コンテンツマーケティングを行う上で、クラウドソーシングは上手く活用すれば非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。今回は、SEO対策相談所でもよく活用するクラウドソーシングについてこれから利用する企業様、利用を検討中の企業様に具体的にコンテンツマーケティングや記事作成代行にどのように活用できるか?どういった点に注意すべきか、詳しくご紹介していきます。
目次
クラウドソーシングとは?
コンテンツマーケティングやウェブ運営などでよく聞く「クラウドソーシング」とは、一体どんなものなのかを簡単に一言でいうと、「不特定多数の人たちに企業から業務を依頼・発注する」という仕組みのことです。日本では比較的新しいやり方として今注目を集めており、依頼する企業が案件に対しての報酬や条件などを設定し、それらに応募者から連絡が来るといった流れになります。
政府より「働き方改革」として正社員の副業や兼業を後押しする動きが出始めてからさらに注目されるようになったクラウドソーシング。応募する側は、未経験や素人の方はもちろん、プロ級のスキルや知識がある方も多く存在しています。個人間のやり取りではなく、間にクラウドソーシングサイトを介して依頼、納品などが行えるため、双方安心して取引することが出来るでしょう。
可能な仕事依頼の内容
クラウドソーシングで発注可能な依頼内容は非常に様々です。記事の代行依頼はもちろんのこと、タスク形式のアンケートやWebデザイン、イラストや音楽作成、また、商品モニターや企業のロゴデザイン、ネーミングなどもあります。また、単発のみでのお仕事の依頼や継続しての発注、期限付きの内容などその業務形態も様々です。
また、クラウドソーシングでは専門スキルや豊富な経験を持っている方などもいるため、プログラミングや翻訳などの高度な専門知識を要するような案件なども依頼することが出来ます。未経験の方にできるような簡単なものから、難易度の高いプロ向けの案件まで、様々な依頼が可能なクラウドソーシングは、企業とワーカーを繋ぐ架け橋のようなものだと考えるといいでしょう。
クラウドソーシングの市場規模
国内BPO市場全体の規模は2014年度から2020年度の年平均成長率(CAGR)2.2%で推移し、2020年度には4兆1136億9000万円(事業者売上高ベース)に達すると予測される。クラウドソーシング市場は2016年度の国内市場規模(仕事依頼金額ベース)が前年度比46.2%増の950億円となる見込みで、2013年度から2020年度までのCAGRは45.4%で推移、2020年度には2950億円に達すると予測した。
引用元:クラウドソーシング市場は前年比45%成長–矢野経済研究所
クラウドソーシングがいかに日本市場で成長しているかは、各種データを参照頂ければ一目瞭然です。矢野経済研究所が公表しているクラウドソーシング市場規模データによると、2020年には約3000億規模と2013年から2020年までで45%もの成長率を見せている事から以下に成長しているか、利用されているかが見て取れます。
クラウドソーシング依頼のメリット・デメリット
クラウドソーシングは取り入れることでやはりメリット・デメリットが発生します。その内容をしっかり理解し、メリットをさらに強化するためにはどうすればいいのか、デメリットを補い上手く活用するためには何が必要なのかをよく考えてから行うことで、後の様々なトラブル回避にも繋がります。まずはよく知ることからスタートさせましょう。
メリット
クラウドソーシングを取り入れることで自社に対するメリットはどんなものがあるのか、活用することでどんな効果が生まれるのかを知り、さらに効率よく駆使するためにはどうするべきなのかをまずは確認しましょう。
コストを抑えられる
「会社として従業員を雇う」というのとは違い、必要な作業のみをお手伝いしていただくだけなので、依頼分のコストしかかからないのが大きな強みとなります。また、専門知識やスキルなどを高めるために社内での教育を行うと、時間もかかりその分のコストもかかってしまいます。しかし、クラウドソーシングで専門スキルのある方に依頼をすれば、元々ある知識や経験を活用してもらえるため、時間、手間、コスト全てにおいて抑えることが出来るでしょう。
スタートアップに有効
クラウドソーシングは、既存の企業のみが活用できるという訳ではありません。新しく立ち上げた会社や、既存会社の中で新たにプロジェクトや企画などを起こした際のスタートアップに非常に有効です。
起業する際には、人材の確保やそれに伴う人件費などの確保などが必要になりますが、これらがネックとなり諦めてしまう方もいるでしょう。クラウドソーシングでは、事業を始めるのに必要なスキル、知識を持った人材を迅速に確保することが可能なため、コストを抑えつつ事業をスタートさせることが出来ます。
外注先を探す手間を省ける
クラウドソーシングでは自社が発注した案件に対してユーザーが応募してくるというシステムとなっています。そのため、外注先を自ら探すという手間が省け、その分の時間を他業務に充てることが出来るでしょう。また、希望する条件などを詳しく掲載しておけば、ぴったりの条件の応募者のみが集まるため、スケジュールなど細かく調整しなければいけない部分も、滞りなくすすめていくことができるでしょう。
自社に足りない専門知識・スキルを活用できる
様々な企業がこうしたクラウドソーシングを活用する大きなメリットのひとつが、自社が持っていないスキル、専門知識、ユーザーの実際の経験などを活用できるということです。こうした専門知識を持つ人材をすぐに雇用しようと思ってもそううまくはいきません。その点クラウドソーシングでは求める知識を持つ人に業務の依頼をすることが出来るため、すぐに取り入れることが出来業務の推進に非常に有効となります。
組織のスリム化が可能
日本には様々な企業がありますが、多くの企業で成長が停滞してしまう要因の一つに、運営組織が煩雑化してしまうという点が挙げられます。新しい部署の立ち上げや新規プロジェクトなどで人員の配置換えや指揮系統の複雑化によって、事業を進めるスピードが落ちてしまいます。クラウドソーシングでは必要な時にだけ伊業務の依頼をすることが可能なので、組織を複雑化することなくスリム化が実現するでしょう。
デメリット
クラウドソーシングを活用することにより生まれるデメリットをよく理解し、トラブルを未然に防ぐ方法や、イレギュラーな状況に陥ってしまった場合の対処方法などを事前に社内で共有することで、問題を最小限にとどめることが出来るようになります。
情報漏洩・仕事放棄のリスク
社外のユーザーに業務依頼をすることになるので、業務に必要な伝えた情報が漏洩してしまう可能性があります。また、面接などを行うわけではないため、ユーザーの本当の人間性や会った時の第一印象などを知ることが出来ません。そのため、応募された方が全員責任感を持って依頼を遂行してくれるかどうかわからないという問題があります。業務を依頼する際は、細かな規定や取り決めなどを明確にしておく必要があるでしょう。
また、依頼をした後にもしも何かのトラブル、業務の途中方位などが起こってしまった場合は、基本的にクラウドソーシングサイトが仲介するといったことはありません。そのため、自己責任として業務依頼をすることになるので、人を見る目や信頼できるかどうかの判断が非常に重要となります。まずはテストライティングなどを行い、しっかり業務に取り組んでくれるのか、依頼内容をきちんと把握しているかなどを確認するようにすると多少の安心感があります。
社内人員の育成機会が減る
専門的スキルや知識を持った方を求め、そうした方に業務依頼を行うため、クラウドソーシングは企業にとっては非常に使いやすく有効な手法の一つではありますが、同時に社内の人員育成の機会が減ってしまうというデメリットが存在します。また、専門スキルなどが社内に蓄積されず、その場限りのもので終わってしまうので、将来的な影響が非常に大きいでしょう。
専門スキルを持った方に依頼をし、業務を遂行することももちろん大切ですが、企業としての将来性や社員の成長などを考えると、全てを外注することは必ずしもいいとは限りません。クラウドソーシングのコストを抑えたり手間を省くというメリットを活用しつつ、自社の社員教育や育成なども怠ることのないようなバランスが大切になってきます。
求めている人材が必ず見つかるとは限らない
クラウドソーシングの受注依頼の内容は多岐にわたりますが、インターネットを使用して業務の受注、作業、納品などを行っているため、そのほとんどがIT関連や情報システム関連などになってしまいます。そのため、必ずしも求める人材・専門スキルを持ったユーザーを見つけることが出来るとは限りません。
クラウドソーシングはこうした一部の業種やサービスなどに偏っているという特徴がありますので、自社で求めるユーザーを見つけるのが困難な場合も出てきてしまいます。絶対に譲ることのできない条件は残しつつも、多少は妥協しながらユーザーを探す必要性が出てくるため、活用し始めなどではなかなか求めるマッチングは叶わないかもしれません。
おすすめクラウドソーシングサイト
数多くあるクラウドソーシングサイト。有名な大手や立ち上げから年数の浅い若いサイトまで様々な種類があります。求める人材をすぐさま確保するためにも、多くのサイトを比較しどこが自社に合っているか、どのサイトなら信頼できるのかを確認しましょう。少し手間にはなってしまいますが、後のトラブル回避やスムーズな業務遂行のためにもまず確認すことが大切です。
CrowdWorks(クラウドワークス)
業界でも大手のクラウドワークス。200万件以上を超える案件数があり、ライティング、タスクアンケート、システムやアプリ開発など、様々な案件の種類を取り扱っています。そのため、クラウドソーシングが初めてという初心者や未経験者などから、専門スキルを保有している方まで多くのユーザーが登録しており、その数は250万人以上です。
クラウドワークスでは、一定の基準を満たした企業にはプロクラウドワーカーとしての認定制度、フリーランスに対するスキルアップの講座、確定申告や案件受注などに関する法律相談などのサポートも行っています。また、評価ランクがついており、企業側もユーザー側も、どの程度信頼のおける相手なのかなどを判断する材料にもなります。
Lancers(ランサーズ)
クラウドワークスと並ぶ業界大手のサイトとなります。2008年にサービスを開始し、登録ユーザーは100万人以上に及びます。依頼案件は200万件以上と非常に豊富で、幅広く様々な仕事を探しているというユーザーがほとんどです。登録者数はクラウドワークスよりも少なめですが、それでも100万人以上の登録者がいるので、いろいろな人材とのマッチングが可能となるでしょう。
基準を満たしたユーザーに対しては、認定ランサー制度やが贈られます。また、税務サポートやスキルアップ教育支援など、企業にとってスムーズな受発注をサポートしてくれるサービスも充実しています。初めてクラウドソーシングを活用しようとする企業にとっては、安心感の強いサイトとなるでしょう。
Yahoo!クラウドソーシング
Yahoo!Japanが運営しており、信頼度や安心感の高いクラウドソーシングサイトです。2013年から運営をスタートしました。クラウドソーシングサイトなどでは、資本力が不足したいる企業が運営を行っている場合、突然サービスが終了してしまうという問題がありますが、Yahoo!クラウドソーシングは大手企業のYahoo!運営のためそうした心配は一切ありません。
さらに外部サイトと提携しているため、他サイトでの案件を掲載することができるのも特徴です。しかし単価の低いものが中心となっているため、高単価の案件などを依頼したいときは不向きともいえます。また、Yahoo!クラウドソーシングでの報酬はPayPayボーナスライのポイントです。通常のPayPayと同じように使うことが出来るため、電子マネー化が主流となった現代では非常に有効な方法となっています。
Craudia(クラウディア)
会員数100万人以上という大型クラウドソーシングサイトです。システム開発やHP開発、デザイン制作や軽作業といったような多彩なジャンルの業務受注案件があり、様々な分野の企業が多く活用しています。多彩なワーカーが集結しており、会員数も国内最大級のクラウディアは、株式会社エムフロが運営しています。この企業は写真加工のスマートフォンアプリ「マカンコウサッポウカメラ」で注目を集めました。
その他様々なWebサービスを運営してきた会社なので、非常に信頼のおけるクラウドソーシングサイトとなっています。ユーザーが仕事を探す際には難易度別で検索をかけることもできるため、依頼に見合ったスキルを持つ方とマッチングしやすいでしょう。システム手数料も業界最安値を謳っており、今後もさらにユーザーの登録数がふえていくでしょう。
Bizseek(ビズシーク)
システム・アプリ開発、Webデザイン、グラフィックデザイン、ライティングが主な案件となっており、専任のワークディレクターがサポートしてくれるという特徴があります。クラウディア同様にシステム手数料最安値を謳っており、内容や単価によってはクラウディアよりも安くなるでしょう。仕事のやり取りにはビズシークが間に入るため、トラブル回避や意識の相違などといったすれ違いを防ぐことが出来ます。
以前までは実名制で信頼度の高さを売りとしていましたが廃止され、今では匿名での登録をするユーザーも多くなってきました。また、法人クライアントの法律相談なども無料で行っていたり、web制作・デザイン・システム開発などを専属の担当が管理サポートしてくれるため安心感があります。見積もり相談などもできるため、初めてクラウドソーシングを取り入れる企業にオススメです。
ココナラ
「知識・スキル・経験」を売買するプラットフォームです。他のクラウドソーシングのように案件依頼を行いユーザーの募集をかけることも可能ではありますが、他サイトと違うのは自分所特異な分野や経験などをスキルとして出品している方もいるため、企業からそうした方に向けて案件依頼をすることもできます。デザイン、イラスト、Web製作などといったジャンルのほかに、プロによるビジネス相談などといった内容もあります。
200万件以上の取引実績があり、会員数は80万人を超えていますが、年々増加傾向にあります。「専門的なスキルとまではいかないけれど少し得意」というような自分のできることを商品として出品している方も多く、簡単な内容や少しだけの経験があれば依頼可能な案件などは、ココナラで探すことで求める人材にピッタリのユーザーを見つけることが出来るでしょう。
JOB HUB(ジョブハブ)
受注者側の手数料は無料で利用可能のクラウドソーシングサイトです。人材派遣で有名な株式会社パソナテックが運営しており、本格志向な傾向が強いサイトです。システム手数料などは発注側が負担することで、実際の報酬と手取り報酬の相違がないため、他サイトからジョブハブに変えたというユーザーも多くいます。そのため、報酬などに関するトラブルなどが起きる心配もなく業務を依頼知ることが出来るでしょう。
運営しているパソナテックは、1998年の設立です。これまで培ってきた人材に関する強いノウハウを活用したジョブハブは、安心感や信頼度が非常に強いサイトと言えるでしょう。設立間もない企業などとは違い、人材に関するプロ中のプロなので、マッチングのしやすさや業務依頼のスムーズな進行などにも定評があります。また、守秘義務を確認・同意したということを明確にするための「守秘義務確認」などでユーザーがどれほど信頼できるかを知ることが出来ます。
CROWD(クラウド)
ポイントサイトの大手「げん玉」で知られる株式会社リアルワールドが運営しているクラウドソーシングサイトです。クラウドソーシングにも早期段階から参入しており安心感が強いサイトの一つです。大きな特徴としては、げん玉のポイントによる支払いで、このポイントは最短3日で支払われるため、げん玉を利用しているユーザーの多くがクラウドも活用しています。また、クラウドに掲載されている案件はアンケートや専門スキルの必要ない簡単なライティングなどがほとんどのため、こうした人材を探している企業にオススメです。
クラウド会員は90万人以上と非常に多く、求める人材とのマッチングが高確率で叶います。また、「マイクロタスク化」という独自の業務分解の仕組みにより、機密性の確保が可能です。大手企業も活用しているクラウドは、信頼度も高く様々なサポート体制が整っているため、業務のスムーズな遂行のために非常に有効なサイトと言えるでしょう。これまでの総作業実績は7000万件以上、発注企業は1000社以上という数字も信頼度を強める要素の一つとなります。
シュフティ
在宅主婦向けのクラウドソーシングサイトです。もちろん、主婦以外の方でも利用可能。元々IT関連で勤めていた方や、他業種などの専門スキルを持っている主婦の方は非常に多く存在していますが、子育てや家庭の状況などで、外で働きたいけど働けないという悩みを持っている方はたくさんいます。そうした方のためにスタートしたシュフティは、2001年設立された株式会社うるるが運営しています。
報酬はシュフティオリジナルのポイントとして支払われ、現金に換金するというシステムです。また、シュフティでは「在宅ワークナレッジテスト」「一般常識テスト」「タイピングテスト」というテストが存在しており、ユーザーを選別する際の目安として非常に有効です。知名度としてはそこまで広く認知されてはいませんが、クラウドソーシングサイトの中でも歴史が長いため、安心感と信頼度が高いサイトの一つです。
Workshift(ワークシフト)
他サイトと違う最大の特徴が、世界中の仕事をユーザーが受けることが出来るという点です。そのため、語学に長けているユーザーが多く、語学力を求める案件を依頼したいという企業にピッタリのマッチングが可能でしょう。また、外国の方とのマッチングも可能なため、様々な情報や特別なスキルなどがある方との交流もできるため、企業にとっても成長できるチャンスにもなるでしょう。
さらに、ワークシフトでは経済産業省からの仕事依頼も受けています。政府からの案件を取り扱っているため非常に高い信頼があります。日本から海外へ仕事を発注することができたり、外国の方や語学に長けた方との業務受注をすることができるため、グローバルな現代社会に非常にマッチしたサイトと言えるでしょう。多くのメディアにも掲載されており、頻繁にアップグレードも行っているため安心感を持って業務を掲載依頼することが出来ます。
クラウドソーシングサイトの比較
サイトごとのユーザー数、システム手数料などを比較し、自社が求める内容を依頼するにはどこが最適なのかを良く見極めることが大切です。簡単な内容などであってもユーザーが多ければいいというわけでもありません。自社とクライドソーシングサイトとの相性、また、登録ユーザーの人間性などをよく理解したうえで依頼・発注をするようにしましょう。
サイト名 | 登録ユーザー数 | 依頼形式 | システム手数料 | 特徴 |
CrowdWorks(クラウドワークス) | 250万人以上 | タスク・コンペ・プロジェクト方式 | 契約金額の5%から20%の範囲で変動 | 評価ランクの星があり、企業側・ユーザー側で信頼できるかどうかの貴重な判断材料になる。 大手サイトのためプロ級のスキルを持った方から全くの初心者まで幅広い人材。 |
Lancers(ランサーズ) | 100万人以上 | タスク・コンペ・プロジェクト・時間報酬方式 | 契約金額の5%から20%の範囲で変動 | 様々なサポートが付いており初めてでも安心で、急ぎの案件に対応してくれるユーザーを求めている企業に最適。 認定ランサー制度でユーザーの実績や評価などを確認することが出来る。 |
Yahoo!クラウドソーシング | 30万人以上 | タスク方式 | システム手数料などは一切なし | 大手Yahoo!運営のため大きな安心感がある。 現金払いではなくPayPay。 安価な案件が中心で高額なものはあまりない。 ユーザーは15歳から利用可能で専門スキルなどを求めている企業には不向きだが、簡単なアンケートなどは非常に高い回答率を得られる。 |
Craudia(クラウディア) | 100万人以上 | タスク・コンペ・プロジェクト・時間報酬方式 | 契約金額により、3%から15%の範囲で変動・時間制の場合は一律10% | システム手数料が安いため多くの方の利用があり今後も増える予想。 多彩なジャンルの依頼内容があり、様々な案件に柔軟に対応してくれる。 |
Bizseek(ビズシーク) | 80万人以上 | コンペ・プロジェクト方式 | 契約金額が10万円以下は10%・10万円を超えると5% | 初めてクラウドソーシングを依頼する企業のためのサポートが充実。 システム手数料が安いため多くの方の利用があり今後も増える予想。 |
ココナラ | 80万人以上 | プロジェクト方式・出品者としてスキルを売り出すことも可 | 販売金額の10%から25%の範囲で変動 | オークションサイトやフリマサイトのような感覚で使用できる。 ユーザーと直接連絡を取り合う事が出来るのでスムーズなやり取りが可能。 |
JOB HUB(ジョブハブ) | 10万人以上 | コンペ・プロジェクト方式(プロジェクト方式はエキスパート方式という名称) | 一律で仕事の報酬額に対して10%の手数料が発生 | 人材・人を活かすすべに長けている運営会社で、安心感と信頼度が高い。 報酬額と手取り報酬で違いがないので多くのユーザーに支持されている。 |
CROWD(クラウド) | 90万人以上 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 非常に多くの会員数でどんな依頼であっても適切なマッチングが可能。 ポイントサイトと提携しており、電子マネーなどを活用しているユーザーに非常に強い人気がある。 |
シュフティ | 10万人以上 | タスク・コンペ・プロジェクト方式 | 登録料、仲介手数料無料 | 必要費用はユーザーへの報酬のみなのでコストを抑えた発注が可能。 就業意欲が高く継続的な案件依頼が可能な方がほとんどで、社会人としての常識やマナーがしっかりした方が多い。 |
Workshift(ワークシフト) | 210ヵ国・12万人以上 | タスク・コンペ・プロジェクト方式 | 登録・掲載料・月額利用料無料 | 基本通貨が日本円で為替リスクなく外国の方に仕事を依頼することが出来ます。 中間業者を介さないことで迅速で安価に業務を依頼でき、仕事の種類は160種以上にも及ぶ。 |
特化型クラウドソーシングサイト
多くのクラウドソーシングサイトは色々な案件依頼があり、企業の種類や人材も実に様々です。しかし、中には一つの業務に特化したクラウドソーシングサイトなどもあり、特殊な依頼内容などはこうした特化サイトに案件を掲載した方が、より求めている人材に近いユーザーとのマッチングが可能となります。
Shinobiライティング [ライティングに特化したサイト]
ライティングに特化したクラウドソーシングサイトで、初心者や未経験の方でも安心して取り組むことのできるサイトとして注目を集めています。報酬はポイントとして支払われるのも特徴の一つです。登録ライターは50万人以上となり、確かな実績のある信頼できるサイトと言えるでしょう。運営している株式会社サムライファクトリーは、社員が忍者の格好をしていたり社内に茶室があったりととてもユニークな会社で知られています。
Shinobiライティングで獲得したポイントは、現金以外にも様々なポイントなどに交換が可能なため、多くのユーザーから支持されています。ライティング案件では、ランサーズやクラウドワークス以上に評判のいいサイトです。ライティングに特化したクラウドソーシングサイトは多くありますが、その中でもShinobiライティングは突出して人気のあるサイトです。
Gengo [翻訳に特化したサイト]
2万人以上の翻訳のプロが仕事をこなしてくれます。翻訳量に関わらず必要なコンテンツに柔軟に対応してくれるため、様々な依頼をお願いすることが可能です。大手企業や世界的に有名な有名ハイブランドからの依頼なども執り行っており、安心感と高い信頼性のあるクラウドソーシングサイトです。所属するトランスレーターが24時間翻訳対応を行ってくれるため、進行している業務が滞るなどという心配もありません。
また、Gengoに登録しているトランスレーターは、Gengo独自のテストを通過しなければなりません。そのため、高いスキルや能力が確約されている方ばかりで、安心して翻訳を任せることが出来るでしょう。日本国内の翻訳会社のトライアルを受けるよりも登録の敷居が低いため、能力ある方が多く登録しています。依頼案件は4つの翻訳レベルから選ぶことが出来るため、適切な方タオのマッチングが可能です。
Crevo [動画や映像制作に特化したサイト]
大手企業からの案件も多数取り扱っているCrevo。動画制作に特化したクラウドソーシングサイトで、経験豊富で確かな知識やスキルを持ったクリエイターが8000人以上在籍しています。案件依頼が初めてであっても、問い合わせのフォームからヒアリング・企画提案・見積もりな度を行ってからの発注になるため細かな打ち合わせなどもスムーズにやり取りすることが出来るでしょう。製作は、Crevoが組んだクリエイターチームが行ってくれます。
4000件以上の製作実績があり、アニメーション動画やウェブ用広告動画、サービスや会社紹介動画など、実に様々な制作を行っています。目的に合わせた戦略的な動画制作を行うため、求めている以上の高い品質の動画を期待できます。また、予算に合わせた幅広い料金での制作実績も多数あり、料金はどのくらいなのか、相場はいくらほどなのかなどの相談も可能なため、自社にないスキルや今まで以上の品質を求めている企業にぜひオススメです。
クラウドソーシングの注意点
クラウドソーシングは多くのメリットがあり、上手く活用すれば企業にとって非常にプラスになります。また、業務を遂行していく中で信頼のおけるユーザーであると確信が持てた場合、双方が納得すればここから社員雇用するといった流れもできるため、人材確保などにも非常に役立ちます。
上手に取り入れることでコンテンツマーケティングや利益アップなどを行うことが出来ますが、逆に活用を間違えてしまったり依頼したユーザーが責任感のなかったり規約違反をおこしてしまうような方だった場合、クラウドソーシングの導入は失敗で終わってしまいます。ここでは、実際の企業の導入成功の事例と失敗の事例をご紹介いたします。
導入の成功例
クラウドソーシングと社内製作のバランス
既存のオウンドメディアを更に強化し、今以上の認知度を目指すためクラウドソーシングを取り入れた企業では、長期的戦略により大幅に顧客獲得に成功しました。その中で特に注意したのが専門性の高い記事とあまり詳しくない方でも読みやすい記事とのバランスです。クラウドソーシングを利用し、深く掘り下げた内容の記事を発注することで自社内では補えないような高度な内容の記事をコンスタントにアップすることが出来るようになりました。
クラウドソーシングで依頼した記事を、専門スキルのない社員が読み、その中で素人ならではの疑問点などをさらに記事にするという流れを作ったところ、より分かりやすく様々な視点からの記事製作が出来るようになり、結果として専門知識のある方から全くの初心者である方まで、幅広いニーズに応えることが出来顧客獲得に繋がりました。また、社員のスキル向上などにも役立ち個人個人のレベルが上がりました。検索エンジンでも上位に上がるほどにまでなり、企業全体がワンランク上の成長を遂げています。
クラウドソーシングユーザーとの相性
クラウドソーシングを利用することにより、より多くの記事を発信できるようになります。新規プロジェクトを開始した企業では、クラウドソーシングを利用する際、取引契約するユーザーとの相性をなによりも大切にしました。もともとは未経験で専門スキルや知識などのないユーザーでしたが、企業側は専門スキルはあまり要さず、多くの記事配信を目的としていたために、人間性から信頼できると判断し未経験者のユーザーとの契約を行いました。
未経験で開始したユーザーでしたが、責任感があり納期や作成に関する事項などをしっかりと守り作業を行ったため、企業側が求めるコンスタントな記事のアップがスムーズに進みました。また、長期間継続して依頼を行ったため、ユーザーのライティングスキルの向上、企業の業務遂行の進行速度アップなど、様々なメリットを発生させることになりました。未経験者に依頼するのはデメリットももちろんありますが、確かな人間性のある方との契約はお互いにレベルアップすることが出来るため、非常に有意義となります。
導入の失敗例
ユーザーの人間性の見極め
クラウドソーシングが個人に対して発注を行います。そのため、専門スキルがどれだけあったとしても、それが業務に対する姿勢などと比例するとは限りません。ある企業では、クラウドソーシングを活用した際、条件として重視したのが専門スキルた知識などでした。そのため、平均よりも高い単価での依頼になり多くの応募者が殺到しましたが、より高いスキルを保有している方との契約を行いました。
自社で補えないほどの高い記事内容を作成は出来ましたが、納品期日が守られず他業務が滞ってしまう部分もありました。結果的には契約者側と連絡が取れなくなり、再度受注者を探さなくてはいけなくなったために多くの時間と手間がかかってしまいました。全ての人が責任感を持って作業を遂行してくれるという保証がないため、人員選びは非常に重要です。下手をするとコスト面で非常に大きくマイナスになってしまう場合もあるため、注意深く人を見極めるスキルが必要となるでしょう。
「副業型」なのか「お小遣い型」なのか
クラウドソーシングを活用する際は、取り入れる際の優先事項を明確にしなくては上手く活用することが出来ません。コストを削減することを重視するのか、記事の作成量が最優先なのかなど、特に注意すべき部分をはっきりさせておかなければ、応募条件などが非常にあいまいになってしまい、求める相手とのマッチングに辿り着かなかったり、希望とは違ったユーザーの応募鹿受けることが出来ないといった問題が生じてしまいます。
クラウドソーシングを利用しているユーザーが特に重視するのはやはり報酬です。大きく分けて「副業型」「お小遣い稼ぎ」に分けられますが、こうした収入面での掲載も大切です。副業として開始したが思ったよりも収入が増えずにやめてしまう方、「最初の説明では「平均で月〇〇万円の収入になる」と言われたが全く稼げない」という方の不満は多く聞かれます。ユーザーのほとんどはこのどちらかを目的としているため、企業側はそれらをはっきり提示する義務があります。
クラウドソーシングの将来性は?
ここ数年で飛躍的注目度を高めてきたクラウドソーシング。昨今ではリモートワークや在宅の仕事なども増えてきたため、自宅にいながら仕事をするという方が非常に増えてきました。また、副業やお小遣い稼ぎを隙間時間にしたくても、本業との兼ね合いもあり諦めていたという方も自宅にいながら仕事を行うことが出来るために、クラウドソーシングを利用しているユーザーは年々多くなってきています。また、ユーザーの中ではクラウドソーシングの受注のみで生計を立てている方もいらっしゃいます。
更に企業側も、ITを駆使した事業推進などが一般化してきたため、より多くの人材確保やコンテンツマーケティングの強化に力を入れている所も増えてきました。こうした背景から、今後もますますクラウドソーシングは成長していくと言えるでしょう。専門スキルを持つ有能な人材確保をコスト抑え叶えることが出来たり、経験の浅いユーザーであってもしっかり業務に取り組み、企業の力になってくれる方などが多くいるクラウドソーシングは、様々な事情により仕事に出られない方と企業をつなぐ架け橋となっています。
特別な経験や専門知識を持つ限られた方も素早く見つけることが出来るクラウドソーシング。今後は世界的にさらにIT化が進んでいくことが予想されます。また、日本は年々少子高齢化が進んでいるため、慢性的な人手不足が発生していくでしょう。このような問題も即座に解決できるクラウドソーシングは、企業を助けるために非常に有効な手段で、これからも大きく発展していくでしょう。