SEO・AI検索支援に月30万円を払う前に|費用ではなく責任範囲を比較する
Editorial note
- GXO株式会社 / LABOZ編集部が、SEO・AI検索・SNS集客の実務観点で公開内容を確認しています。
- AIを活用する場合も、構成、事実関係、成果表現、CTAは人間が確認し、必要に応じて更新します。
目次
- 月額だけでは比較できない5つの理由
- Labozの4段階を同じ表で比較する
- 月30万円で約束するのは「成果」ではなく作業と責任
- 見積書を「実効月額」に直す
- 費用を無駄にしやすい4つの判断
- 1. 安いプランを選び、実装者がいない
- 2. 記事本数を成果として買う
- 3. 未計測の「AI表示改善」を保証として買う
- 4. 年間総額だけを値引き交渉する
- 月30万円が向く会社・向かない会社
- 向く可能性がある
- 向かない
- 稟議では「月額」ではなく90日の総額を書く
- よくある質問
- Q. 月30万円なら記事は何本ですか
- Q. 無料診断で自社サイトのSEOスコアは分かりますか
- Q. Phase 0の20日で成果が出ますか
- Q. 価格だけ比較したいのですが
- まとめ
SEOやAI検索支援の見積書を、月額だけで比較してはいけません。同じ「月30万円」でも、戦略会議だけの会社、記事制作までの会社、サイト実装と計測まで担う会社では中身が違います。安い提案でも顧客側に実装担当が必要なら総負担は上がり、高い提案でも不要な作業が含まれていれば投資効率は下がります。比較すべきは価格ではなく、意思決定・実装・検証の誰が責任を持つかです。
本記事は市場の「相場」を推定するものではありません。会社ごとの公開条件は変わり、作業量の定義も異なるからです。代わりに、Labozが公開している無料、Phase 0、セルフ、フルマネージドの4つを例に、見積書を同じ物差しへ変換する方法を示します。
月額だけでは比較できない5つの理由
- 調査の深さ: 自己申告チェックか、GSC・GA4・クロールを使う実測か。
- 意思決定: 課題を列挙するだけか、優先順位と停止案まで決めるか。
- 実装: 記事ファイルを納品するだけか、本番サイトへ反映して確認するか。
- 計測: 順位を見るだけか、診断・問い合わせ・商談までつなぐか。
- 顧客工数: 顧客側が毎月どれだけ制作・実装・承認を行うか。
見積書には、金額の隣にこの5列を追加してください。空欄の項目は「含まれない」と決めつけず、質問して書面にします。
Labozの4段階を同じ表で比較する
| 選択肢 | 価格(税別) | 実測 | 実装 | 向く状態 |
|---|---|---|---|---|
| 無料診断 | ¥0 | サイトをクロールせず自己申告に基づく確認論点 | なし | 何を確認すべきか整理したい |
| 有償Phase 0 | ¥200,000 / 1回 | 1ドメイン・公開500URLまで、GSC・GA4・クロール等を20暦日、上限12時間で確認 | 原則は調査と計画 | 契約前に事実で受注可否を判断したい |
| セルフ | ¥29,800 / 月 | ツール利用 | 顧客が実施 | 社内に判断・実装担当がいる |
| フルマネージド | ¥300,000 / 月 | 合意した指標を継続確認 | GXOが合意範囲を実装 | 責任者不足を補い、判断から検証まで任せたい |
これはLaboz内のプラン比較です。他社の価格水準や一般的な市場相場を示すものではありません。正式な範囲、最低期間、含まれない作業は月30万円の支援範囲比較表で確認できます。
月30万円で約束するのは「成果」ではなく作業と責任
Labozのフルマネージドは初回3か月、その後は月次更新です。月の人手上限は16時間で、内訳は意思決定・計測・報告3時間、顧客対応・PM2時間、品質・安全確認2時間、可変実行9時間を基準にします。累計14時間へ達した時点で新規作業の着手を止め、残り2時間を確認・報告・緊急修正のために確保します。
含む対象は、月次60分レビュー、合意した記事・既存記事改稿、CTA・内部リンク、技術SEO、計測、AI検索で比較される情報設計、意思決定ログです。含まない対象は、順位・流入・AI引用・受注の保証、無制限制作、広告運用、営業代行、SNS投稿代行、全面リニューアル、サーバー移行、侵入テスト、法律判断、外部ツール費です。範囲外が必要なら、月内の別作業と入れ替えるか、別見積りにします。
見積書を「実効月額」に直す
比較では、請求額に社内工数と別発注を加えます。
実効月額 = 外注費 + 社内作業時間 × 社内時間単価 + 別途必要な制作・開発・ツール費
たとえば外注先が提案だけを行う場合、CMS反映、画像制作、計測設定、法務確認が社内に残ります。逆に実装込みでも、顧客側の素材承認や事業判断は残ります。社内時間単価が決められない場合は、金額換算せず月の必要時間を並べるだけでも比較できます。
| 確認列 | 候補A | 候補B |
|---|---|---|
| 月額・初期費用・外部費 | 記入 | 記入 |
| 社内の必要時間 | 記入 | 記入 |
| 判断責任 | 記入 | 記入 |
| 本番実装 | 記入 | 記入 |
| 検証・報告 | 記入 | 記入 |
| 最低期間・停止条件 | 記入 | 記入 |
費用を無駄にしやすい4つの判断
1. 安いプランを選び、実装者がいない
ツールや助言は、実行できる社内担当がいて初めて機能します。兼任担当者が月に使える時間、CMS・コード権限、承認日数を確認します。
2. 記事本数を成果として買う
本数は納品管理には便利ですが、相談の質を示しません。Googleは人の役に立つ、信頼できるコンテンツを重視し、検索流入だけを狙った大量制作を警戒する考え方を公開しています。既存ページの技術不整合や比較情報不足が先なら、記事数を減らしてでも順序を変えます。
3. 未計測の「AI表示改善」を保証として買う
どのAI、どの質問、何回、いつ、どの引用を測るかがなければ、改善前後を比較できません。GoogleはAI OverviewsやAI Mode向けに特別な最適化や専用スキーマは不要と案内しています。独自の秘密施策より、検索の基礎、比較に必要な事実、計測を先に確認します。
4. 年間総額だけを値引き交渉する
範囲を変えず金額だけ下げると、確認や実装が薄くなる可能性があります。初回期間、月次の作業単位、90日評価、解約条件を比較し、小さく確かめてから継続を決めます。
月30万円が向く会社・向かない会社
向く可能性がある
- 増やしたい相談と対象サービスを経営者が決められる
- 社内に強いSEO・IT責任者がおらず、実装まで止まりやすい
- GSC・GA4・問い合わせをつなぎ、90日単位で優先順位を変えたい
- 月60分のレビューと承認の時間を確保できる
向かない
- 順位、流入、AI引用、受注の保証が契約条件
- 月に大量の記事納品だけを求める
- サイト変更の承認やアクセス権を出せない
- 広告運用や営業代行を主目的にしている
自社がどちらかは、AI検索対策の投資判断シートで10項目を確認できます。土台の重要項目が1つでも欠ければ、投資拡大より先に基盤修正を案内します。
稟議では「月額」ではなく90日の総額を書く
月30万円の契約を検討するなら、初回3か月の外注費90万円だけでなく、Phase 0、外部ツール、顧客側の承認・取材・開発時間を分けて記載します。そのうえで、90日後に提出される成果物を、公開URL、技術是正、計測設定、意思決定ログとして列挙します。順位や受注の予測値だけを投資理由にしません。
稟議の承認条件には、開始前の基準値保存、担当と権限の確保、30日レビュー、90日評価、データ返却を置きます。これにより「成果が出るまで続ける」という無期限の判断を避け、成果が未発生でも、どこまで整備され、次に何を確かめるかを経営側が判断できます。
よくある質問
Q. 月30万円なら記事は何本ですか
固定本数ではありません。月16時間の中で、記事、既存改稿、技術修正、CTA、内部リンク、計測の優先順位を決めます。本数を固定すると、より重要な修正を後回しにするためです。
Q. 無料診断で自社サイトのSEOスコアは分かりますか
分かりません。無料診断はサイトをクロールせず、入力内容に基づく一般的な確認論点を返します。個別サイトの事実確認は、有償Phase 0で権限・範囲を合意して行います。
Q. Phase 0の20日で成果が出ますか
Phase 0の目的は順位や受注成果ではなく、現状の実測、優先順位、受注可否、90日計画の判断です。成果保証の期間ではありません。
Q. 価格だけ比較したいのですが
最低でも実装範囲と社内工数を同時に比較してください。候補会社の確認には委託先選定スコアカードも使えます。
まとめ
SEO・AI検索支援は、月額ではなく、実測、意思決定、実装、計測、顧客工数、停止条件に分解して比較します。Labozの月30万円プランは、月16時間の上限内で「何をやるか/やめるか」を決め、合意範囲を本番へ実装し、相談まで検証する設計です。成果や無制限作業は含みません。
まず自社で実装できるかを判断し、難しい場合だけ委任範囲を広げてください。一般的な論点整理は無料診断、個別実測は有償Phase 0、継続実装が必要な場合にフルマネージドという順序です。
参考: Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」、Google検索のAI機能(2026年9月4日確認)。
Related
関連記事
AI検索・SEOのROI計算|流入ではなく適格相談・粗利で90日評価する
AI検索・SEO投資のROIを、表示回数や記事本数ではなく適格相談、商談、受注粗利で評価する方法。GSC・GA4・営業台帳をつなぎ、90日で継続・変更・停止を決める入力表を示します。
SEO・AIOを発注する前の準備チェックリスト|RFPに書く18項目
SEO・AI検索支援へ相談する前に、対象顧客、相談条件、データ、URL、責任、品質、予算、停止基準を18項目で整理。提案を比較可能にし、追加費用と丸投げを防ぐRFPのひな型です。
AIO・AI検索対策会社の選び方|12問と赤旗7つで比較する
AIO・LLMO・GEO支援会社を、実績数や独自手法だけで選ばないための比較基準。現在地の実測、実装責任、証拠、停止条件を12問で確認し、契約前に止まるべき赤旗7つを示します。