キーワード選定はコンテンツSEOやSEO対策にとって欠かすことのできない必須工程であり、記事やコンテンツの作成のパフォーマンスにも大きな影響のある要素です。SEO対策にも重要な項目となっていますが、そのキーワード選定に対して皆さんはどのくらい理解していますか?
「検索ボリュームが多いキーワード」
など、キーワードを選定するための要素などは知っているものの具体的にどう決めればいいのか、そもそもキーワード選定がなぜそんなに重要なのかよくわかっていない…そんな方もいるでしょう。この記事では、キーワード選定とは?という基本中の基本から、なぜ重要なのか、どう キーワード選定 を行えばいいのか、キーワードの種類やオススメのツールなど、キーワード選定に関して必要な多くの情報を様々な視点からお伝えいたします。
この記事に書いている内容を深く理解しマスターすれば、 キーワード選定 に関する悩みは霧が晴れたようにクリアになるでしょう。理解すべき、知っておくべき情報が多いため投げ出したくなりますが。効果的なキーワード選定を行えるようになることで、Webサイトの集客・コンバージョンやリード獲得の向上はもちろんですが。同業他社、ライバルサイトとの差別化にもつなげることができますので是非チェック下さい。
※ 漠然とSEO対策やアクセス数アップのために、検索数が多いキーワードを見つけるだけのキーワード選定をしているというWEB担当者、マーケティング担当者の方が圧倒的に多いのですが。それは正解のようで、正解ではありません。なぜならこの記事をご覧の皆様にとってのWEBマーケティングはブランディングよりも注文、来店、お問合せといったコンバージョンだと思います。
100万人のアクセスよりも1件のお問合せやご注文を得るためには、より本質的なキーワード選定を行う必要があります。SEO対策初心者の方でも分かるように、専門的すぎないように注意して書いてみました。分からない点や、どうしてもクリアにならない場合はぜひSEO対策相談所までご相談、お問合せ下さい。無理な営業などは一切行いませんのでご安心下さい。
目次
キーワード選定とは?
キーワード選定とは、ユーザーが検索するであろうキーワードを想定し、検索数のある人気キーワードを特定するための作業です。キーワード選定をしなければ、誰も検索していないキーワードに対してSEO対策やコンテンツSEOを実施することになり兼ねない為非常に重要な作業です。
後述しますが、キーワード選定を行うことによるSEO対策、コンテンツSEOのパフォーマンスを更に高めコンバージョンやリード獲得のパフォーマンスを高めるためという大きなメリットもたくさんあります。
検索キーワードとは?
検索キーワードとは、ユーザーが検索をする際に入力する言葉の事で、「美味しいラーメン屋さんが知りたいな?」と思えば【ラーメン 美味しい店】【人気のラーメン】、「デートで何処に行けばいいかな?」と考えれば【オススメデートスポット】【鉄板デート】などと言った言葉で検索を行うでしょう。
こうした言葉が検索キーワードとなり、キーワード選定とはこうした検索キーワードを数々の言葉、単語の中から特定することを言います。ユーザーの検索ニーズや検索意図をうまく捉え、効率的なコンテンツSEO戦略を描いていくことが可能となるでしょう。
キーワード選定が重要とされる理由
検索キーワードを決めなければ効率的な記事・コンテンツ制作は出来ません。しかし、なぜそこまでキーワード選定が重要視されているか疑問に感じている方もいるのではないでしょうか?
- 【ユーザーの検索意図】ユーザーの検索ニーズ、検索意図に的確に応えられるWebサイト構築のため
- 自社が取り扱っているサービスや商品に興味を持つユーザーへ上手くアピールするため
- 【コンバージョン、リード獲得】他社、ライバル以上の高いパフォーマンスを発揮するため
大きく分ければこの3つのために行うのがキーワード選定です。そこに共通するのがコンテンツの質も含め、検索エンジンの評価を得やすくするためと言えるでしょう。例えばキーワードの選定を行わず、ただ単に書きたいものを記事やコンテンツとして制作すると、検索エンジンに記事の内容を明確に伝えることが出来ません。検索エンジンはまずどんなキーワードが含まれているかを確認し、SEOの評価を行います。
先ほどお話ししたように【ラーメン 美味しい店】というキーワードがあれば、「この記事は美味しいラーメン屋さんのことを記している記事なんだ」というように判断されます。つまり、キーワードが決められていない記事とは記事自体が認められない、つまり存在しないことと同義になります。そのため、SEOを意識したWebサイト、コンテンツ制作で特に大切にする項目であり、重要視すべき大きな箇所であると言えるでしょう。
キーワード選定の基本
キーワード選定を行う場合、意識しておくべき点や頭に入れておくべき前提項目があります。これらをしっかりと把握しておかなければ、的確なキーワード選定は難しくなるでしょう。逆にこの部分をしっかり押さえておけば、初心者の方でもある程度有効的なキーワード選定が出来るようになりますので、しっかり確認しておきましょう。キーワード選定の基本中の基本をご紹介致します。
検索キーワードは「ユーザーの検索意図と悩み」
検索をするという事は、ユーザーはそのことについての情報を知りたい、問題を解決したいなど、何かしらの意図・目的があって検索をしています。スマートフォンの普及により、今はどんな小さなことでもすぐ検索できる非常に便利な時代となりました。
そのため、どんな小さなことでも気付いたら調べているなんてこともあるでしょう。そのため、検索ワードはユーザーにとっての悩みの種、課題となります。それこそ自分の将来を心配した検索から趣味の事や新しい仕事の事、今日の夕飯に至るまで、実に様々な内容を検索することにより答えを導き出しています。
キーワード選定とは、そんなユーザーの検索意図と悩みを察知し適切な問題解決、正しい情報を届けるのにも欠かすことのできない要因となるでしょう。
検索キーワードを4つに分類
検索キーワードは大きく分けて4つの種類に分けられます。まずはこの分類を的確に行いましょう。どのジャンルで情報を伝えたいのかを明確にしなければ、正しくユーザーに届けることはできません。
- 知りたい
- 行きたい
- 解決したい
- 買いたい
例えば「今日の天気は晴れ?」という疑問であれば知りたい、「遊園地の最寄り駅」であれば行きたい、「水漏れを修理したい」であれば解決したい、「電動自転車が欲しい」であれば解体というジャンルに分けられます。この分類をしっかり把握し、頭の中に入れつつキーワードの選定を行う事で、的確なニーズを見つけやすくなるでしょう。
悩み・欲求レベル(ニーズ)が深いのは複合キーワード
どうしても解決したい、心のそこから問題をクリアしたいという時の方が、検索キーワードは長くなる傾向にあります。例えば海外に一人旅をしたいけど不安がある。どんなとき、検索するキーワードとしては「海外 旅行」「海外 一人旅」とはならず「海外 一人旅 心配」「海外 旅行 注意点」などといった長い検索キーワードになるでしょう。
それは、問題解決に対する具体的でピンポイント情報を求めているからと言えます。後程ご紹介しますが、これを「ロングテールキーワード」といい、組み合わせることで自分が望む情報とのマッチ率は高まります。
キーワード選定は、欲張らない【1ページ=1キーワード】
キーワード選定に慣れてくると、どうしても欲張りたい感情が出てきてしまうかもしれません。色々なキーワードを対策しようとしたり、1コンテンツ内に多くの情報を盛り込み様々なユーザーに向けたコンテンツを作成しようと思うでしょう。
しかし、キーワードを盛りすぎるとコンテンツのテーマ性や対象としているユーザーが大きくぶれてきてしまいます。そのため、基本として忘れてはいけないのは「1ページ1キーワード」という事です。確かに狙って複合的対策キーワードでの上位表示をする場合もありますが、まずは1つのキーワードに対しての強いコンセプトを持ったコンテンツ制作を心掛けましょう。
キーワード選定の前に行うべき重要ポイント
キーワード選定はただ単に用いるキーワードを決めればいいという訳ではありません。その前段階での土台をしっかりとしておかなければ、本当に魅力のあるコンテンツの製作は出来ないでしょう。キーワード選定を行う前にすべき重要なポイントをここでご紹介致します。
目的の確認・テーマの明確化⇒ココは超重要です!
まず何よりも重要なのが目的の確認、サイトテーマの明確化です。Webサイトを立ち上げるに至った目的は理解できていますか?なぜこのサイトを作ったのか、何を目指しているのか、どんなテーマのサイトなのかをしっかりと明確にされているかまずは確認してください。
例えば「企業としての認知度を高めたい」「商品の購入を増やしたい」「問い合わせや申し込みを増やしたい」など、明確な目的がはっきりしていなければ、効率的なキーワード選定を行う事は出来ません。目的などにより、最適なキーワードはもちろん変わっていきます。
SEO知識対策にも繋がる最も重要な準備と言っても過言で貼りません。キーワード選定を行う前には、必ずはっきりとした目的の確認とテーマの明確化を行っておきましょう。
ユーザーやサービスの理解
当たり前な事ではありますが、最適なキーワード選定を行うためには、自社サービスやユーザーに対する強い理解度が大切です。しかし、当たり前だからこそ意識が弱くなってしまい、深く理解している事が少ないという場合が多くあります。自社のサービスの強み、さらにその強みを求めているユーザーに対して、いかに魅力的な情報を伝えることが出来るのかということをしっかり理解できていなければ、効果のあるキーワード選定は非常に難しくなるでしょう。
ユーザーからのニーズや自社の強みに繋がるキーワードでなければ意味がありません。自社の強みとマッチしていないキーワード、ユーザーが求めているニーズとかけ離れたキーワードでは、もちろん上位表示などの目標は程遠くなるでしょう。
ユーザー視点での選定
キーワード選定での大きな失敗で多いのが、ユーザー視点が欠けているという点です。ユーザーの抱えている悩みやニーズを理解することはもちろん大切ですが、実際にどんな言葉から想起して行動に移るのかまでじっくり考えなければいけません。
例えば料理がなかなかうまくならないと悩んでいるユーザーに向けて「煮込み 火加減」「料理 味の調節」などというキーワードを選定しても、この場合なぜ失敗してしまうのかという原因がある程度わかっているユーザーにしか響かない可能性があります。
「なぜ失敗してしまうのか?」「どうして上達できないのか?」という根本的なところから悩んでいる方も多くいるでしょう。その場合、最適なキーワードとしては「料理 上達」「料理 失敗しないコツ」などという方が、ユーザーにはしっくりくるものになります。
伝えたいことを伝えるだけではなく、ユーザーが今何に悩んでいるか、どんな答えを求めているか、ユーザーの視点で見極めることが出来なければ、魅力のあるキーワード選定は難しくなるでしょう。商品やサービスからの直接的な想起キーワードに縛られがちになってしまいますが、ユーザーはどんな言葉で検索するか?という事を第一にすることが大切です。
仮説設計
予め仮説を立てることで、良質なキーワードを出すことが可能となります。キーワード選定に慣れるまではこうした仮説を立てながらすすめていくことで、予測能力やユーザーに対する理解度も徐々に高まっていくでしょう。
このように、様々な視点からの仮説をあらかじめ準備しておくといいでしょう。もしその仮説が間違っていたとしても次へ繋げることが出来ます。やり始めからいきなりうまくキーワード選定が出来るという方は少ないでしょう。
サイトのテーマや目的、ユーザーやサービスの徹底した理解、ユーザー視点など、こういった要点を踏まえつつ、色々な角度から仮説を立てて検証、それを反省し次に活かすというサイクルを行う事で、キーワード選定のセンスをあげることが可能となります。
キーワード選定の手順
実際にどうやってキーワード選定を行うのか、どんな手順で進めていくべきなのかという事をご紹介致します。基本的な流れが掴めればおのずとコツも分かってきますので、スムーズなキーワード選定が可能になるでしょう。ここでご紹介するこの手順に沿って進めていけば、「キーワード選定をするのは初めてで何も分からない!」という方でも、一定の精度のキーワード選定をすることが出来ます。
1.メインキーワードを決める
サイトのメインとなるテーマを決めておけば、ここに対応するキーワードを決めていきましょう。ここは一番の核となるキーワードを決定します。検索市場の策定ともいえる重要な部分になります。例えばピアノ講師の方ならもちろん「ピアノ」「ピアノレッスン」、旅行会社なら「旅行」「一人旅」などになるでしょう。
ここで選ぶべきキーワードとは、とにかく検索ボリュームの大きいもの、ユーザーが検索する際にまず最初に思い浮かぶキーワードになります。「自社のサイトに重要であり、尚且つ関連性が最も高いキーワード」を軸にすることで、今後のサイト展開もしやすくなるでしょう。
注意点として上げられるのは「このキーワードで一番を取るために施策を行う」というスタンスのSEO対策は行わないようにしましょう。あくまでも、この軸となるキーワードは自社サイトがどこで競合サイトと戦うかを決めるいわば「主戦場を選ぶ」という作業になります。
長い目で見ればもちろん上位表示を狙うべき項目ではありますが、簡単に1位が取れるキーワードや検索数の少ないものなどは、市場選定としては小さすぎてしまうという事も考えられます。そのため、検索ボリューム数を重点的に調べ、適切なメインキーワードを決めていきましょう。
2.メインキーワードを膨らませる
次に、ピックアップしたメインキーワードを軸にして、関連性の高い他のキーワードを洗い出します。ここではとにかく量を重視し、様々な角度からキーワードを膨らませていきましょう。軸キーワードを膨らませるためには、「サジェストキーワード」「関連キーワード」「サイト流入キーワード」「SNS・口コミ発言」を参考にしていくとスムーズです。
サジェストキーワード
キーワードを検索窓に入力した際に表示される候補キーワードの事をサジェストキーワードと言います。過去の検索キーワードをもとにアルゴリズムから自動的に生成してくれます。主に人気の高いキーワードを表示してくれるため、その中でも需要の高いキーワードを抽出する事が可能となります。
関連キーワード
様々なツールを使い抽出することが出来ます。ツールはターゲットキーワードを選別するときに用いることがほとんどですが、検索ボリュームや割合だけではなく、検索市場ごとに頻繁に検索されているキーワードの調査もできるため、SEO対策としても非常に有効的になります。
サイト流入キーワード
自然検索でユーザーがサイトへ流入するときに実際に検索されたキーワードの事です。予想や憶測ではなく、実際の検索で使用されたキーワードのため、思いがけないニーズを知ることが出来ます。時季やイベント、トレンドなどを考慮し、過去数か月分の流入キーワードを利用すると効果的です。
SNS・口コミ発言
リアリティの高いニーズや悩みなどを知ることが可能になります。自社のサービスや商品との関連性が高いキーワードで検索をかけることで、自社では気付けないようないい点や悪い点なども知ることが出来ます。Yahoo!知恵袋などでは「今現在悩んでいる」というリアルタイムの問題を知ることもできますので、チェックしてみましょう。
3.カテゴリごとの整理
キーワードの量が多い場合、必ずカテゴリ別に整理しておくようにしましょう。例えば不動産会社などの場合、「都道府県」「市区町村」などのエリア別や「間取り」「賃料」などという条件別のカテゴライズが出来ます。同一のニーズが多そうなキーワードから分類していきましょう。
- 商品名
- 値段
- 昨日
- 口コミ
- 商品ジャンル
- 悩みや課題
上記はグルーピングの一例です。
キーワードの分類により、そのテゴリごとの弱みや強みがハッキリ知ることが出来ます。また次回のキーワード選定でも作業を格段に楽にすることが出来るため、このカテゴリー別の整理は非常に重要な項目となります。多少の時間と手間はかかりますが、やっておいて損はありません。
キーワードの量が限られている場合は必ずやる必要はありませんが、量が多い場合や初めて作業を行う場合などは、流れを知りカテゴライズキーワードをしっかり把握しておくためにもぜひ行っておくといいでしょう。
4.競合サイト・検索ボリュームをチェック
軸となるキーワードを決めそのキーワードを膨らませ、カテゴライズが完了したら次は検索ボリュームの調査を行います。検索ボリュームが多いものの場合、ユーザーから検索される率が高くなると同時にライバルも多いという事になります。
逆にボリュームが少ないキーワードの場合は、大きな成果はないかもしれませんがコアなファンを獲得出来たり、よりニーズの高い顧客を見つけることが出来ます。キーワードごとの特徴をしっかりとおさえ、上位表示が狙えるキーワードはどれかという事をしっかり検討する必要があります。選定するキーワードの目星がついたら実際に検索をしてみましょう。
その結果で上位表示されているサイトが競合サイトになります。これらのサイトをしっかりと見て、満たしているニーズやポイントがれば、自社サイトにも盛り込んでいきましょう。また、競合サイトの強み、弱みも調査していきます。例えば競合サイトでは大まかな説明しかされていない箇所や、触れられていない部分などがあった場合、もしも自社で強く推せるようなものであれば大きな差別化にもなります。
競合サイトのSEO対策にも注目しておきましょう。競合サイトの規模や構成、キーワードやSEO対策など様々な要点を総合的に見て調査を行い、自社サイトの上位表示させるための戦略を練っていきます。
5.優先順位をつける
次に、キーワードの優先順位をつけていきます。先ほど行ったカテゴライズや競合サイト・検索ボリュームの調査の結果を並べ替えていきます。そのため、先ほどの工程はしっかりと行っておくようにして下さい。こうした調査などを通じて、どんなキーワードなら勝てるか、どのキーワードが穴場になっているかを見極め、キーワードに対して優先順位をつけていきます。優先順位を付ける際に特に重点的に意識すべきポイントが下記の3つになります。
競合性の低さ
競合性の高いキーワードばかりを対策しても、SEOの効果を実感することは難しいでしょう。サイト立ち上げ期などは、特に上位表示を少しでも多く獲得できるようなキーワードを重視するようにして下さい。
最も優先すべき項目が、この競合性の低さになります。しかし、ニーズがあまりないキーワードばかりでは意味がありません。ユーザーのニーズを把握しつつ、競合性を考えたキーワード選定が出来るようにする必要があります。
検索ボリュームの多さ
仮に検索上位を多く獲得できたとしても、ボリュームの少ないキーワードばかりでは集客見込みは難しくなります。そのため、基本的には検索ボリュームの多いものを狙うようにして下さい。しかし、このボリュームが多いという事は、先ほどお話しした競合性が高くなる傾向にあります。そのためにも、競合サイトの調査や文政は特に重要なポイントとなるでしょう。
自社の専門性を強強く出せる
競合サイトを見た際に「これなら自社の方が良質なコンテンツ作成が出来る」という自信が持てるキーワードがあれば、早めに対策を行っていきましょう。SEOではコンテンツの質が最も重要視されます。質の高いコンテンツを早い段階でアップすることが出来ればそれだけでサイトの成長もスピーディーになっていくでしょう。
競合サイトのはない自社の特徴的な部分、自信をもって提供できる箇所があれば、まずは何よりも優先的に対策する事が必要となります。
6.定期的に見直す
キーワードの定期的な見直しも重要なポイントになります。ユーザーのニーズやトレンドは常に変化し続けています。そのため、ずっと同じキーワードのままで上位表示され続けるという事はありません。こうした変化にしっかりと対応していくためにも、定期的にキーワードの見直しを行っていくようにしましょう。
また、ここ最近では音声検索が注目されてきており、「近場 レストラン」「引っ越し 費用」というキーワード検索から「うちの近所の美味しいレストランは?」「引っ越しにかかる費用の相場は?」などという文章に近い検索が増えてきました。今後はこうした対策も本格的に必要になってくるでしょう。
また、キーワードそのものだけではなく、サイト運用をしていく中で、「当初の想定よりもなぜか上位表示が獲得できていない」「競合サイトが思ったよりも強い」といったこともあるでしょう。その場合、優先度の見直しなども必要になってきます。
軸キーワードを決めて洗い出し、カテゴライズを行って競合サイトや検索ボリュームのチェック、優先順位を行えば一通りの流れは完了です。しかし、それですべてが終わるという事ではありません。必要に応じて、優先順位の再チェック、競合サイトの再調査など、定期的な見直しが必要となってきますので、しっかりと行っていきましょう。
キーワード検索の種類
キーワード検索には、さまざまな種類があるのをご存じでしょうか?それぞれについての理解を深めておかなければ、正しいキーワード選定は難しくなります。どんなキーワードがどんな種類になるか、相対するキーワードは何になづの家をしっかりと把握しておき、正しいキーワードを導き出せるようにしておきましょう。ここでは大まかに分けられるキーワードの種類についてご紹介致します。
「指名系」と「一般系」
指名系キーワードと一般系キーワードとは、特定のブランドが入っているかどうかによって異なります。例えば指名系キーワードは「NIKE」「Adidas」や「Louis Vuitton」「Chanel」のように、実際のブランドやメーカー名をキーワードにするときに使用します。
逆にこうした特定のメーカーなどではなく、例えば「スポーツウェア」「財布」「バッグ」などというものが一般系キーワードになります。購入動機が高くなるのは指名系キーワードになりますので、企業のSEO担当者は、自社ブランドの指名系キーワードをしっかり守っていきましょう。
「今すぐ」と「これから」
ユーザーの購入意思が強く、直前に検索するキーワードのが今すぐキーワード、逆に、ユーザーが商品やサービスについて知り始め、情報収集をしようとしている段階で検索をするキーワードがこれからキーワードになります。例えば、商品の購入をしようとしている場合は「パワーストーン ブレスレット オンライン 購入」などになるでしょう。
これが今すぐキーワードです。一方これからキーワードは、今から様々な情報を集めようとしている段階になりますので、「恋愛運 パワーストーン」や「タイガーアイ 意味」などというものになります。成果に直結するのは今すぐキーワードになりますが、こればかり対策を行っても集客を増やすことにはなりません。サイト立ち上げ時などはまず、これからキーワードに対するコンテンツを多くアップしていくといいでしょう。
「ヘッドテール」と「ロングテール」
ヘッドテールとは、「占い」「引っ越し」などの1語のみのキーワードになり、「占い 東京 女性」「引っ越し セキュリティ」のように2語、3語などの複数のキーワードを組み合わせたものをロングテールキーワードと言います。
検索エンジンに入力されるキーワードはおよそ70~80%がこのロングテールキーワードだと言われていますので、SEO対策を意識した場合は単語のみではなく関連性のあるキーワードを組みわせたロングテールキーワードに重点を置いておくといいでしょう。
「ビッグキーワード」と「スモールキーワード」
検索ボリュームが10,000を超えるようなものがビッグキーワード、逆に検索ボリューム数が1,000以下となるモノをスモールキーワードと言います。流入を増やし認知度を高めるためにはビッグキーワードが効果的ですが、その分競合も多いため上位表示は難しくなります。
スモールキーワードは競合が少ないため、早い段階から上位表示を獲得することが出来ますが、流入増加の見込みがあまり期待できないでしょう。しかし、どちらもSEO対策には欠かすことのできない重要なポイントとなりますので、上手く組み合わせ自社の魅力を伝えられるようなキーワード選定を行いましょう。
キーワード選定にオススメのツール5選
ここで、キーワード選定に役に立つオススメのツールをご紹介致します。キーワード選定を行う際にメインキーワードを膨らませたり、検索ボリュームの調査などに非常に使えるものになります。
こういった様々なポイントをしっかり行わなければ、キーワード選定をうまく進めることはできません。そのため、このようなツールの活用は必要不可欠ともいえます。上手く活用し、効率的なキーワード選定を行えるようにしておきましょう。
ラッコキーワード
サジェストキーワード取得に非常に有効的なツールです。1つのキーワードから派生するキーワードを取得でき、1日20回までなら誰でも使用することが出来ます。20回以上の検索が必要な場合、ID登録をすれば無制限での検索が可能になります。
費用は掛からないためかなり有効的な活用が出来るでしょう。取得したサジェストはCSVでダウンロードが出来るため、整理や並べ替えも簡単です。サジェストキーワードにおけるGoogle検索結果ページに飛ぶこともできます。
キーワードプランナー
Googleが提供している無料ツールです。元々は、Google広告を掲載している人が入札単価などを調べるために活用していたツールですが、検索ボリュームや競合性などの一部機能は誰でも無料で利用が可能なため、SEO対策として非常に有効的なツールとなっています。
検索ボリューム、キーワードの候補などを調べることが出来ますが、広告運用をしていない場合は検索ボリュームが「10~100」といったようなおよその数字になってしまったり、機能によっては使用できないものもあるため注意が必要です。
aramakijake.jp
キーワードの検索ボリュームをチェックすることが出来る無料ツールです。キーワードを入力するだけで検索数の予測値が表示される非常に死ぬるなものなので、かなり使いやすさはあります。
しかし、あくまでも予測値なので、検索順位ごとの月間アクセス数などは大まかな確認となります。それでも、キーワード選定においてはかなり重要なツールになるでしょう。先帆dご紹介したキーワードプランナーを併せて活用するとなお効果的になります。
Googleトレンド
Googleが提供している無料ツールで、アカウントを所持していれば誰でも活用することが出来ます。調べたいキーワードの検索回数、検索回数が急上昇したキーワードの調査などを行うことが出来ます。更新頻度も高く過去のトレンドから最新のトレンドまでを網羅する事も可能となるでしょう。
また、地域や年齢別のトレンドワードなどの選定にも役立つため、ターゲットに応じた効率的なキーワード選定を行うことが出来ます。将来的に伸びるかもしれないキーワードを予想するときなどにかなり効果的です。
Yahoo!知恵袋
自分では予想していなかったようなキーワードを見つけることが可能になります。キーワードの手順でも少しお話ししたように、リアリティの高いユーザーの悩みやニーズに直結しているため、具体的なキーワード選定に非常に有効的と言えるでしょう。
軸となるキーワードで検索すると、様々な悩みやリアルな声を見ることが出来ます。また、キーワード選定だけではなく、ペルソナ設定にもかなり使えるため、上手く活用することでサイト運用をうまく運ぶことが可能になるでしょう。
キーワード選定の注意点
キーワード選定を行う際に、必ず意識しておくべき注意点があります。いくら効果的なキーワード選定を行っても、ただ単にそのコンテンツを作るだけでは上位表示を狙う事は出来ません。有効的なキーワード選定をうまく続けていくためには、いくつかの注意点を守りつつ行っていく必要があります。ここで、そのポイントを4つご紹介致します。
重複に注意
違ったキーワードを狙っているのに、コンテンツの内容が似ているために重複コンテンツとみなされてしまう。実はこうした失敗は多くあるんです。意識して似せたつもりはなくても、内容が重複しているようなものになってしまうと、検索エンジンからのサイト評価が2つに分散されてしまい、質の高い魅力的なものであっても上位表示が難しくなります。
こういった失敗を防ぐためにも、コンテンツの内容をしっかりと把握し、1つ1つの記事の目的を明確にしておく必要があります。内容を大幅に変更して作成する、もしくは似ているキーワードを狙う事を一旦やめるというような対策をしていくといいでしょう。
キーワード選定は継続的に行う
キーワード選定は、一度行えば終了という訳ではありません。コンテンツを製作していけば、必ずどこかで枯渇してしまいます。そうなると、キーワードがネタ切れしてしまい新しいコンテンツの作成が出来なくなってしまうでしょう。気が付いたら「もうキーワードがなくなってしまった!」という事がないように、定期的にキーワードの見直しや追加選定はしっかりと行ってください。
その際、キーワード選定の手順でお話ししたカテゴリごとの整理がとても重要になってきます。カテゴライズをしっかりと行い、キーワードは不足していないか、追加の必要はないかをよくチェックしておきましょう。
キーワードは管理しておく
など、こうした項目ごとにキーワードをしっかりと管理しておきましょう。Excelやスプレッドシートなど、自社オリジナルの見やすい管理表を作成し、どのコンテンツはいつ配信したものか、そのコンテンツを担当した人はだれか、検索ボリュームはどのくらいなのかなど、一目で判断できるようにしておくと非常に便利です。
対策し忘れてしまっているキーワードなどがある場合、こうした管理表を見ればすぐに見つけることも出来るためかなりオススメです。項目は、自社内で管理しやすいように作り、社内で共有しておくようにしましょう。重複を防止する効果もあります。進捗管理もしやすく、業務の効率化も図れますので、ぜひ導入してみて下さい。
検索順位は定期的に追う
最低でも4半期に一度は必ず検索順位の定期的な見直しを行ってください。それより多い頻度でももちろんかまいません。自身の目で見るのも良し、ツールを活用するのも良し。とにかくそのまま放置は絶対にしないようにしておきましょう。コンテンツの順位がいつまでたっても上がらない時は、リライトや新規コンテンツの作成を行いましょう。
対策キーワードの見直しが必要になることもあるかもしれません。キーワードと同様に、コンテンツも一度作成すれば終わりという事ではないんです。常に自社のコンテンツがどの位置にあるか把握しておけるようにしておくといいでしょう。それが難しい場合は、先ほどお話ししたように最低4半期に一度は全コンテンツの検索順位を見直すようにして下さい。
まとめ
キーワード選定は、一度行ってそこで終わりではありません。その後の見直しやコンテンツの新規制作など、様々な対策を継続的に行う必要があります。サイトの土台となる最も重要なキーワードを決めるための大切な作業ですので、時間をかけて、しっかりと行う必要があります。大変な作業にはなりますが、その1つ1つにとても重要な意味や理由があります。
「たかがキーワード」と思わず、成果に繋がっていくような魅力的なキーワード選定が出来るようにしっかりと進めていけるように徹底した準備が大切です。SEO対策を行うなら、キーワード選定能力を高めていくことが何よりの近道になります。質の高いコンテンツの制作を行うためにも、ユーザーのニーズにマッチするピッタリのキーワード選定が行えるようにしていきましょう。