2021年のSEO対策トレンドについてご紹介する本シリーズ。SEO対策相談所が考える今年のSEO対策トレンド第7弾は”Google音声検索(OK Google)”です!すでにiphoneやandroidで、利用されている方も非常に多い事と思います。Googleアシスタント、AppleのSiri(シーリー)、AmazonのAlexa(アレクサ)などのスマートスピーカーのイノベーションのおかげで、音声検索テクノロジーは大きく進歩しました。
2021年は更なるスマートスピーカーの伸びと同調するように、Google検索エンジンにおける音声検索の伸びも増えるのでは無いかと考えられます。本記事は、SEO対策相談所が考えるスマートスピーカー、Google音声検索(OK Google)への最適化を考慮した2021年のSEO対策について考察したいと思います。
目次
音声検索とは?
音声検索は、GoogleであればGoogleアプリで「OK Google」と話しかけるか、マイクアイコンをタップすることで文字入力などせずスマホに話しかけるように検索したいキーワードを話しかけることでキーワード検索が出来るというものです。iPhoneですと、デフォルトではAppleのSiri(シーリー)が対応しておりSafariサファリブラウザで検索結果が表示されます。
スマートスピーカーの普及率
スマートスピーカーの普及率(2019年)が紹介されていましたので、簡単にご紹介します。全体の所有率は15%と、ぱっと見ではかなり低いように感じますが。2017年に日本でもスマートスピーカーが登場し、そこから一気にGoogle、Amazon、Appleと各社デバイスのリリースを展開し市場拡大してきたのですが。それでも、2018年度には普及率・所有率はアメリカでは約45%と言われている中で日本は約6%とされていたのですから単純計算ですと2倍以上に伸びている事になります。
スマホの普及(iPhone・android)
スマートスピーカーの普及率・所有率だけを見て、音声検索なんてまだまだSEO対策にとっては不要だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、確実にその検索数が増えているのは間違いありません。それを裏付けるのが、スマホの普及率・所有率(iPhone・android)です。細かい数値は省きますが。既に2019年時点で、83.4%と年代で言えば20代~60代まではほぼ一人に1台は所有していると思われます。
音声検索利用者とは?
音声検索のヘビーユーザーは、若者かと思いきや年齢層が上になればなるほど利用率があがるようです。その理由も、単純にスマートフォンの文字入力のしづらさや、見えにくさと言った使い勝手によるものが非常に多く挙げられています。では具体的に音声検索の利用者とは、どういったユーザーが多いのか調べてみました。
音声検索は60代以上に多い!?
株式会社ジャストシステム調べの調査によると、60代は「テキスト入力と音声入力を同程度に利用」という方が全体の17.2%と約2割近い数字で音声検索を利用している事が分かります。他の年代の約2倍近い利用者がいることになりますが。それでも他の年代でも既に約10%近くの検索ユーザーが、テキストでの検索と同程度に音声検索を使っているのが分かります。
アメリカではすでに音声検索は50%超え!?
音声検索の普及率は、アメリカではすでに2020年より前に50%越えをしております。スマートスピーカーの普及、各種サービスの音声検索、音声に対しての最適化が済まされているためサービス、各種コンテンツが揃っているという社会背景がありますが。
アメリカの3~5年遅れで流行が入ってくると言われる日本でも、音声検索が主流になる日も間違いなく近いでしょう。では、実際にどういう理由から日本でも音声検索が普及するのか?そして、どうそれに対応していくのか考えてみました。
音声検索が普及する理由
音声検索が普及すると考えられる理由は、日本の超高齢者社会、Clubhouse(クラブハウス)などの音声コンテンツ・サービスの普及、スマートスピーカーの普及、音声検索のアルゴリズムの精度向上などが挙げられます。これらの中でも特に、日本社会の中でスマホユーザーの年齢層が非常に高齢化している点がより音声検索を普及を後押しする理由として考えられます。なぜ高齢者は音声検索を使うのか?これも音声検索をハックする鍵となりますので紹介したいと思います。
テキスト入力の面倒・煩わしさ解消
高齢者に限らず、スマホでテキスト入力、キーワード検索する際に非常に面倒だと感じたことはないでしょうか?またパソコンだと気にならなかった、複数キーワードの検索もスマホの場合はいちいちスペースを入れるのも大変な手間です。特にスマホのモニターが年々大きくなっており、iPhone12やiPhone11などの最新機種ではそれが顕著になっているため。スマホなのに両手で持って、キーワード入力する必要性が出ている点もまた音声検索を使おうと思うきっかけになっていると思います。
実際、弊社のクライアントのアクセス解析でもスペースがないキーワードでの流入が非常に増えてきており最初はこれが音声検索からの流入だと気付かずにおりましたが。地域のローカル店舗、飲食店、美容室などでこのケースが非常に多かったです。また客層も幅広く、音声検索からの流入はすでに年齢を問わずと言った状況であると考えられます。
音声検索の手軽さ
音声検索がシニア世代に使われるようになった理由として、テキスト入力に比べて音声検索が圧倒的に手軽に簡単で素早く出来る点にあります。出来るだけ面倒な作業はしたくないというニーズにこたえるべく、ソフトバンクの”シンプルスマホ”シリーズには音声検索キーという専用のボタンまで装備されており。スマートスピーカーの普及以外に、スマホデバイス自体も音声検索をより使いやすく、使いたくなるような仕様になっている点も理由として挙げられます。
話題の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」
音声検索が普及するであろう理由として、音声のコンテンツ、サービスの拡充が挙げられます。話題の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」などが流行すれば、関連サービスや商品が普及すると考えればスマートスピーカーや、音声検索も当然ながら普及していくことが考えられます。
そして、音声検索はスマートスピーカーだけではなく車やテレビ、Apple Watchなどのスマートウォッチなど各種デバイスでも当たり前になる世界がもうすぐそこまで来ています。
音声検索・VSO対策
音声検索が普及するとなれば、出来るだけ早く先手を打つべくどのようなVSO対策をすべきか考えておくべきですね。とはいえ、現状はGoogleでさえ音声検索のアルゴリズムはパーフェクトとは言い難いためGoogle以外の新しい音声検索エンジンが出来るかもしれません。
ただ検索エンジンやアルゴリズムは違えど、実際の音声検索で想定されるユーザーの利用シーンや、検索キーワードなどなどはイメージできるはずです。今回は、想定されるであろう利用シーンなどをイメージしつつ考えてみます。
会話のキーワード・フレーズへのキーワード最適化
音声検索とキーワード検索の大きな違いは、検索のクエリにあります。音声の場合は、キーワード検索のようにキーワードとキーワードの間にスペースなど入れることはありません。基本的に1文、ワンフレーズで検索されると考えた方が良いです。
例)横浜市のパスタ屋さん、渋谷のスマホ修理、美味しいお蕎麦屋さんなどなど
これはこの後で紹介する、ローカル検索への最適化にもつながるのですが。会話で使うようなフレーズやお店などを探すケースでは地名や建物名などと合わせて、○○はどこ?、○○のお店を教えて、○○を知りたい。などと言った言葉が使われます。
ローカルSEO対策・検索最適化
音声検索の利用シーンは、様々なケースを想定されますが。ドライブの車中や、散歩などじっくり両手でテキスト入力が面倒、もしくは出来ないというシーンでサクッと調べ物をしたいというニーズがあります。このようなケースで想定されるのが、移動中の近所のお店やおすすめ店舗を探すというシーンです。この場合、「○○(地名)のおすすめのラーメン屋さん」や「美味しいラーメン屋さんはどこ?」などと言ったフレーズです。
そして、ここで重要になるのが ローカルSEO対策(MEO対策)になります。例えば渋谷でラーメン屋さんを探しているケースで音声検索をすると以下のようになります。
音声検索で表示される、検索結果は以下のようになります。最初のファーストビューが、店舗の情報で埋め尽くされています。ここに掲載されている店舗はGMB(Googleマイビジネス)にお店の情報を登録しているのは必須で、合わせて競合が多い場合にはMEO対策が必須となりそうです。
2021年SEO対策トレンド 記事一覧
第一弾:【2021年SEO対策トレンド:検索意図(インテント)】重要あなたが知る必要がある10のポイント
第二弾:【2021年SEO対策トレンド:顧客分析・顧客維持戦略・生涯価値】重要あなたが知る必要がある10のポイント
第三弾:【2021年SEO対策トレンド:ブランドSERPの最適化、ナレッジグラフ、エンティティ】重要あなたが知る必要がある10のポイント
第四弾:【2021年SEO対策トレンド:コアウェブバイタル&ページエクスペリエンスの最適化】重要あなたが知る必要がある10のポイント
第五弾:【2021年SEO対策トレンド:すべてのSEO対策はモバイルSEO】重要あなたが知る必要がある10のポイント
第六弾:【2021年SEO対策トレンド:人工知能がSEO対策の重要なキーとなる!】重要あなたが知る必要がある10のポイント