Googleのリンクスパムアップデートが8月25日に完了しましたが、このGoogleアルゴリズムのアップデートを機会に被リンク、外部リンクの対策をどうするのか?といった点に注目しているWEB担当者さんが非常に増えているようです。今回は、低品質な被リンク、外部リンクやスパムリンクを否認する方法についてご紹介します。
この記事は、 Googleのリンクスパムアップデートで検索順位が大きくダウンした方や自作自演のリンク構築を行っている方。SEO業者に依頼して、低品質な被リンク、外部リンクを多数付けられた方などの参考になれば幸いです。またSEO対策相談所では、検索順位が大きく落ちたWEBサイトの原因究明、解析・分析、順位改善なども得意としておりますので自社のWEBサイトに不安がある方はお問い合わせフォームまたはコメントより無料診断をお申込み下さい。
目次
Googleサーチコンソール リンク否認をする前に!
サーチコンソールからリンク否認をしようとされる方は、何かしらWEBサイトに改善が必要だと感じられているのだと思います。しかし、実際に被リンク、外部リンクがその改善の問題点なのかというのはよく検証する必要があります。Google自身も以下のように注意を促しています。
否認ツールは複雑な機能であるため、慎重に使用する必要があります。使い方を間違えると、Google 検索結果でのサイトのパフォーマンスに影響が及ぶ可能性があります。
引用元:サイトへのリンクを否認する。:search consoleヘルプ
上記のGoogleによる注意書きから、出来るだけ慎重にそのリンクが本当に不要なのか?低品質、またはスパムだと言えるリンクかというのを確認、把握した上で否認ツールによる”リンク否認”を行いましょう。
次の場合にのみ、バックリンクを否認する必要があると明確にGoogleサーチコンソールヘルプにも明記されています。
1.サイトに対して、スパム行為のあるリンク、人為的リンク、品質が低いリンクが数多くある。
かつ2.そのようなリンクが、自分のサイトで手動の対策を行わなければならない原因となっている、または今後、手動による対策を行わなければならなくなる可能性がある場合。
引用元:サイトへのリンクを否認する。:search consoleヘルプ
【リンク否認方法】低品質な被リンク、スパム外部リンクを削除
リンク否認の手順をご紹介します。以下の5つの手順でリンクの否認をリスト作成し実行することが出来ます。慣れれば非常に簡単に出来ますが。ツール自体はSEO対策、検索順位に大きな影響を及ぼす場合がありますので注意が必要です。
手順1: Googleサーチコンソールへログインする。
Googleサーチコンソールのアカウントをまだ持っていないという方は、まずはアカウント作成をするところからスタートしましょう。アカウント作成自体も数分あれば作成可能ですので、もしどうしても否認すべき被リンク、外部リンクがある場合には必ずサーチコンソールのアカウント作成をするようにしましょう。
またリンクの否認以外にも、サーチコンソールではアクセスのCTR(クリック率)、クリック数といった検索パフォーマンスを数値、期間で指定しチェックが出来ますからGoogleアナリティクスのみならず必ず利用するようにしましょう。
手順2: 【リンクメニューへ】左メニューの「リンク」へ入る。
Googleサーチコンソールへログイン直後は、上記のような画面となりますので左メニューの赤枠の個所にある「リンク」のメニューに入ります。ここに入ることで、該当ドメイン、ウェブサイトの被リンクの状況をチェックすることが可能となります。
手順3: 【被リンクリスト取得】右上「外部リンクをエクスポート」をクリック
サーチコンソールの右上の「外部リンクをエクスポート」>「その他のサンプルリンク」より被リンクのリスト・一覧を取得します。この時、保存方法の確認がありますが自身で使いやすいものを選択で構いません。最終的には テキスト ファイル(*.txt) でリンク否認リストを作りますのでこの時の保存方法は問いません。
手順4: 低品質な被リンク、スパムリンクと思われる外部リンクをチェック
被リンクのリストを取得しましたら、被リンク元のページ、ドメインをチェックしていきます。この時、テキスト ファイル(*.txt)を開いておき否認が必要と思われるリンクURL、またはドメインをピックアップしておくと効率的に作業が出来ます。エクセルやGoogleスプレッドシートで作業する際に印をつけてあとで一括でコピペでも大丈夫です。
被リンクの数が膨大にある場合には、上記の画像のように要確認の列を追加し複数名で手分けし記号などで要否認やチェックが必要なものなど最後に全員で精査出来るように共通の識別記号などを決めて選別作業をしておくと良いでしょう。
否認リストのファイル形式:
- 否認する URL またはドメインを 1 行につき 1 つ指定してください。サブパス(
example.com/en/
など)全体を否認することはできません。 - ドメイン(またはサブドメイン)を無効にするには、「
domain:
」というプレフィックスを付けます。例:domain:example.com
- ファイルは UTF-8 または 7-bit ASCII でエンコードされたテキスト ファイルにする必要があります。
- ファイル名の末尾は .txt にする必要があります。
- URL の最大長は 2,048 文字です。
- 最大ファイルサイズは 100,000 行(空白行とコメント行を含む)および 2 MB です。
- 行の先頭に # を付けることでコメントを追加できます。# で始まる行は無視されます。
引用元:サイトへのリンクを否認する。:search consoleヘルプ
手順5: 「リンクの否認ツール」にアップロード
否認するリンクのリストの作り方は非常にシンプルです。 上記の否認リストのファイル形式で、否認したいURL(ページ)、ドメインを指定しテキスト ファイル(*.txt) にリストを作るだけです。リストの作り方は、下に記載しております。作ったリストを、リンクの否認ツールのページにアクセスしてあとはアップロードするだけです。
複数サイトを運営、管理している場合には、該当サイトを必ず上記画像の赤枠の個所プルダウンメニューより選択した上で否認リンクリストをアップロードしましょう。
リンク否認リストの作り方・作成方法
リンク否認リスト作成例:URL(ページの場合)
http://spam.link.com/example.html
http://spam.link.com/example001.html
http://spam.link.com/example002.html
リンク否認リスト作成例:ドメインの場合
domain:spam.link.com
domain:spam.link01.com
domain:spam.link02.com
◆◆◆NGなリンク否認リスト例
サブディレクトリ、サブパス(example.com/en/ など)全体を否認することはできませんので否認する URL またはドメインを 1 行につき 1 つ指定が必要です
domain:spam.link.com、domain:spam.link01.com、domain:spam.link02.com
↑必ず改行し1行に1つの指定です。
【リンク否認ツールへ登録後】その効果は?
リンク否認ツールでリストをアップロードした後は、上記画像のように否認の状況や否認をキャンセルしたり、新しいリストを”置き換える”ボタンで更新したり既にアップロード、登録済みのリンク否認リストをダウンロードすることが可能となります。誤ったリンク否認をしてしまった、リンク否認後に著しく検索順位に影響が出た場合などは否認をキャンセルなどの検討も必要です。
【外部からの不自然なリンク】 手動による対策・手動ペナルティの改善
リンクスパムと手動ペナルティを受けた場合には、必ずリンク否認ツールでの対応と改善が必要となります。手動ペナルティを受けた場合は、左メニューの「サーチコンソールのセキュリティと手動による対策」> 「手動による対策」 に手動ペナルティの内容が通知されます。
この場合は、通知されたメッセージ内容を確認、精査した上で迅速に対応が必要です。この手動ペナルティの原因が、外部リンク、被リンクによるものである場合は、上記でご案内したリンク否認による申請が必要です。
【外部・被リンクの質向上】低品質・関連性の乏しいリンクを否認、削除
長くウェブサイトを運営していると、ある程度の規模以上から外部リンク、被リンクがコンスタントに増えるようになります。それは非常に喜ばしい事である反面、外部リンク、被リンクの品質を時に低下させます。明らかにテーマや関連性が無いサイトや、ただのリンク集のようなまとめページ、海外のスパムリンクといった様々な外部リンク、被リンクが増えていきます。
Googleのガイドライン:リンクプログラムを見ても、品質や関連性といったキーワードが多数記載されているのを見ても彼らがSEO対策、検索順位に影響を及ぼす評価基準、アルゴリズムに被リンク、外部リンクの質を大事にしていることがうかがえます。
そのため、定期的にリンク否認ツールで不要なリンクや低品質なリンク、スパムリンクなどを一掃することで蓄積された被リンク、外部リンクを数だけを見てこれだけ被リンクが増えたという風には見らずにその質と量を適切にチェックし対策をすることでより高いSEO効果を得ることが出来ます。