SEO対策で被リンクを増やす事が有効であることは、多くのweb担当者が知っている事実です。そして、この被リンクを獲得するというSEO対策は10年以上前から有効でありそのランキングを決める細かいアルゴリズムに変化はありつつも今でもGoogle検索エンジンの3大アルゴリズムの1つであることに間違いはありません。
つい先日、Googleのお馴染みジョン・ミューラー氏が改めてこの被リンクについてSEO対策初心者、ビギナー向けに警鐘を鳴らすコメントがあったのでSEO対策相談所がまとめてみました。
目次
この記事で学べる事
- 被リンクはSEO対策に非常に重要
- 被リンクは、内部被リンク、外部被リンクともにペナルティを受ける可能性があるため慎重に扱う必要がある。
- Googleのガイドラインを遵守し低品質の被リンクを減らす努力が必要。
有料被リンクを購入するのはGoogleのガイドライン違反!?
被リンクを増やせば容易にSEO対策を出来るではないか?と考える方が非常に多いのは、今も昔も変わりません。そして、この方法を推奨するSEO対策の業者もまた非常に多くいます。格安被リンク、被リンク対策といったキーワードで検索すれば山のように出てきます。
10年以上前、遥か昔のSEO対策では確かに山のように被リンクすればすぐに1ページ目に上位表示されると言ったGoogleの黒歴史もありますが。今のGoogleはそこまで単純ではありません。なぜならばそれらを見破れる仕組みに人工知能も搭載済みです。
そして、Googleの包囲網を持ってすればそれが有料か自然なオーガニックリンクであるかは即座に分かります。この記事を読まれた方で、有料のペイドリンクを購入しようと考えていた方はすぐにその考えを止めましょう。
GoogleのJohn Mueller氏 被リンクについてのコメント
GoogleのJohn Mueller氏は、”ブロガーにお金を払って関連性の高いレビュー記事を書いてもらったり、質の高いPRニュース記事にお金を払ってもらったりしているためにバックリンクをdofollowした場合、それらはGoogleのガイドラインに反した有料リンクなのか?”という質問を受けました。ジョン氏は、短い答えは「はい、Googleのガイドラインに反しています」と答えています。
2021年1月15日 Google SEO office-hoursでの質疑応答
質問:ブロガーにお金を払って関連性の高いレビュー記事を書いてもらったり、高品質なPRニュース記事にお金を払ってもらったりしているためにバックリンクをdofollowした場合、それらはGoogleのガイドラインに反する有料リンクになるのでしょうか?
Googleのジョン・ミューラー氏の回答:私が推測するにもしあなたがリンク付きのコンテンツを作成するために人々にお金を払っているのであれば、あなたはそれらのリンクに対して人々にお金を払っていることになります。もしリンクにお金を払っているのであれば、それはウェブマスターのガイドラインに反することになります。これが非常にシンプルで簡単な答えです。
もちろん、もしあなたが… これらのリンクがPageRankをパスしていないのであれば、nofollowやrel=”sponsored “が付いているのであれば、それは問題ありません。これは基本的にあなたのウェブサイトを宣伝するための方法です。
これはあなたのウェブサイトに被リンクの価値を渡すものではありません。しかし、ユーザーがあなたのコンテンツを見つけるのに役立ち、間接的にあなたのコンテンツとあなたのウェブサイトを宣伝するのに役立ちます。
このコメントについてのTwitterでの反応!?
この有料被リンクがGoogleのガイドラインに違反するというジョン・ミューラー氏のコメント、ツイートに対して、多くのweb担当者からはどうやって有料被リンク・ペイドリンクかどうか?をGoogleは把握するのか?と言った疑問、質問をジョン・ミューラー氏に投げかけました。
Googleからペナルティを受ける可能性のある被リンク 10選
Googleは、有料ではなくても自然な被リンク以外は無視すると公言しています。そして、悪質なスパムリンクなどはペナルティもしくは検索順位が下がるとされています。そこでどういった種類の被リンクが、Googleに目を付けられるのか?ペナルティを受けるのか?ご紹介したいと思います。
1.プレスリリースリンク
有料被リンクとして、10年以上前までは非常に流行したのがプレスリリースで大量の被リンクを獲得する方法です。しかし、これもまた多くのブラックSEO対策の愛好家から多用されGoogleのチェックリストの1つに加えられました。ペナルティを受ける事は無いかもしれませんが。お金を支払ってまでSEO対策の効果は、あまり見込めないでしょう。
2.ディスカッションフォーラムのリンク
ディスクリプショングループ内での被リンクがNGという訳ではありません。あくまでも有料被リンクを購入し、どう見てもスパム的なランダムに生成された被リンクなどです。これもプレスリリース同様に10年以上前の古いSEO対策ではこれでGoogleをハック出来た時代もありましたが。2021年のSEO対策では決してやらないように注意しましょう。
3.プライベートブログネットワーク(PBN)
アメーバブログなど、ブログ全盛期に流行した手法ですが。ブログ内に、特定のテキストリンクを忍ばせると言ったブログを使った被リンク対策です。これも当時は、効果が見込めましたが。2021年現在は、Googleの逆鱗に触れる前にそっとその行為を止めるか付けた被リンクを外しておきましょう。
悪意がある、故意的と見做されれば最悪のケースはペナルティを受ける可能性があります。そして、このような被リンク対策ほど無意味なことはありませんので良いコンテンツ、良いユーザー体験を生み出す事に集中しましょう。
4.ソーシャルブックマークリンク
はてなブックマークと聞いて、ドキッとした方はもうお気付きかもしれません。ソーシャルブックマークからの被リンクですね。これも既に、Googleのチェックリスト入りしておりますので無暗に多くのソーシャルブックマークからの被リンク獲得、被リンク対策などは絶対にしないようにしましょう。
5.ディレクトリサイト
SEO対策がまだまだブルーオーシャンだった10年以上前は、ディレクトリ型の登録サイトがかなりの数で増えていくのを目にしました。当時は、これらのサイトにガンガン登録することでその数に比例して検索順位も上昇すると信じられていました。
2021年、当時から約10年が経過した今では同じことを行えば確実にGoogleからの鉄槌を食らうでしょう。当時は、Yahoo!のディレクトリに登録したり、ページランクの高いサイトやディレクトリサイトに登録し被リンクを貰うかと躍起になっている人が沢山いたのが非常に懐かしいですね。
6.ブログコメント
プライベートブログネットワークと同様に、コメント欄に被リンクを付けて行くという今考えるとどう見てもブラックなSEO対策がまかり通っていた時代がありました。これも当然ですが。これをSEO対策と考え、機械的に自動でコメントするツールなどを使おうものならば確実にペナルティを受ける可能性が出てきますのでやらないようにしましょう。
7.安価な被リンクサービスからのリンク
高額であれば良いという訳ではありませんが、安価な被リンクサービスは得てして大量のオーダーをまとめて被リンクする事でようやく利益を得るため一目で見て悪質な被リンクだと分かるような被リンクをページに詰め込みます。当然ですが。これがSEO対策に効果が出るわけがありません。
8.自動リンク構築プログラムによって構築されたバックリンク
これも今でこそあり得ないSEO対策だと笑って言えますが。このような自動プログラムやツールの類がブラックハットSEOが全盛期の時代は、我々SEO対策専門の企業の一部にはこれらを当然のようにやっていました。2021年にこのような原始的なSEO対策を戦略として行うことは無いと思いますが。ペナルティを確実に受けますので注意が必要です。