクロールしないなら、その結果は現在地の実測ではありません。個別事実が必要な範囲は、アクセス権、取得方法、保存期間まで決めます。

C. 役割と実装(9〜12)

  1. 意思決定者: 優先順位と停止を決める人
  2. 顧客作業: 素材、取材、許諾、承認、期限
  3. 外注作業: 調査、企画、執筆、設計、実装、計測
  4. 本番反映: CMS・コード権限、ステージング、ロールバック

記事ファイルの納品と本番公開は別工程です。誰がいつ公開し、表示と計測を誰が確認するかまで書きます。

D. 品質と証拠(13〜15)

  1. 出典基準: 一次・公式資料の優先、取得日、母集団
  2. 事例基準: 顧客許諾、匿名化、架空事例の禁止
  3. 検収基準: 事実、検索意図、読みやすさ、リンク、表示、構造化データ

AI生成か人間執筆かだけで品質は決まりません。誰が事実と表現を検収し、誤りを見つけたときにどう隔離・訂正するかを決めます。

E. 契約と評価(16〜18)

  1. 予算: 初期、月額、外部費、社内時間
  2. 契約: 最低期間、更新、解約、追加費用、成果物・データ返却
  3. 評価: 7日・30日・90日の確認値、継続・変更・停止条件

順位やAI引用は外部環境で変わります。契約で固定するのは作業、品質、実装、報告、評価手順です。成果目標は置いても、保証と混同しません。

そのまま使える1ページRFP

記入内容
目的[対象顧客]から[対象サービス]の[有効相談]を増やす
現在地基準期間、GSC/GA4/問い合わせ、既知の問題
対象ドメイン、重要URL、除外URL、概算件数
依頼調査/判断/制作/実装/検証の必要範囲
顧客体制決裁者、窓口、技術、法務・表現確認、月の確保時間
品質出典、事例許諾、禁止表現、検収、訂正
予算・期間初期、月額、外部費、開始日、最低期間
評価7/30/90日の指標、継続・変更・停止条件

候補会社には、各欄へ「含む/含まない/前提/追加費用」を追記して返してもらいます。自由提案はその後に受け取ります。

提案比較表に変換する

比較軸候補A候補B候補C
実測するデータ・範囲記入記入記入
90日の優先順位記入記入記入
本番実装の担当記入記入記入
顧客の必要時間記入記入記入
品質・証拠・訂正記入記入記入
総費用と範囲外記入記入記入
評価・停止条件記入記入記入

点数化する場合は、金額を過度に重くしないでください。最安でも実装者がいなければ総負担は上がります。12問100点の比較は委託先選定スコアカードに実装しています。

AI検索支援で追加する質問

  • 対象はGoogle AI機能、ChatGPT、Gemini、Perplexityのどれか
  • 質問セットは誰が、顧客の商談情報からどう作るか
  • 反復回数、日時、モデル、アカウント状態、地域・言語をどう記録するか
  • 社名言及、URL引用、推薦、事実正確性を別指標にするか
  • 回答変動を成果報告でどう扱うか

「AIに出る」だけでは定義不足です。少なくとも質問、サービス、日時、回答、引用URLを保存し、検索流入や商談とは別に観測します。GoogleのAI機能については特別な最適化や専用スキーマは不要と公式に案内されているため、提案された施策が何を根拠にどのサービスへ効くのかを確認します。

初回打ち合わせの60分配分

  1. 0〜10分: 対象顧客、有効相談、対象サービスを確認
  2. 10〜25分: GSC・GA4・URL・過去施策と、まだ分からない事実を確認
  3. 25〜40分: 顧客と外注先の役割、本番反映、承認期限を確認
  4. 40〜50分: 出典、事例許諾、禁止表現、検収・訂正手順を確認
  5. 50〜60分: 予算、90日評価、次回までの宿題を合意

その場で施策を確定する必要はありません。議事録には、確認済みの事実、仮説、未確認、決定、宿題を分けて残します。未確認事項を提案書で断定しないこと、追加調査が有償か無料かを明示することも確認してください。

発注してはいけない状態

  1. 増やしたい相談を経営側が決めていない
  2. GSC・GA4・サイト権限を誰も確認できない
  3. 本番実装者と承認期限がない
  4. 数値・顧客事例の許諾基準がない
  5. 90日後に続行を決める人がいない

このうち1〜3が欠ける場合、月額支援より先に小さな調査・体制設計を行います。投資判断シートでは、土台の重要項目が0なら「SEO・計測の土台を先に直す」と判定します。

よくある質問

Q. RFPは何ページ必要ですか

ページ数より、前提が比較できることが重要です。この記事の8欄を1〜3枚にまとめ、詳細データは別紙にします。

Q. 予算を先に伝えると高い提案になりませんか

予算を隠すと、範囲の違う提案が届きやすくなります。上限と、初期・月額・外部費・社内時間の扱いを示し、作業単位と範囲外を比較してください。

Q. 課題が分からない場合は何を書きますか

「課題特定から依頼」と明記し、提供できるデータ、対象URL、事業目標、社内体制を渡します。無料チェックで確定せず、有償調査の取得範囲と成果物を比較します。

Q. LabozへこのRFPを送れますか

送れます。Labozの標準範囲と合わない場合も、含む・含まない・前提を明示します。先に公開済みの支援範囲と照合してください。

まとめ

SEO・AIO発注前に揃えるのは、事業と相談、現在地と範囲、役割と実装、品質と証拠、契約と評価の18項目です。不明な欄は不明と書き、候補会社に同じ前提を渡します。提案は、実測、90日計画、本番実装、顧客時間、品質、総費用、停止条件の7列へ変換します。

RFPを作る前に論点を整理したい場合は無料診断へ進めます。無料診断は実サイトをクロールせず、個別事実の確定ではありません。個別データの確認が必要なら、有償Phase 0で範囲と権限を合意します。

参考: 経済産業省・中小企業庁 情報サービス・ソフトウェア取引ガイドラインGoogle検索のAI機能(2026年9月4日確認)。本記事は一般的な発注準備であり、法的助言ではありません。