GA4の離脱ページ分析|確認方法と改善の進め方

離脱ページ分析が重要になっている背景

Webサイトの成果を向上させるうえで、ユーザーがどのページで離脱しているかを把握することは欠かせません。離脱ページとは、ユーザーがサイトから離れる直前に閲覧していたページを指します。GA4(Googleアナリティクス4)では、従来のユニバーサルアナリティクスとは異なるデータ構造になっており、離脱ページの確認方法も変わっています。

多くのサイト運営者が「GA4に移行してから離脱ページの見方がわからなくなった」という課題を抱えています。UA時代にあった「離脱率」という指標がGA4の標準レポートには存在せず、データの取得にはひと工夫が必要です。しかし、離脱が多いページを特定し改善することで、コンバージョン率の向上やサイト全体の回遊性改善につなげられます。

離脱ページの改善は、新規コンテンツの制作と比べてコストをかけずに成果を向上させやすい施策です。既にアクセスがあるページの改善であるため、施策の効果も比較的早く表れます。

本記事では、GA4で離脱ページを確認する具体的な方法と、分析結果をサイト改善に活かす手順を解説します。

GA4での離脱ページ確認方法と分析のポイント

GA4で離脱ページを確認する3つの方法

GA4には標準の「離脱率」指標がないため、以下の方法でデータを取得します。

方法手順の概要適したケース
探索レポート(自由形式)「探索」→「自由形式」で「ページパス」をディメンション、「離脱数」を指標に設定する離脱の多いページの一覧を把握したい場合
経路データ探索「探索」→「経路データ探索」で終点を設定し、離脱直前の行動を可視化する離脱前のユーザー行動を詳しく分析したい場合
Looker Studioとの連携GA4データをLooker Studioに接続し、離脱数の計算フィールドを作成する定期的にレポートを共有・監視したい場合

探索レポートでの離脱ページ確認手順

最も実用的な方法は、探索レポートの自由形式を使う方法です。GA4の管理画面で「探索」を開き、新しいレポートを作成します。ディメンションに「ページパスとスクリーンクラス」を追加し、指標に「離脱数」と「セッション」を設定します。離脱数をセッション数で割ることで、ページごとの離脱率を算出できます。

レポートを作成する際は、期間を直近30日間に設定し、十分なデータ量を確保します。フィルタ機能で特定のディレクトリ(ブログ記事のみ、サービスページのみなど)に絞り込むと、より具体的な改善対象が見えてきます。作成したレポートは保存しておくことで、定期的な確認がスムーズになります。

離脱ページ分析で確認すべき観点

  • 離脱数の絶対値が大きいページ:アクセスが多いページは離脱数も多くなるため、離脱率(離脱数÷セッション数)と合わせて判断する
  • コンバージョン導線上の離脱:問い合わせフォームの直前ページや、サービス紹介ページでの離脱は、成果に直結するため優先的に改善する
  • 直帰との違い:GA4の直帰は「エンゲージメントのなかったセッション」を指す。離脱は複数ページ閲覧後に離れるケースも含むため、別の指標として扱う
  • デバイス別の違い:PC・スマートフォンで離脱傾向が異なるケースがある。セグメントを追加して確認する
  • 流入元別の離脱傾向:検索流入、SNS流入、広告流入で離脱率が異なる場合がある。流入元とページの組み合わせで分析すると改善の方向性が明確になる

離脱ページの改善を進める実践手順

ステップ1:離脱ページの優先順位を決める

GA4の探索レポートで離脱数の多いページ上位20件を抽出します。その中から、コンバージョン導線上にあるページ、アクセスが多いのに離脱率も高いページを優先的に改善対象とします。

ステップ2:離脱原因を推定する

離脱が多いページには、共通する原因が存在します。ページの表示速度が遅い、次のアクションが不明確、コンテンツが期待と合っていない、フォームの入力項目が多すぎるといった問題が代表的です。ヒートマップツールを併用すると、ユーザーがページのどこまで読んでいるか、どこでクリックしているかを可視化できます。

ステップ3:改善施策を実行する

原因に応じた改善を行います。CTAボタンの位置やテキストを変更する、内部リンクで関連コンテンツへの導線を追加する、ページの読み込み速度を改善する、コンテンツの構成を見直すといった施策が有効です。変更前後の離脱数を比較するため、改善日を記録しておきます。なお、複数の施策を同時に実施すると、どの施策が効果を発揮したか判断できなくなるため、一つずつ施策を適用し、効果を確認してから次の施策に進む方法が推奨されます。

ステップ4:改善効果を検証する

施策実施から2〜4週間後に、GA4で同じページの離脱数と離脱率を確認します。改善が見られた施策は他の離脱ページにも展開し、効果が出なかった場合は原因の推定に戻って別のアプローチを試します。検証の際には、同じ期間の前年同月比や施策前後の比較を行い、季節変動の影響を排除することも重要です。改善効果が確認できた施策は、社内のナレッジとして記録し、今後の新規ページ制作にも反映させます。

まとめ

GA4での離脱ページ分析は、探索レポートの自由形式を使えば実用的なデータを取得できます。離脱数の多いページを特定し、コンバージョン導線上のページから優先的に改善することで、サイト全体の成果向上につなげられます。離脱原因の推定、改善施策の実行、効果検証のサイクルを継続的に回すことが重要です。まずはGA4の探索レポートで離脱ページの上位20件を確認するところから始めてみてください。

GA4の離脱ページ分析やサイト改善についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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