2021年のSEO対策トレンドについてご紹介する本シリーズ。SEO対策相談所が考える今年のSEO対策トレンド第6弾は”人工知能(Artificial Intelligence / AI)”です!すでにRankBrain(ランクブレイン)に、BERT(バート)と情報は既出ですが。
2021年はより顕著にAIの役割がSEO対策にとって大きくなると予想されます。そうです、SEO対策はAI対策と呼ばれるほどになるでしょう。そこで本記事は、少しでもそのトレンドについてキャッチアップ出来るように情報収集しましたのでまとめてご紹介したいと思います。
目次
トレンド#6:SEO対策と人工知能
SEO対策と人工知能が何の関係があるのか?と思われた方に、まずはザックリとその背景をご紹介したいと思います。今のSEO対策、そう今の検索エンジンGoogleは検索順位を決めるアルゴリズムにおいて人工知能・AIを搭載しておりそれらによってランキングが決められています。
そして、人工知能・AIは人間のように見落としたり、見逃したりと言った容赦は一切なく機械的に決められた要素をチェックし検索順位を決めていきます。これらから分かる事は、一昔前のようにキーワードを詰め込んだり、キーワードの出現比率を調整したり、ヘッダーにターゲットキーワードを配置すると言ったいわゆるSEO対策の内部対策といった古いSEO対策を行っても効果が見込めない事が理解頂けると思います。
その理由についても、後述しますが。まずはSEO対策と人工知能というテーマで抑えておくべき2つの重要なキーワードを紹介したいと思います。
BERT / バート(Bidirectional Encoder Representations Transformers)
BERT(バート)は2018年10月に、GoogleのJacob Devlin氏らの論文により公表された”自然言語処理(Natural Language Processing)”技術です。なんだか難しい言葉と横文字が並んでいますが。このAI・人工知能は、色んな文章の文脈を理解し読み込めるという技術でより複雑な文章でもどういう意味かを理解できるものです。特に日本語は、同じ意味でも複数の言い回しがありますが。これもBERT(バート)によって、的確に理解させることができるようになりました。
BERT(バート)によりSEO対策は…
BERT(バート)搭載前のGoogleであれば、キーワードを詰め込んでSEO対策しても上位表示が出来ていたのがBERT(バート)搭載により人間が読むのと同じように文章の意味を理解するためやり過ぎたキーワードの詰め込みは意味が分からない、分かりづらいページ、ユーザービリティが低いページ、、低評価となるわけです。
※ここまで単純ではありませんが、出来るだけ分かりやすくするために色々と省略しております。
BERT(バート)が検索結果に表示させるホームページやWEBサイトのコンテンツを理解し、採点する講師であるならば検索順位という成績表を付ける教授の役割を果たすキーマンはRankBrain(ランクブレイン)でしょう。2021年のSEO対策においては、RankBrain(ランクブレイン)は理解しておく必要がある重要なキーワードだと言えるでしょう。
RankBrain(ランクブレイン)
RankBrain(ランクブレイン)は、2015年10月26日にブルームバーグ紙でその全貌について開発者であるグレッグ・コラード氏のインタビューを交えて紹介している。そして、この時のインタビューでSEO対策における非常に重要なキーワードとメッセージを残している。
RankBrain(ランクブレイン)のSEO対策にとっての重要性
グレッグ・コラード氏によると、『RankBrain(ランクブレイン)は、Googleの検索ページにどのような結果が表示され、どこにランク付けされるかを決定するアルゴリズムに組み込まれている「数百」あるアルゴリズムの1つでありRankBrainが導入されてから数ヶ月で、検索クエリの結果に貢献する3番目に重要なシグナルになったと。』述べています。
via: “Google Turning Its Lucrative Web Search Over to AI Machines”
これは約5年前のコメントではあります。そして、ちょうどランクブレインが導入されたばかりでこのフェーズから大きく変わったところもあると思います。しかし、最近のグレッグ氏のコメントによるとランクブレイン、GoogleのAI・人工知能は非常にうまく行っているというコメントが確認出来る事から間違いなく現在のGoogleのアルゴリズムにとっても重要な役割と担っていると考えられます。
Google の最高経営責任者(CEO)Sundar Pichai 氏のコメント
「機械学習は、私たちが行っているすべてのことを再考するための変革的な方法の中核をなすものです。」
via: “Google Turning Its Lucrative Web Search Over to AI Machines”
このGoogleの現CEOの決算コメントから読み取れるのが、どれくらいRankBrain(ランクブレイン)に力を入れているか。コミットメントしているかというのが伺い知れます。これも2015年のコメントではありますが。
RankBrain(ランクブレイン)・AI対策とは?
GoogleのSEO対策は、もはや検索エンジン対策といった次元を超えて今やAI・RankBrain(ランクブレイン)対策といったところにまで来ています。しかし、突き詰めればGoogleにとってもユーザーへ満足してもらうか。評価してもらうかと言ったUserユーザー対策といったところに行きつくのでしょう。そういった意味ではAI対策というよりも、SUO対策(Search Engine User optimize)と言えます。
現在のところ、具体的なAI対策はまだ解明されていませんが。やはりユーザーの評価と言ったユーザー起点としたポイントである、ユーザーエクスペリエンスが主だったポイントであると考えられています。クリック率、ページ滞在時間と言ったエンゲージメント、コンテンツの充実などが挙げられています。
RankBrain(ランクブレイン)が考える検索意図・インテント
RankBrain(ランクブレイン)が求める最適解を考える事で上位表示、SEO対策の結果を最大化出来ると考えるならばRankBrain(ランクブレイン)が果たす役割の1つ1つを分解して考えていくのが非常に有効であるでしょう。
分かりやすい例が、検索意図(ユーザーインテント)です。RankBrain(ランクブレイン)は検索ユーザーが、知りたい情報を検索キーワード(恐らくそれ以外のGoogleが取得しえる情報など)から最適な検索結果を表示させます。
つまり2021年のSEO対策において、ユーザーの検索意図(ユーザーインテント)を考える。最適なコンテンツを作る。そして、ユーザーが知りたいと考える情報量以上の価値ある情報を届ける事が非常に重要になってくるでしょう。
2021年SEO対策トレンド 記事一覧
第一弾:【2021年SEO対策トレンド:検索意図(インテント)】重要あなたが知る必要がある10のポイント
第二弾:【2021年SEO対策トレンド:顧客分析・顧客維持戦略・生涯価値】重要あなたが知る必要がある10のポイント
第三弾:【2021年SEO対策トレンド:ブランドSERPの最適化、ナレッジグラフ、エンティティ】重要あなたが知る必要がある10のポイント
第四弾:【2021年SEO対策トレンド:コアウェブバイタル&ページエクスペリエンスの最適化】重要あなたが知る必要がある10のポイント