SEO対策は、ある意味でGEO対策。Googleの検索エンジンに最適化させる対策でもありました。しかし、2020年の今ではそう単純なものではなくユーザーの検索意図(インテント)を正しく理解し。それに対して価値ある情報、コンテンツを提供しなければなりません。
今回は、前回に引き続き2021年のSEO対策トレンドを海外、世界のSEO対策のスペシャリストのコメントからヒントを得るためのまとめとして”顧客分析・顧客維持戦略・障害価値”についてご紹介します。前回は、検索意図(インテント)を理解する事が2021年は必須という記事をご紹介しました。
目次
Erudite SEO責任者 Miracle Inameti-Archibong氏
EruditeでSEOの責任者を務めるMiracle Inameti-Archibong氏が指摘しているように、2021年には、収益のギャップを埋め、ROIを実証するために、より多くのトラフィックをアクティブに働かせるようにクライアント・顧客から求められるようになるでしょう。
つまり、2021年には、行動分析のデータが最もホットなコモディティ(商品)になるということです。
キーワードのボリューム < 行動分析
“Googleが様々な満足感を与えるためにどんどん進化していく中で、我々ウェブサイト運営者は、UX、コンバージョン、収益を成就させることがさらに重要になってきています。キーワードのボリュームは後回しにされ、より多くの行動分析が必要になるでしょう。
顧客が何をしているのか、どのようにしているのか、どのようにして顧客にもっと早く行動してもらうことができるのか、そしてそれをデザインや制作するコンテンツにリバースエンジニアリングすることです。”
とInameti-Archibong氏は述べています。
Cardinal DigitalMarketing SEOディレクターであるJohnMcAlpin氏
COVID-19(コロナウイルス)の大流行は、世界が常に流動的な状況にあるときには、キーワードリサーチが必ずしも役に立つわけではないことを示しているとJohnMcAlpin氏は指摘しています。
キーワードリサーチ < ファーストパーティのユーザーリサーチ
“差別化を図るために、SEO対策のプロはキーワードリサーチを減らし、ファーストパーティのユーザーリサーチを強化するだろう。この調査は、キーワード調査ではわからないようなサービスやコンテンツのアイデアを提供することで、隠れたチャンスを引き出してくれます。”
とMcAlpinは述べています。
Conductor 創業者 StephanBajaio氏
経営状態やコロナ禍で影響を受け投下予算が少なくなってきた企業を含め今、企業は顧客維持と顧客生涯価値(LTV)の向上にこれまで以上に注力する必要がある。
SEO対策=ユーザーへ提供する価値の最大化
“ユーザー獲得後のコンテンツは、顧客が検索で表現している関心事、心配事、ニーズに答えなければなりません。そうでなければ、他の人があなたのブランドから離れて影響を与えてしまう危険性があります。
それは、あなたの顧客を最もよく理解し、価値あるコンテンツを提供するか、または彼らをよりよく理解している誰かに彼らを失うリスクがあります…信頼できる友人であるGoogleが紹介してくれました。”
とコンダクターのチーフエバンジェリスト兼共同創立者であるステファン・バジャイオ氏は述べています。
RyteのテクニカルSEOアナリスト、イッツィ・スミス氏
RyteのテクニカルSEOアナリスト、イッツィ・スミス氏は、この”SEO対策=ユーザーへ提供する価値の最大化”という考えを拡大しました。彼女は、企業がオンラインでより強力なカスタマーサポートとセルフサポートサービスを提供することを奨励しています。
FAQ・質問ページの重要性
“まず、営業やサポートスタッフとプロセスを確立し、ヘルプ記事で解決できる重要な質問や入ってきたリクエストを確実に把握するようにしましょう。
Google Search Consoleのキーワードデータを一般的な質問修飾語で掘り下げて、対応すべき関連性のある既存のトピックを見つけてください。これらの質問に簡潔かつ事実に基づいて回答し、関連するFAQトピックページに掲載するようにしてください。と彼女は付け加えました。
Smith氏によると、「ヘルプセンターやFAQセクションは、UXを最優先に考えて作成すべきであり、単一の操作不可能な質問のページであってはならない」とのことです。顧客を惹きつけ、維持するための鍵の一つは、価値の提供という一言に尽きます。
Express Writers / Educator, Content HackerのCEO Julia McCoy氏
だからこそ、Express Writers / Educator, Content HackerのCEOであるJulia McCoy氏は、2021年には価値に重きを置くべきだと述べています。そして、その大きな部分は、あなたのコンテンツから来ているのです。
SEO対策は、価値を提供することである。
“読者の信頼と注目を維持する本当の理由、つまり価値を提供することであるということを、これまで以上に見失ってしまいがちです。
Google で検索した際に、読者が最も興味を持ち、実用的で有益なコンテンツであれば、読者の関心を維持し、信頼を築くことができます。このようなコンテンツを作成するには、集中力、時間、コミットメント、投資が必要です。”
とマッコイ氏は述べています
SEO対策トレンド 2021年 …次回は
SEO対策トレンドの第二弾は、顧客分析・顧客維持戦略・生涯価値をご紹介しました。SEO対策というと、キーワード選定、キーワードボリュームと闇雲にアクセス数、PVと言った数字にばかり目が行きがちですが。2021年はそれ以上に、ユーザーへ提供する価値の最大化。これに着目する必要がありそうです。
価値の最大化といっても、使いやすさ、分かりやすさ、情報の豊富さ等々掘り下げれば掘り下げるほどやる事は尽きませんが。これら1つ1つを積み上げていくこと、これこそがユーザーからの信頼を得るのと同時にGoogleからの評価も得ることに繋がり結果上位表示されることでしょう。
前回の第一弾は、検索意図(インテント)を理解する事が2021年は必須という記事をご紹介しました。こちらもご覧ください。
次の”SEO対策トレンド 2021年”の記事は、『ブランドSERP最適化、ナレッジグラフ』についてご紹介します。
2021年SEO対策トレンド 記事一覧
第一弾:【2021年SEO対策トレンド:検索意図(インテント)】重要あなたが知る必要がある10のポイント
第三弾:【2021年SEO対策トレンド:ブランドSERPの最適化、ナレッジグラフ、エンティティ】重要あなたが知る必要がある10のポイント