「wwwあり」VS「wwwなし」どっちがSEO対策に強い!?

「wwwあり」VS「wwwなし」論争は、SEO対策を生業としていますと意外なほどに相談を受けます。そして、結構多くの方にwwwの意味、役割が浸透していないケースを見てきましたので今回、 「 www 」ありなしでSEO対策に影響があるのか?どちらがSEO対策に強いのかという点を中心に、SEO対策相談所の藤吉がご紹介します。

この記事は、こんな方に読んで欲しい!

  • 新しくオウンドメディアを始める方
  • サイトリニューアルする方
  • これからホームページ制作する方

SEO対策において非常に重要な、被リンクなどの評価をwwwありなしを正しく把握し設定していないと評価が正しく反映されない。引き継がれないといった、マイナスとなるため注意が必要です!詳しくは後述します。

「 www 」ありなしは、SEO対策にとって影響はない!?

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まず結論からですが、「 www 」ありなしのどちらにしたからと言ってSEO対策に影響があることはまずありません!これは間違いないです。2017年とかなり古いツイートですが、このwwwありなし論争はもう遥か10年以上も前からちょいちょい出てくるテーマでもありました。

「 www 」ありなしのどちらでも良い!

Googleのジョン・ミューラー氏が、SEO界隈で有名なMozのDr. Pete Meyers氏のコメントに賛同しているあたりから間違いないと言えます。最初のツイートは、 「 www 」ありなしのどっちがSEOに強い?と今回の記事タイトルと全く同じ問をツイートした当たりからスタートしましてこれにGoogleとしてはどっちも同じで、結論ブランドがどのドメインで運用したいかじゃないのという締めにジョン・ミューラー氏が”Yep”と賛同したというものです。

ただし、後述しますが。 「 www 」ありなし はどっちでスタートしても良いですが。すでに運用開始し、被リンク記事コンテンツがある場合はドメインの正規化、どちらかに統一が必要です。その理由などについては、詳しくご紹介してきます。

「 ワールドワイドウェブ(www) 」とは何、その意味!?

1950年の8月6日、World Wide Web(ワールドワイドウェブ)というインターネットの中で最も重要なシステムを、イギリスのティム・バーナーズ=リー博士が発明した事から始まります。URLに使用される「www」は、ご覧の通りこの言葉からきています。1991年、ティム・バーナーズ=リー博士は世界で初めてのWebサイトを公開します。そのため、一般にはこの日をWebの誕生日としている所も多くあるでしょう。

ティム・バーナーズ=リー博士は、Webサイトの公開と共に「WWWクライアント」というソフトウェアの開発もしました。今の時代の「Webブラウザ」のことです。現代では、「Google chrome」iPhoneなどで用いられている「safari」などが有名どころではないでしょうか。ティム・バーナーズ=リー博士は、「WWWクライアント」を無料で世界に公開しました。これが「www」の始まりと言われています。

World Wide Web(ワールドワイドウェブ)はその後急速に発展していきました。その大きな理由としては、誰でも簡単に情報を発信する側に慣れるという手軽さからだとされています。このウェブとは、クモの巣という意味を持っており、世界中にクモの巣のように情報を張り巡らせることから命名されました。

「 www 」ありなし の運用には注意が必要!

www有り無しは、SEO対策に影響がありませんが。その運用には、注意が必要です。なぜならば、同じドメインであってもSEO対策の評価はwwwのありとなしで大きく違うからです。一般的に公開している(正規URL)に多くの被リンクや内部リンクが付けられているため、wwwなしを正規URLとしているならばwwwありにはそのSEO対策の評価は行き届いていないと言えます。

WEBサイトやオウンドメディアのwwwありなしを途中で変更は絶対NG

SEO対策を行っているWEBサイトや自社のオウンドメディアをリニューアルのタイミングで、wwwありにしよう!wwwなんて無い方が見た目分かりやすいから変えよう!なんて短絡的に変更は絶対にしないようにしましょう。「 www 」ありなしを変えた事で、大きく検索順位を落としたという事例を見たことがあるだけに危険だと断言できます。

URL正規化に伴うリダイレクト設定も要注意!

wwwありなしは、運用を気を付ければ良いからとりあえず正規URLにリダイレクト設定をしよう!とこちらもまた短絡的にリダイレクト設定をするとSEO対策にとって大きなマイナスとなりえるため注意が必要です。

海外のエクストリームスポーツサイトextreme.comは、上記のようにURL正規化のためにリダイレクト設定を302リダイレクトで行いました。これにより、多くのアクセス数と上位表示していた検索クエリや、被リンクも同時に失ったそうです。ではどうすべきだったのか?その答えは、301リダイレクトで設定する!です。

URL正規化は301リダイレクト設定!

そもそもURLの正規化とは、検索エンジンに対してURLが正しい認識をしてもらえるように設定を行う事です。301リダイレクトは、サイト内のページにアップデートや移転などがあった場合、古いページを新しくするために使用します。「wwwあり」「wwwなし」どちらかに301リダイレクトの設定を行う事で、サイトにアクセスしてくるユーザー、リンクの分散などの問題を解消できます。もしも統一されていないURLだった場合、検索エンジンが評価すべきページを判断できないといったトラブルにもなりますので、「wwwあり」「wwwなし」は必ずどちらかに統一するようにしましょう。

wwwがあるかないかで生じるメリット

「wwwはどちらでもいい」とは言っても、それにより生じるメリットは異なります。それぞれの内容をしっかり把握しておくことで、どのようにURLを作成すればいいのか、自社の場合はどっちがいいのかなどを判断できるようになります。メリットを深く認識する事で、正しく最適なURLの作成が可能となるでしょう。

wwwありのメリット 

  • プロトコル名がなくてもURLだと判断しやすい

まずHPのURLとは、「http://」のプロトコル名、「www」のホスト名があり、その後にドメイン名が続きます。一般的にURLとして認識されるものは「http://」 のプロトコル名か「www」のホスト名を見て判断されます。そのため、もしもhttp://」 のプロトコル名が省略されていたとしても、「www」のホスト名があれば、その文字列がURLだと自然と判断されやすくなります。

  • Cookieの問題に遭遇しない

「Cookie」とは、サイトのサーバーから発行される小さなテキストの事を指します。閲覧したサイトによってですが、訪問したサイトの情報が一時的にパソコン、もしくはスマホへと蓄積されます。環境やブラウザの種類などによりますが、「www」がない場合、ドメイン直下のサイトとサブドメインでCookieの競合の発生があります。設定をしっかりと行っておけば大きな問題にはなりませんが、認識が甘い場合は思わぬ不具合やトラブルの原因となるでしょう。

wwwなしのメリット 

  • URLが全体的に短くなるため覚えてもらいやすい

ユーザー視点で見ると、長々としたURLよりも、短く簡潔な方が見やすく覚えやすいというメリットがあります。そのため、「www」なしのURLにした方が、覚えてもらえる、身近に感じてもらえるようになります。また、短くなることで入力する手間なども省けるため、ユーザー側として考えると、短いURLはかなり大きなメリットになると言えるでしょう。

  • 大きなデメリットが存在しない

「wwwなし」のURLにした場合、特別大きな問題につながるようなデメリットというのは基本的に存在しません。また、先ほどメリットとしてお伝えした「短くなる」「入力しやすくなる」という部分は、wwwがある場合ではURLが長くなるためデメリットになります。「wwwなし」の場合、SEO的な問題もありませんし、URLが短くユーザーに覚えてもらいやすいといったメリットが大きな特徴と言えます。しかし、逆に言えば、URLが短くなるという以外に特別なことはないとも言えるでしょう。

日本企業の「wwwあり」「wwwなし」のサイト

多くの企業で当たり前のように運営されているWebサイトですが、それぞれ「wwwがあるか、ないか」は異なっています。ここでは、誰しもが知っている日本企業の代表的なサイト、その違いを見ていきましょう。

「wwwあり」のサイト

世界的にも有名な「任天堂株式会社」、航空会社大手の「日本航空株式会社(JAL)」などが代表的なサイトと言えるでしょう。この2つのURLは「wwwあり」となっており、サイトとしてはコーポレートサイトという形になっています。簡単に言えば会社のWebサイトの事を指します。また、大塚製薬のコーポレートサイトも「wwwあり」となっており、ULRに「www」をつけているのはほとんどが会社のWebサイトということが分かってきました。

「wwwなし」のサイト

逆に、「wwwなし」のサイトというのは、一体どんなサイトになるのでしょうか。「wwwあり」が会社のコーポレートサイトとして存在しているのに対し、「wwwなし」のサイトは、「富士フィルム」のフォトブックサービスサイト、マーケティング情報を発信している「エムタメ」などがあり、サービスサイトなどに使われているといった傾向にあります。

しかし、これらはあくまでも代表的な例にすぎませんので、会社のコーポレートサイトも「wwwなし」で作成することに何の問題もありません。逆に、サービスサイトを「wwwあり」で作成してもOKです。しかし、例えば大手企業ではコーポレートサイトとサービスサイトの2つを運営している場合などは、「wwwなしとあり」で作成して運営をしているというところも少なくはありません。必ずこうした形にしなければいけないということはありませんが、1つの例として、このような形で区別されている傾向にあるということを、「www」の知識として知っておいても損はないでしょう。

まとめ

「wwwがあった方がURLっぽい」「wwwがない方が短くなって分かりやすい」など、URLに対する考えは人それぞれあるでしょう。SEO的な差というのはないため、最終的には個人の感性で決めるということになるかもしれません。しかし、それぞれのメリットをしっかり把握し、どちらが都合がいいか、自社にはどちらがマッチするのかを判断できるようにしておくことが大切です。

これからオウンドメディアの運営を行う方、新しくサイトを立ち上げる方など、この「wwwはどうすればいいのか」というのは多くの方が悩むでしょう。この記事の内容を把握し、正しく適切なULEを作成できるようにすることが、成功への第一歩となります。

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