『Googleにインデックスされない…。』これはSEO対策を行うウェブ担当者や企業からすれば、死活問題であります。Googleにインデックスされない=存在しないウェブサイト・ページというのが今のウェブマーケティングの現実であります。
そして、今まではGoogleサーチコンソールでインデックス登録申請が出来ていたものが。2020年12月10日時点ではURL検査が利用出来ません。今回は、今まで使えていた”インデックス登録をリクエスト”が今後どのようになるのか。Googleのジョンミューラー氏の発言などから考察しGXO株式会社の藤吉が今後のSEO対策とインデックス登録について考えたいと思います。
目次
- 1 Googleサーチコンソールのインデックス登録リクエストが使えない!?
- 2 2020年10月14日インデックスリクエスト機能停止
- 3 Googleはインデックス登録リクエストを廃止する!?
- 4 Googleはインデックス登録リクエスト機能を奪っていませんか?
- 5 スパマーがツールを悪用する
- 6 Googleレビューのユースケース
- 7 インデックス登録リクエスト機能を無くす計画はありません!
- 8 例外的なユースケースのためツールを進化させますか?
- 9 最近のインデックス登録の問題とは関係がありません
- 10 グーグルがアウェイリクエストインデックスツールを奪わない
- 11 11月10日のGoogleウェブマスター オフィスアワーハングアウト動画
Googleサーチコンソールのインデックス登録リクエストが使えない!?
Googleサーチコンソール(通称:サチコ)のインデックス登録 リクエスト機能のお世話になっていた方は非常に多いと思います。かく言う私自身も、この機能により非常に助けられていました。ど新規のドメインで、新しいサイト立ち上げなどになれば基本的に何もしなければインデックスされるのはかなり時間がかかります。
しかし、このサチコのインデックス登録リクエスト機能を使えばほとんどが即日でインデックスされたため今回の一時停止された際にはわたしを含め多くの方が他の代替案が無いかと思案した事かと思います。
2020年10月14日インデックスリクエスト機能停止
2020年10月14日に”インデックス登録をリクエスト”が使えなくなりました。Google公式サーチコンソールヘルプページでも正式にリリースされました。
数週間でこれは復帰する!?
Google Search Central公式Twitterでは、数週間で”インデックス登録をリクエスト”機能が復帰するだろうとアナウンスされたため皆安堵しておりました。
しかし、実際にアナウンスがされた10月14日から約2カ月近い月日が経過しても今なお復活の目途や兆しが見えておらず”インデックス登録をリクエスト”の機能の前にコアアルゴリズムのアップデートが実施されました。
Googleはインデックス登録リクエストを廃止する!?
11月10日のGoogleウェブマスター オフィスアワーハングアウトで、Googleのジョンミューラー氏がTwitterに投稿したサーベイのアンケート調査について「Googleはインデックス登録リクエストを廃止する!?」と質問がありました。
これに対して、John Mueller氏は、調査の目的はパブリッシャーがGoogleのインデックス登録リクエスト機能をどのように使用しているかをGoogleが理解し、次に何をするかを決定するためにそれらの調査を考慮に入れることであると回答しました。
Googleはインデックス登録リクエスト機能を奪っていませんか?
ジョンミューラー氏の答えは、Googleがインデックス登録リクエストツールを廃止することは計画していないこと説明してくれました。それ以上に、我々ウェブサイト運営者にとって朗報なのはGoogleが手動での登録申請をしないで済むようにしたいと考えていると説明している点です。これはこの辺については、記事の後半でご紹介しています。
ユーザーからの質問:
「インデックス登録リクエスト機能はどうしたのですか?…私たちからそれを奪っていますか?」
原文:“What’s up with the request indexing thing? …Are you taking it away from us?”
引用元:English Google SEO office-hours from November 10, 2020
ミューラー氏は笑って答えました。
「私は何も奪うつもりはありません。」
原文:“I’m not planning on taking away anything.”
引用元:English Google SEO office-hours from November 10, 2020
ミューラー氏は続けて、このツールがグーグルにとってどれほど価値があるかについて言及しました。
「…これは、Googleのさまざまなチームが収集しているデータを本当に気に入っており、これらのデータをできるだけ早くインデックスに登録することを望んでいる機能の1つだと思います。」
原文:I think this is one of those features where the various teams at Google really kind of love the data that they’re collecting there and love to get these things into the index as quickly as possible
引用元:English Google SEO office-hours from November 10, 2020
スパマーがツールを悪用する
ミューラー氏は次に、スパマーがこのインデックス登録リクエストツールを悪用する問題に触れました。彼の発言によると、このリクエストツールから得るデータがGoogleにとってすべて優れたデータではないこと。そして、現状はそれを最適化ができていないため今回の停止措置もそれを改善もしくは最適化するためのアップデートがあるのではと邪推します。
「しかし残念ながら、それを使用してスパムコンテンツのインデックスを作成しようとしている人々からも注目を集めることがあります。」
原文:“But unfortunately that sometimes also attracts attention from people who are using it to try to get spammy stuff indexed.”
引用元:English Google SEO office-hours from November 10, 2020
Googleレビューのユースケース
次にミューラー氏は、サーベイのアンケート調査で得た回答からGoogleのインデックス登録リクエスト機能を使用する様々な理由を調査しこの機能をより合理的でユーザーが手動でリクエストをする必要性を無くすこと、よりプロセスを自動かする方法を模索していることを話しました。
これも勝手な推測ですが。今後、このリクエスト機能が再開される際には以前のように1つ1つのURL検査、インデックス登録リクエストをする必要がない。その作業がなくても自動的にリクエストされる仕組みが作られるのだと思います。
「私たちが考えていることの1つは、人々が必要とする機能や、なぜこのツールを使用するのかを自動的にカバーして、人々がこれを使う必要がないようにするためにできることがあるということです。手動で何かをする。
そして、それは私がツイッターで気づいたことです。そこでは、このツールを使用する合理的な理由があるかのようにやってくる人がたくさんいます。
そして、人々が手動で物事を行う必要がないように、それを自動的に処理できるべきだと感じています。」
原文:“So one of the things that we’ve been thinking about is… is there something that we could do to make sure that the functionality that people need or why they kind of use this tool is covered automatically, so that people don’t need to do anything manual.
And that’s something I kind of notice on Twitter where there are lots of people who come in with like reasonable reasons to use this tool.
And I feel like we should just be able to handle that automatically so that people don’t need to do things manually.”
引用元:English Google SEO office-hours from November 10, 2020
インデックス登録リクエスト機能を無くす計画はありません!
これは我々、SEO対策担当者にとって最も気になる点ですが。Googleは、インデックス登録リクエスト機能を今後無くするという計画は全く持ってないことを断言してくれました。この点については、少しだけ良いニュースのような気がします。
「ツールを無効にしたり、削除したりする予定はありません。」
原文:“There are no plans to kind of disable the tool or take that away or anything like that.”
引用元:English Google SEO office-hours from November 10, 2020
例外的なユースケースのためツールを進化させますか?
ミューラー氏は、このインデックス登録リクエストツールが日常のパブリッシャーワークフローの一部として使用されるものではなく、まれなケースに使われるものになるように、Google SearchConsole(サチコ)とインデックス作成機能を改善する方法を探していることを示唆しました。
「しかし同時に、これらのリクエストの多くを自動的に処理できれば、全員の時間を節約でき、少し効率が向上します。
だから、それは私がそこに向かっていた方向のようなものです。本当に例外的なユースケースがない限り、手動ツールを使用する必要がないように、別の方法で何をする必要があるかを理解するためです。」
原文:“But at the same time if we can handle more of these requests automatically then it just saves everyone more time and is a little bit more efficient.
So that’s kind of the direction I was going there, to figure out what do we need to be doing differently so that you don’t need to… use that manual tool unless there’s really an exceptional use case there.”
引用元:English Google SEO office-hours from November 10, 2020
完全に自動化されることは、ウェブ担当者としても非常に効率的なものになります。恐らく多くのウェブサイト運営者は、今まで新しいページを作るごとにサーチコンソールのページを開き。新しいページのURLを打ち込み、インデックス登録リクエストを送っていたことでしょうから。多くの工数を省けます。これは恐らくGoogle側のサーバーなどへの負荷軽減にもつながることだと思いますので実現すれば双方にとって良いことだと思います。
そして、この機能を我々ウェブサイト運営者側が使う必要があるのは現在のサーチコンソールでありGoogleが抱えている問題であると指摘されており。今後、確実にこの機能が改善される方向性で動いているのは間違いなさそうです。
ミューラー氏がそれを説明した回答は以下の内容です。
“そして、フォーラムで提出されたものの中で私が見たものの多くは、ああ、手動で何もしなければ、新しいページがインデックスされるまでに2週間かかるというようなもので、本当に便利なものでした。
私の視点では、それは私たちの側からすればそれほど時間がかかるべきではないことのように思えます。
ですから、私たちはこれらの例を参考にして、システムを改善していくべきだと思います…少なくとも私の視点からは。
そういう背景がありました。
原文:“And a lot of the things I saw in that were submitted in the forum were really kind of useful where it’s things like, oh, if I don’t do anything manual then it takes two weeks to get a new page indexed.
From my point of view, that seems like something that shouldn’t be taking so long from our side.
So we should really kind of take some of these examples and work to kind of improve our systems… at least from my point of view.
That was kind of the background there.”
引用元:English Google SEO office-hours from November 10, 2020
最近のインデックス登録の問題とは関係がありません
ミューラー氏は、最近のインデックス登録の問題とインデックス登録リクエスト機能の一時的な停止は全く関連していないことを説明しました。たまたま同じタイミングだったために、それらが関連していることを指摘する声もありますが。ミューラー氏によると、この2つのイベントの間に関係がないことを確認しました。
ミューラー氏:
「過去にあったインデックス作成の問題とは関係ありません。それは本当に人々がこれに取り組んでいるだけで、何が正しいアプローチなのかを把握しようとしています。」
原文:“And it’s not related to any of the indexing issues that we had in the past. It’s really just people are kind of working on this trying to figure out what the right approach is here.”
引用元:English Google SEO office-hours from November 10, 2020
グーグルがアウェイリクエストインデックスツールを奪わない
今回の”Googleウェブマスター オフィスアワー ハングアウト”でミューラー氏が説明した中で最も重要なポイントは、インデックス登録リクエスト機能が無くなるわけではないということです。Googleは、われわれサイト運営者の声に耳を傾けユースケースを理解・評価し、改善のために何ができるかを模索しながらも改善に向けて動いているようです。
そして、彼らの構想のなかではサーチコンソールでインデックス登録リクエストを我々ウェブサイト運営者が毎回毎回、手動で行うことがないようにする。つまりは、インデックス登録が新しいサイトであろうが。大規模で大量のユーザーとアクセスを抱えるサイトであろうが。自動で素早くインデックス登録されるようにする、、方向性で改善を目指しているようです。