記事作成代行に外注する時に、気を付けるべきなのがライターのレベルです。その中でも特に注意すべき項目の一つでもある「文章構成力」。この構成力って一体何なの?、記事にどんな影響が出るの?などをSEO対策相談所の大森がご紹介致します。また、こういうライターには要注意という避けたいライターの事例も知ることで記事作成代行への外注がより高いパフォーマンスを発揮することが可能となるでしょう。
目次
文章構成力とは?
文章構成力とは一体何なのか、はっきりとした説明が出来る方はどのくらいいるでしょう?実際、多くの場合この構成力と記事作成の執筆スキルを混同している方がほとんどではないかなと思います。大きな項目としては同じ系統になりますが、実は、「構成を立てるスキル」と「文章を書くスキル」は全くの別物なんです!
「構成」は記事の大切な骨格
記事作成の中で重視する点として、キーワードの盛り込み方や文章の見やすさ、言い回しやボリュームなどがあります。しかし、それら全てこの文章構成がしっかりできていないと意味がないんです。分かりやすい文章なのにアクセス数が伸びない・キーワードもしっかり入れているのに表示ランキングが上がらないなんて悩んでいませんか?記事の中身に絶対の自信があるのになぜか上手くいかない。そんな時は、もしかしたら文章構成が上手く成り立っていないのかも…。
文章構成は、記事の骨格でもあり土台です。例えば家を建てる際、内装にこだわったり外観に気を使って素敵な家を考えていても、土台がしっかりと整備されていなければ、数年の間に傾いたり地震で簡単に崩れてしまったりというトラブルが起こるでしょう。記事作成も同じことです。
基本となる骨格がしっかりとなされていなければ、どれだけ質の高い記事でも高い評価を得ることは難しくなるでしょう。ユーザーへ伝わりやすくするだけでなく、Google評価にも大きな影響を与えるのがこの「文章構成」なんです。
記事作成を代行依頼する際に、この文章構成力がいかに優れているかを見極めることが重要になります。ここがしっかりできるライターでなければ、先ほど話したように「内容はいいいのになぜか結果が伴わない」なんて事にもなりかねません。折角プロにお願いして素晴らしい記事に仕上がっても、これではすごく勿体ないですね。
そこで、SEOライティング、コンテンツSEOを長年色んなジャンルや業界に対して提供した経験から文章構成力の見極めのポイントやどんなライターに注意すべきなのかなど、記事作成代行を行う上で特に注目すべき”文章構成”についてご紹介致します。
文章構成力見極めポイント
文章構成力は、一体どんな部分で見極めることが出来るのでしょう?まずは構成力に必要な要素を把握することが大切です。何が必要で何が重要なのかをしっかりと理解できなければ、ライターの文章構成力を見極めることはできません。文章構成力に必要なスキルや要因などは様々ありますが、ここでは文章構成力の特に重要な6つのポイントをお伝えいたします。依頼するライターはこの能力があるのか、どこに長けているのかなどをしっかりと見極め、総合的な文章構成力はどの程度あるのかを見極めてみて下さい。
文章構成の順番
まず最も重要なのがこの文章構成の順番です。構成の順番を的確に作らなければ、まとまりのない乱雑な印象を与えてしまうでしょう。記事はただ書けばいいわけではありません。分かりやすく記事の内容が頭に入りやすいようにする必要があります。その為には正しい順序で組み立てていくことで、例えボリュームが少ない内容であってもユーザーを惹きつける魅力を醸し出してくれます。文章構成の順序は大きく分けて2パターンあり、作成する記事により適したものを選びましょう。
パターン1:起承転結方法:四段構成(尾括構成)
ストーリー性に溢れ関心や興味を引く効果が高い文章構成です。記事の面白みやオリジナリティを強調し、他とは違った差別化が重要な要素になるでしょう。物事の始まりから終わりまでを起・承・転・結の4つで構成し、流れるような進みが特徴です。子供のころに書いた作文や人気の小説なんかもこの方法が一般的になるため、馴染みのある方法と言えるのではないでしょうか。
起 | 「物事に対しての前提の説明・導入部分の作成。」背景にはどのようなものがあるのか、事前に知っておくべき情報はどんな内容なのかを伝えます。 |
承 | 「物事の始まり・何が起きたのかというスタート地点」メインの話の直前をイメージするような内容を作成します。 |
転 | 「物事が転換する事や重要な場面」ここで本来の伝えたいメインの話や展開などを出します。 |
結 | 「結果。どうなったのか、どのような締めくくりになるか。まとめ」どう終結したか、トラブルなどの際にはどう解決させたのか、話の種明かしとなる部分を作成します。 |
起承転結の作成方法では、インタビュー記事や企業・ブランドストーリーなどが適しています。そのため、記事作成代行へ依頼する際には、物語としてのお話をうまく組み立てられるかが見極めのポイントとなるでしょう。この順序を間違えてしまうと、話の流れがごちゃごちゃになり何が伝えたいのか、どんな内容なのかが頭に入ってきません。ユーザーの感情やイメージに訴える力が強く、人、商品、企業などのブランディングに非常に有効な方法となります。
パターン2:PREP法
「何それ?」と思う方もいるかもしれませんが、ブログ記事やプレゼンの資料の作成などに有効的な構成方法です。記事作成をする際、多くの場合は「ユーザーへ向けた有意義な情報の発信」という内容となるでしょう。その場合、このPREP法を把握しておかなければ、魅力のある記事作成はできないと言っても過言ではありません。ライターの見極めとして、このPREP法をどれだけ理解し取り入れているかが重要なポイントとなってきます。
Point〈結論〉 | 伝えたい結論をまず最初に発信し、この記事の内容、それに伴う様々な情報があるという事を知らせます。 |
Reason〈理由〉 | 「なぜなら〇〇だからです」というように、最初の結論に至った理由を述べます。 |
Example〈具体的な例〉 | 記事の内容をより分かりやすく説明するための具体的な例などを挙げ、記事全体の信頼度を高めユーザーを惹きつける内容を作成します。 |
Point〈結論〉 | 最初に発信した結論を再度もってきて「だからこそ〇〇なのです」というように力強く締めくくります。 |
PREP法の大きな魅力は要点がすぐに伝えられる、説得力のある内容が作成できるといった点になるでしょう。また、PREP法は起承転結方法と違い言いたい結論を最初に出すことができます。そのため、ユーザーの離脱率を下げる効果もあるでしょう。ライターが構成作成をする際、この流れがしっかりと作られているのか、わかりやすく要点をまとめ魅力のある内容になっているかなどをぜひチェックしてみて下さい。
大切なのは、文章ではなく記事の流れです。まず結論を述べ、理由を話し、具体例を挙げてからの再度の結論。こうした流れをしっかりと把握できているライターであれば、高い構成力を持っていると言えるでしょう。
テーマの把握
記事作成代行の内容やテーマをどの程度理解しているか?何を一番に伝えたいのか?ターゲットとしているユーザーの層はどこなのか?こうした項目に対する把握はしっかりできているでしょうか?ライターは記事作成が主な仕事になりますが、その記事のテーマをしっかりと把握できていなければ、望む記事を作成することはできません。また、テーマの理解度により、構成にも大きな影響が出てしまうでしょう。
どこに重点を置いた内容にしたいのか、自然な流れで言いたいことが上手く表現できているかなどは、記事テーマの把握により大きく変化します。執筆を始める前に、まずは構成の出来上がりをチェックさせてもらうといいかもしれません。重視すべき点はしっかりと説明できる構成になっているか、テーマを理解した記事の作成が出来ているかなどをチェックしてみると、構成に関する力量が見えてくるでしょう。
経験値
ライターはとにかく経験値が重要です。これまでどの程度の記事作成を行ってきたか?どんなジャンルの内容を作成してきたかなど、分かる範囲で構わないので情報として提供してもらってください。この文章構成力は、大抵は経験があればあるほどスキルとして身について高めていきます。初心者ライターに比べ、ある程度記事作成の経験を積んだライターの方が、記事の流れや発注企業が本当に伝えたいこと、検索意図(ユーザーインテント)などを上手く記事に盛り込むことが出来るでしょう。
初心者ライターの場合、どうしてもこの構成にがたつきが生じたり、伝えるべき内容の順序が逆になってしまったりということがあります。ライター個々の能力というよりも、これは経験の差が大きく出る部分になるので、今は文章構成力が乏しいライターでも、今後多くの経験を積んでいけば自然と文章構成力を強化することが出来るでしょう。
「今すぐに文章構成力の高いライターの記事が欲しい」という場合は、多くの経験を積んだベテランライターへ外注依頼することをオススメします。
ユーザー目線
記事作成を行う際に気を付けなければいけないのが「ユーザー目線で作成を行っているかどうか」です。ユーザーは検索キーワードから記事に辿り着きますが、そこには何かしらの目的、検索意図(ユーザーインテント)があります。疑問を解決したい、情報が欲しいなどというように、検索をするうえでのゴールというものがあります。
記事作成をする際には、このユーザーが求めていることを内容に反映させなければ魅力のある記事にはなりません。構成力とどう関係があるの?と疑問に思うかもしれませんが、この文章構成がしっかりとたてられていれば、ユーザーが記事に辿り着いた時に「目的を達成させる要素があるかないか」を判断できます。
文章構成の成り立ちが曖昧では、ユーザーは記事に入ることすらしないでしょう。アクセス数にも大きな影響を及ぼすため、文章構成を立てる際にはユーザーが何を求めているのか、何を知りたいのかをしっかりと理解し、ユーザーの目線で作成を行う事がカギになります。
ライターの作成した記事はユーザー目線で分かりやすい文章構成になっていますか?流れを汲んで見やすさはありますか?そこを良くチェックしてみると、ライターの文章構成力が分かってくるでしょう。
全体のまとまり
文章構成をしっかり行う事で、記事全体にまとまりが出て非常に質の高い内容になっていきます。見出しの一つ一つが独立しつつも、一つのテーマとしての関連性があり内容にもつながりが生じている記事は、パッと見るだけでもユーザーの印象に残るでしょう。
適当な文章構成ではこうした事はできません。戦略的に文章構成を組み立て、分かりやすさや見やすさを強調しつつも記事の内容を妥協することなく作成するからこそ、質が高く魅力的なものに仕上がります。
ここまでくれば、一つの作品のようなものになりますね。しかし、まとまりを意識するあまり見出しごとの内容が被ってしまったり、似たような内容を繰り返しは新している場合は魅力を感じることはできません。面白みもなく新しい情報も見つけられないため、ユーザーの離脱は増える一方になるでしょう。
ここまでで話した文章構成の順番、テーマの把握、経験値、ユーザー目線の全てが備わってこそ、こうした素晴らしい記事作成が可能となります。ライターのレベルは個々により変わりますし、中にはここで上げたポイントの中でも得手不得手を抱える方もいるでしょう。
全て備わっていなければだめなんてことはありません。どこで苦手な部分を補うかによって、同じテーマでもライターの個性が活かされた記事に仕上がります。可能であれば、色々なライターに記事作成をお願いしてみるのもいいですね。その中で、特に自社が求めているものに近い方を選別するというのも一つの方法として取り入れてみてはいかがでしょうか?
語彙力と表現力
文章スキルと似通った部分にはなりますが、文章構成力にも通じるのがこの語彙力と表現力です。「文章構成って記事の見出しとか流れを作ればいいんでしょ?」と思っている方も多いかもしれませんが、それだけで文章構成力を判断するのは危険です。
例えば自分だったら記事を見るとき、まずどこを見ますか?きっと多くの人は「見出し」から注目すると思います。ここで「この記事の内容って何だろう?」「欲しい答えはあるかな…」という判断が出来ますね。ここで大切なのが語彙力と表現力になるんです。例えば「美味しい料理を作りたい!」というユーザーの目的があったとしたら、ここで見出しの語彙力や表現力で興味の惹かれ方が変わります。
「簡単にできるおすすめ料理」というありきたりな見出しより「女子力高め!インスタ映え必至の簡単お洒落料理」や「常備野菜が高級レストラン並みの料理に早変わり!?」なんて見出しの方が興味が出てきますよね。ユーザーが「これ見たい!気になる!」と思わせるのがポイントです。
そのためには、語彙力の高さや表現力の豊かさがポイントになってきます。また、同時にオリジナリティを醸し出すこともできちゃうとっておきのスキルがこの語彙力と表現力なんです。文章構成の際に作成する見出し文句によって、そのライターの文章構成力を把握することも可能になりますよ!
記事の魅力は文章よりも構成
「文章構成が大事なのはわかったけど、でも結局何と言ってもやっぱり中身でしょ!?」なんて考えていませんか?確かに記事の文章がいかに分かりやすいかというのもとっても大切です。意味不明な文章では誰も惹かれません。でも!やっぱり中身よりもこの「文章構成」が重要なんだともう一回声を大にして伝えます!魅力を最大限発揮できる文章構成の主なポイントをご紹介させていただきます。
オリジナリティはあるか?
何と言ってもやっぱりオリジナリティが重要ですね!「あれ?これどっかで見たことある内容じゃない?」「なんか目新しい感じがしないなぁ」なんて思われてしまっては、ユーザーはどんどん離れていってしまいます。「お!?面白い記事だ!」「気づいたら全部読んじゃった」と思わせることが出来れば大成功です。
ありきたりな内容でも、言葉の言い回しに独特な感じを出せたり構成を少し工夫したりすることで真新しいオリジナリティあふれる記事作成が可能となります。先ほど説明したポイントに加え、創造力やセンスの高さをもつライターなら言うことなしですね。
見やすい流れになっているか?
文章構成の要と言えるのが記事の流れです。先ほどの「文章構成の順番」でもお話ししましたが、記事のまとまりや見やすさを出すためにこの流れは欠かせません。また、文章構成に気を取られすぎて複雑な流れになっていませんか?見ているユーザーが、情報を得るどころか「え?どういうこと?」と感じてしまっては元も子もないですね…。伝えたいことを要約しつつ、必要な情報のみを盛り込んだ流れにすることで、辿り着いたユーザーが自然に引き寄せられてくるでしょう。
楽しめる要素は?
もう一つ、文章構成を作るうえで大切なのが、見ているユーザーが楽しめるかどうかです。記事の大きな目的は「情報発信」「ユーザーの獲得」ですが、つまらない記事であればどちらも叶う事はありません。作成する中で、ユーザーが楽しみながら情報収集が出来る内容にすることが肝心です。
例えば、具体例で共感を得られる内容を盛り込んだり、笑える例え話で和ませたりといったことがあるでしょう。人との会話でも、ずっと真面目な話を続けていたら肩に力が入りすぎて空気も重くなってしまいます。これは内容によりけりですが、なるべくカジュアルな感じで親近感を得やすい作りがいいですね。
独りよがりな構成は危険
「独りよがりの何がダメなの?」と、私も思っていました。だって記事を書くというのはずっと一人で話し続けているのと同じことですからね。「普通に記事作成すれば勝手に独りよがりになっていくものでしょ?」なんて考えていましたが、これは大きな間違いです。
むしろそう思っちゃダメな考え方ともいえますね。独りよがりの記事にならないようにするポイントはどこにあるのかを把握しておきましょう。ライターがここらへんをしっかりと盛り込んでいるかどうかの判断は、これを知らなければできません。
目的に対する理解度は?
なぜこの記事を書くのか?どうしてこの記事が必要なのか?という目的はしっかりと把握されていますか?ただ単に「依頼されたから書いてまーす」というライターでは、こういった目的などに対する理解は全くないでしょう。仕事としてとりあえず書く。まぁ、ライターとしては間違ってはいませんが、発注側としてはもう少し寄り添ってほしいなぁと思いますね。
目的に対する理解度が低ければ低いほど、記事作成の意図を把握せずに作成しているという事なので、それでは惹きつけられるような文章構成作成は無理です。端的に言えば「心がこもってないただの創造物」ですので、オリジナリティもなければ面白みも感じられないどこにでもあるような記事になってしまいます。
ユーザー目線での記事作成は?
記事の内容はユーザーの目線で書かれていますか?ただ単にだらだらと話をしているだけの内容になっていませんか?独りよがりの記事とは、簡単に言えば「誰も話を聞いてないのに延々と一人で話してるKYな人」と同じです。逆に、ユーザー目線での記事は「講演会などで傍聴者に真っすぐ話す人」というくらい、この二つは大きな差があります。
どちらも聞いてる人間がいる、一人がずっと話してるという部分は同じですが、その聞いている側の人の気持ちは全く違いますね。こうした記事は、傍聴者と同じです。目的や理由があって記事に辿り着いた人ですから、元々内容に興味を持っているんです。そこでユーザー目線な内容にしているかしていないかで、KYな記事になるか価値のある記事になるかが変わります。
似たようなコンテンツはない?
一度Webを検索してみて下さい。コンテンツに似たようなものは存在していますか?もしあれば、中身はしっかり差別化できていますか?独りよがりな記事では、似たようなコンテンツとの差別化が出来ません。というのも、ただ単にダラダラと話しているだけの記事ではオリジナリティを出すことも楽しさを出すこともできないんです。
ただ単純に情報だけを盛り込んで、言うだけ言ってさようなら~といった流れになってしまうので、見ている側は面白くないですね。そんな記事なら似たようなコンテンツのもっと面白い方にユーザーは流れていってしまいます。折角来たユーザーでも、そんな記事ならもう二度と訪れてくれることはないと思ってください。
伝えたい事柄は反映されている?
記事の校正を作るとき、大見出し、中見出し、小見出しと内容を整理しながら作成します。そこで、特に伝えたいと考えている内容はしっかりと反映されていますか?メイン情報はしっかり重点的に文章構成されていますか。一つの記事の中でもメリハリというのはすごく大切になります。全部の情報が大事!全部伝えたい!全部見てほしい!という独りよがりな記事になってしまうと、見ているユーザーは正直疲れます。
情報量がありすぎると、内容がいかに濃く質の高いものでも「あ、もう結構です…」という風に思われてしまうでしょう。美味しい料理だけど許容量を超えると食べられないですよね。感覚的にはそんな感じです。前菜、スープ、メイン、デザートというコースのように、記事の内容も出だしは軽く、徐々にメインに迫っていくといった反映の仕方でなければ、大体のユーザーはお腹いっぱいになってメインの前にリタイアしてしまうでしょう。
〇〇なライターに要注意!
ここまででいかに文章構成が必要な要素かどうか理解できたと思います。ライターの力量により構成は変わり、その影響は記事全体にも及ぶでしょう。「しっかりとライターを見極めなきゃだめだ!」と結構深刻に感じてくれたのではないでしょうか。
さて、では次に注意すべきライターのポイントをご紹介致します。こんなライターなら素敵!というものがある反面、やはり、こんなライターはちょっと…というのも実際にあります。注意すべきライターとはどんな人なのかをしっかりと把握しておきましょう。
経験の浅いライター
文章構成力見極めポイントでもお話ししたライターの経験値。経験が浅いと、構成などによる記事への影響もユーザーが感じることも全く理解できていません。「とにかく記事を作ればOKでしょ!」なんて考えているライターの多くは、こうした経験が浅い方々です。
とりあえず作成完了を目的とした作成を行うと、文章構成の流れもつまらない単調なものになってしまうでしょう。知識としての校正は知っていても、そこに経験がプラスされていなければ魅力のある文章構成作成は難しくなります。
逆に、経験の浅いライターさんが良かったりする場合もあるので全員が上記のようなケースに当てはまる訳ではない事だけは付け加えておきます。新卒を好んで採用する企業があるように、時間を掛けてコンテンツマーケティング・コンテンツSEOに取り組む企業にとっては変に凝り固まったライターさんよりもかえって経験がない方の方がマッチするケースもあります。
ロジックツリーの組み立てができないライター
ロジックツリーという言葉を知っていますか?「問題解決のため、その課題をツリー上に分析し解決策を考える」方法です。記事構成を考える際には、まず第一にメインとして伝えるべき絶対の内容、そこに関連する事柄を細かく分け分析し、見出しを作成していくことで自然な流れの記事が出来上がります。「え、そんなの簡単にできるじゃん」と思う方も多いでしょう。しかし、実はこれが難しかったりするんです。
一番にメインの問題や提案、そこに関連する項目、また更にそれを細かく分割というように、大きな要点から様々な内容や解決方法、思考などを整理することが出来ます。ここですでに気付いた方もいるかもしれませんが、記事の中の見出しと一緒ですよね。まず大きな情報として伝える大見出し、そこから中見出し、さらにそこを分けた小見出しと同じ作りになっているんです!
構成力があるライターは、意識せずともこのロジックツリーの組み立てが出来ている場合がほとんどなんです。作成する際の方法として体に染みついているのかもしれません。前述の経験値の浅いライターや質の低い記事を作るライターは、このロジックツリーという概念すらないため、魅力ある構成が結果として不可能という事になるんです。
「文章力」のみしかないライター
「文章力は必要でしょ?」はい、確かに質の高い記事に文章力は欠かせません。しかし、それだけではだめなんです!もう何度も言っていますが、何より大切なのは文章構成力!骨格が出来ていなければいかに素晴らしい文章であっても魅力が活かされず中途半端な仕上がりに…。それはとっても勿体ない!文章力は確かに非常に重要な要素ではありますが、そこにプラス文章構成力が加わらなければ宝の持ち腐れです。
文章力だけなら経験の浅いライター、初心者だけど国語力が高いライターであっても素敵なものが書けるでしょう。しかし、記事作成の経験がないためこの文章構成に関する理解がなく、「で、結局何が言いたいの?」なんて思われるものに。文章力も重要ですが、決め手になるのは文章構成の持つパワーです。
Google推奨の構成「ピラミッド構造(ピラミッドスクラクチャー)」
「ピラミッド構造(ピラミッドスクラクチャー)」って、聞いたことありますか?実はこれ、Googleが推奨している構成方法なんです!このピラミッド構造は記事作成だけでなく、会社でプレゼン資料を作成したり業務の効率化も図れちゃう素晴らしいフレームワークの事です。しかし実は、多くの人にとってあまりなじみがないのも事実…。そこで、ここではこのピラミッド構造を徹底的にご紹介しちゃいます!社会人として知っておいて損はないですよ!
ピラミッド構造とは?
ピラミッド構造とは、ビジネスフレームワークの一つで、伝えたいことの根拠をピラミッドの構造を利用して分かりやすく表現したものです。例えば、「北海道の海産物は美味しい」という結論は、なぜそうなったのかという根拠があり舞う。なんでおいしいの?他と何が違うの?という色々な疑問がありますよね。
そうしたことを倫理的に正しいという事を示すための方法であり、何でその結論が出たのかという事が一目で分かるようになっています。一つの課題に対してその論点が崩れることなく、直接的回答を導くことが出来るフレームとなっているのが特徴的ですね。
ピラミッド構造とロジックツリーの違いって?
ここで、このピラミッド構造(ピラミッドスクラクチャー)と混同されがちなのが、先ほどお話ししたロジックツリーです。一つの課題、問題から細かく分裂させた構図。うーん、全く一緒ですね。これでは混同されても仕方ないですね。実際、双方の意図をしっかり理解せず活用しているという方も多くいるのが現状です。
この2つの違い、簡単に言うと、ロジックツリーはその問題の解決方法を探るためのものであり、ピラミッド構造は結論に対する根拠づけという感じでしょうか。
形式は同じようなものになるんですが、その活用する目的が大きく異なるのがこのピラミッド構造とロジックツリーです。ピラミッド構造=説明や説得のために、ロジックツリー=思考や検討の段階での活用方法が適切になります。作成記事の内容などにより使い分けることが出来れば、素晴らしい構成を作り上げることが出来るようになるでしょう。ライターには、できればこのピラミッド構造の知識や経験なども求めたいところですね。
ピラミッド構造の活用方法とは?
先ほどお話ししたように、ピラミッド構造は1つのある結論を主張するため、説明を分かりやすくしたり説得しやすくするためのカギとなる方法です。まず最初に結論を出します。「え!?最初に結論ってどういうこと?」なんて難しく考えなくて大丈夫です!例えば記事を作成する際に最も伝えたいことは何なのか、相手に何を理解してもらいたいのかを決めておけばOKです。その次に、何を証明することでその結論を主張する根拠になるかを考えます。この時に意識すべきがMECAです。
MECAとは「漏れやダブりがないように」という意味合いになり、ピラミッド構造以外にもこの考え方は重要になります。どこかに漏れがあった、作成したピラミッド構造の中にダブりがあったとなると、正しい活用が出来なくなってしまうので注意してください。
では、話を戻しましょう。MECAを意識して主張する根拠を考えたら、情報を収集しグループ化、その後結論や主張とグループ化したデータや情報が飛躍していないか?整合性はあるか?という確認を行います。組み立てるとピラミッドのような形になり、一目で結論に対する根拠や主張すべき事柄が分かり、ビジネスシーンでも非常に役に立ちますね。
ピラミッド構造の具体例
ピラミッド構造は、説明だけ見るとなんだか複雑で難しい気がするなんて考える方も多いのではないでしょうか?でも実際、活用してみると案外そんなに難しくないんです!ここで、例を挙げて活用の具体的なピラミッド構造を見てみましょう。例えばコーヒーは眠気覚ましに良い!なんて話はよく聞きますよね?この結論をピラミッド構造にあてはめてみましょう。
まず最初に主張。「眠気防止のためにコーヒーを積極的にとる」という結論があります。その次に証明すべき根拠をあげます。
- 1つめ:「1・カフェインの覚醒作用」
- 2つめ:「2・科学的に眠気覚まし効果が立証されている」
そして、この証明すべき根拠をさらに掘り下げ、
- 1・に対して「徹夜続きの〇〇さんが常に飲んでいる」「コーヒーを飲むと目がさえ仕事が捗る」
- 2・に対しては「学会で発表されている」「専門性の高い情報番組で取り上げられていた」
どうでしょう?そんなに難しく複雑ではないように思えませんか?このピラミッド構造は、出した結論がいかに様々な根拠の元成り立ったものなのか、説明するための情報がいかに多くあるのかという証拠作りにもなります。Google推奨のこのピラミッド構造。もしもライターがこの方法を活用できる方であれば、間違いなく信頼できる素晴らしいライターと言えるでしょう。
記事作成依頼の打ち合わせ時などの際に、記事作成の方法としてぜひこのピラミッド構造を提案、推奨してください。これが網羅出来ているライターに巡り合うまたとないチャンスになりますよ!
まとめ
記事作成する際の文章構成の大切さ、理解していただけましたでしょうか?何回も言っているのでさすがにしつこいかもしれませんが、本当に大事なことなのでめげずに何度でも言います!人との会話でも、要点がまとまっていなかったり時系列がばらばらでは話の内容が入ってきませんよね。
文章構成ではユーザー目線が大切という事もお話ししましたが、誰かと会話するとき、分かりやすく伝えようとするために何を気にしますか?
記事作成も同じと考えましょう。ユーザーにどう分かりやすく伝えるか、見やすさを出すためにはどうすべきか。これらすべてがこの構成にかかっています。経験値の高いライターは、この構成の大切さをよく理解しているでしょう。ライターの持つスキルは個々に違いますが、決して譲ることのできないこの構成力がいかに高いかを良く見極められるように、しっかりと情報を収集しておくことが大切です