SEO対策相談所の藤吉です。最近は、コロナ禍で海外へのサービス、商品の流通網を拡大する事を模索されている企業様も非常に増えているように思います。特に、日本のお隣中国では凄まじい規模のEC市場規模1兆9,348億ドル(約204兆円)と日本の12兆円に比べ約17倍。そして、その伸びは毎年約20%というから目を向けない訳にはいきません。
今回は、そんな越境ECや多言語サイトをこれから作る企業様や、既に運営しており海外でのSEO対策を強化したいという方に向け、5月28日に開催されたGoogle恒例のSEO対策オフィスアワーでジョン・ミューラー氏がアドバイスした2つの重要ポイントについて特定の国をターゲットとしたSEO対策の方法の2つのヒントとしてご紹介します。
目次
ジョン・ミューラー氏のコメントから分かった事
- ホスティングする場所は関係Nothing
- ドメインは国固有のトップ レベル ドメイン (cc-TLD)使うべし
ジオターゲティングとは
ジオターゲティングとは、Webマーケティング担当者にとっては非常に重要なキーワードで特定の国や地域をパソコンやスマホのGPS、位置情報をもとにして広告配信したり、自社のウェブサイト・ホームページのターゲットエリアを特定の国やエリアに限定する事を言います。海外で事業展開したい、海外のユーザーをターゲットにしたい場合にはジオマーケティングが必須となるわけです。
Google の John Mueller が国をジオターゲティングする 2 つの方法を共有
国別コード トップ レベル ドメイン (cc-TLD)
国別コード トップ レベル ドメイン (一般に ccTLD と呼ばれる) は、国に固有のドメイン名です。これは、より一般的なジェネリック トップ レベル ドメイン (gTLD) とは異なり、.jp、.com、.net、.org などで構成されるドメインで、どの国でも使用できます。ccTLD は国に固有のドメインであり、その国のユーザーに Web サイトがその国のドメインであることが伝わるため安心感を与えます。
質問:特定の国でランク付けするにはccTLDが必要ですか?
質問者は、特定の国向けにWEBサイトをSEO対策し上位表示したいと考えていました。彼は質問でドイツを例に挙げました。
質問:「ウェブホスティングとドメイン登録について。ドイツでサイトを立ち上げたいとしましょう… SEO のためにドイツで登録されたドット DE ドメインとドイツでホストされている Web サイトを取得する必要がありますか?」
GoogleのSEO対策責任者であるジョン・ミューラー氏は、答える前にためらうことも、考えることもありませんでした。彼の答えは明白でした。彼は、特定の国をジオターゲティングするには 2 つの方法があると述べました。
ジョン・ミューラー氏は次のように答えました。
回答:「いいえ、必須ではありません。一般的に、そこでジオターゲティングを使用する場合、2 つの方法があります。1 つは、国レベルのトップレベル ドメインを使用することです。この場合、ドイツの DE にドットが付けられます。
もう 1 つは、ジェネリック トップレベル ドメインを使用し、検索コンソールで地域ターゲティング設定を使用することです。たとえば、ドットコムの Web サイトやドット ネット、ドット インフォ、ドット EU などです。それらのいずれも機能し、その後はドイツの地域ターゲティングを設定するだけです。」
その国でのランキングには、その国でのホスティングが必要ですか?
SEO対策の過去のアルゴリズムでは、必要な要件だったターゲットとする国のホスティングを利用する点について質問者からそれは今でも必要なのか?ジョン・ミューラー氏に質問しました。
ジョン・ミューラー氏:「”ホスティングロケーション “も必須ではありません。これは、サーチコンソールで設定できるようになる前の初期の頃は、ウェブサイトがどの国をターゲットにしているかを推測する手段として、ホスティングロケーションを使用していました。
でも最近は…全然使ってないと思います。
コンテンツ・デリバリー・ネットワークを利用している場合は、国際的なウェブサイトを構築しているので、ホスティングロケーションは重要ではありません。」
Googleサーチコンソールには、サイト運営者が特定の国をターゲットにするのに役立つ簡単な方法があります。Google の国際ターゲティング開発者ページによると、次のように解説されています。
「インターナショナル ターゲティング レポートを使用して、hreflang エラーを監視したり、検索結果で優先すべき国を選択したりします。このレポートには次のセクションがあります。
・言語セクション: サイトの hreflang タグの使用状況とエラーを監視します。
・[国] セクション: 必要に応じて、サイト全体に対してサイト全体の国をターゲットに設定します。」
Googleサーチコンソールのインターナショナル ターゲティング レポートを使用すると、特定の国を簡単にターゲティングして海外現地のGoogleランキングに入れることができます。
5月28日開催:Google恒例のSEO対策オフィスアワーでジョン・ミューラー氏が回答
GoogleSEO対策オフィスアワーのYouTube動画です。1分8秒あたりで、上記の質疑応答が入っております。ぜひご覧ください!