SEO対策を外注する際に必ず必要な見積もり。事前に予算などを確認することが出来る大切な書類ですが、内容は理解できていますか?事前知識などは万端ですか?「人気があるSEO対策の会社だから」「大手のSEO業者だから」「安いSEO見積もりだから」という安易な理由で決めてしまうのは、非常に危険です。SEO対策を失敗させないために必要な、見積もりに関する知識や注意点をSEO対策相談所の大森がご紹介致します。
目次
SEO対策の見積もり前に知っておくべき事
SEO対策業者への依頼で、提案書と同じぐらい詳しくチェックしておきたいのが見積もりです。そして、まず初めにやるべきこと、知っておくべきことがあります。この部分が疎かになってしまうと、優良業者と悪質業者の区別がつかないだけでなく、無駄なコストや手間、最適なSEO対策の手法などが理解できずに進んでいってしまいます。そうなることを防ぐために、まずは必要な知識を身につけ、SEO対策や業者に対する理解、自社にとって本当に必要な対策案をしっかり吟味することが肝心です。
SEO対策は効果が出るまで数か月以上かかる
SEO対策についてまず初めに、一番理解しておかなければいけないのが、「効果が出るまでの期間」です。SEO対策を業者へ依頼したからと言って、その効果が目に見えて実感できるのは先の話です。施策内容にもよりますが、最短でも1~3か月前後、平均で半年程度、長い目で見れば1年以上かかるという場合もざらにあります。「SEO対策を業者へ依頼しても効果が実感できない!」というクレームは、実は業者の中でも悩みの種となっています。
こうしたクレームが起きるケースの大半は、「対策後に早期の効果を期待していた」「アクセス数、ランキング表示の爆発的上昇を狙っていた」というケースです。ハッキリ言って、こうした事は望めません。
SEO対策の効果は、即効性を求めるWEBマーケティング戦略ではなく。しっかりと腰を据えた、時間の掛かるWEBマーケティング戦略になりますし、アクセス数やランキング上位は徐々に伸びていくものです。こうした事を理解する前にSEO業者へ依頼を行うと、このような認識不足、情報不足によるトラブル(クレーム)へとつながります。まずは自社内でSEO対策とは何なのか、依頼することにより見込める効果はどんなものでどの程度の期間が要するのかなどをしっかりと把握しておきましょう。
ブラックハットSEOとホワイトハットSEO
「ブラックハットSEO」「ホワイトハットSEO」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?端的に言えば、悪質か優良かの違いと言えるでしょう。ホワイトハットは、コンテンツの質を重視しており、ユーザー目線でのサイト運営を実施していきます。
逆にブラックハットSEOは、検索エンジンのスキを突いた不正なSEO対策の方法を使用します。一昔前はこの方法が主流になっていた時期も確かにありましたが、昨今は検索エンジンの精度が非常に高まりこうしたブラックハットSEOは効果がありません。それどころかペナルティを受けてしまうという大きなリスクも伴います。
- コンテンツのコピー(記事の丸パクり)
- 被リンクの購入(ペイドリンク)、大量の被リンク
- 不自然にキーワードを埋め込む
ブラックハットSEOはこのような施策を行っています。「最短一週間で上位表示可能」などという業者は特に注意が必要となるでしょう。ブラックハットSEO、ホワイトハットSEOをしっかりと知識として知っていることで、こうしたリスクを回避することが出来ます。甘い言葉で営業をかけてくる場合、用心するに越したことはありません。
また、このようなSEO対策の説明をされた場合、こちらからリスクについての説明や具体的な対応の提示要求、ペナルティを受けた際の対処方法などを突っ込むこともできますし、仮にSEO詐欺や悪質業者で合った場合、こちらに少しでもこうした知識があると知った場合は引き下がる可能性大です。知識は企業を守るためにも非常に役立ちます。見積もり依頼をする前に、こうしたことはしっかりと社内全体で共有し把握しておきましょう。
SEO対策の効果を最大化させる方法を知ろう!
最適なSEO対策を行うようにするためには、事前の準備が最も重要です。なぜSEO対策を行うのか、自社のサイト、SEOへの知識、人員など状況は今どのような感じなのかなどを明確にしなければ、どのようなSEO対策が必要なのかはっきりとした目的は見えないでしょう。
ここを曖昧なままにしてしまうと、必要なSEO対策が出来なかったり、余計な部分まで対策項目に入り無駄なコストが掛かります。せっかくSEO業者に依頼するのですから、効果的で有効なSEO対策ができなければ意味がないですね。見積もりを出す前に、自社内できちんと整理をし、何が必要なのか、なぜ行うのかをハッキリとさせておきましょう。
SEO担当者は?
SEO対策を外注する際の、SEO担当者は決めていますか?もちろん、必ずSEO担当者が必要なわけではありませんので、絶対に誰かを選ばなければいけないという事はないです。しかし、SEO担当者を決めずに依頼を行う場合、自社内で対策依頼に関する事項や見積もりの内容などは全て完璧に共有しておく必要があります。
SEO担当者を決めておけば、業者との全てのやり取りを担当者が責任をもって行い、その後見積もりの内容などを全員に伝えることで情報の伝達は可能です。しかし、SEO担当者を決めない場合、一人一人が細かくやり取りの内容や情報をチェックしておく必要があります。
そのため、どこかで情報が抜けてしまったり把握出来ていない部分などが出てきてしまうでしょう。また、担当者を決めていない場合、ミーティングや打ち合わせなどで話が二転三転してしまうという事もあり得ます。絶対的に必要とは言えませんが、可能な限り担当者を選別し、自社内での情報共有に抜けがないような対策をしっかりと取りましょう。
SEO対策の手法は?
- サイトリニューアル
- オウンドメディア
- SEOコンサルティング
- コンテンツSEO
- 内部SEO
SEO対策の方法や手法は様々あり、それぞれがもつ特徴や強化できる部分が異なります。何のためにSEO対策を考えているのかは、きちんと明確にされていますか?どの部分を強化していきたいのかを自社内で共有できていますか?公式サイトのSEO状況は把握できていますか?
SEO対策の方法を知り理解を深めることは、必要な対策を選択できるようになるだけではなく余計なコストや手間がかかるのを防ぐ役割も持っています。しっかりと見つめなおし、状況に応じた適切なSEO対策を選びましょう。一つ一つの手法の特徴や、どんな企業に見積もりをお願いすればいいかなどは後程詳しくご紹介致しますので、ぜひご参考ください。
SEO対策見積もりの項目
SEO対策見積もりの内容は細かく記載事項があります。その全てをしっかりと理解しておかなければ、何にどのくらいの費用が掛かるのか、この費用は何のためのものなのかというのが把握できないでしょう。項目名の内容、対策の中身などを理解しておかなければ、見積もりを見たところで何が何だかさっぱりな状態になってしまいます。
SEO対策を外注するのは、決して安くありません。無駄にしないためにも、まずは見積もりの項目をよく理解しておくことが肝心です。月額固定費用の例として、SEO対策見積もりの内容をご説明させていただきます。
SEO対策の初期費用
SEO対策を外注しても、すぐに施策の実行が始まるという訳ではありません。まずは現状調査や分析などを行います。今どこが強みとなっているのか、課題はどんな部分なのかを明確にしなければ、適切な施策を行う事は出来ないでしょう。そのために必要なのがこの初期費用です。その調査項目は複数あり、それらをすべてまとめた合計の金額「初期費用」として請求されます。
基本的に5万円~50万円程度が大体の相場平均となりますが、非常に差が大きいのが現状です。外注する業者によっては初期費用が不要という場合もありますし、50万円以上の金額がかかるということもあります。あくまでも平均的な金額になりますので、それ以下、それ以上になるという事も普通にあり得ると念頭に置いておきましょう。
サイト現状調査
サイトのテーマ、コンテンツの内容、タグや構成、インデックス状態や転送設定など、様々な点の調査を行いWebサイト全体の状況を確認します。ユーザーや検索エンジン(クローラー)が情報を見つけやすくなっているか、サイトマップの状況などをしっかり把握することで、今後の施策の方向性を確定することが可能となります。こうしたデータをもとに予算や目的に合わせた最適な提案を行ってくれるでしょう。
被リンク調査
他サイトから自社のサイトに貼られているリンクの事です。具体的調査として被リンクを貼っているサイトの量や質、被リンク数や関連性などを厳密に調査します。そこからペナルティリスクを導き出し、マイナスになる恐れがある被リンクに関しては削除要請をされる場合もあるでしょう。悪意ある被リンクの事をスパムリンクと呼び、これはペナルティリスクが非常に高くなります。こうした場合はしっかりとリンク否認などの対策が必要です。
キーワード・競合サイト調査と選定
メインキーワードを中心とし、競合サイトと比較しながら順位を出していきます。検索ボリュームが多いキーワードを「ビッグキーワード」少ないキーワードを「スモールキーワード」と呼びます。このビッグキーワード狙いの戦略をとるか、スモールキーワードの数を多くあげていくロングテール戦略をとるかにより対策方法は大きく異なります。
また、キーワード調査により獲得できていないキーワードやこれから新たに対策していくべきキーワードなどもはっきりしてきます。どのような対策をとるかはこうした詳しい調査の状況を考慮しつつ決定していきます。
SEO施策(運用費用)
ここからがSEO対策の施策費用となります。初期費用の全体調査などで方向性を決め、実際の施策に取り掛かっていきます。この運用費用は、実際の見積もりには月額固定費用として記載されている場合が多くありますが、その中でもコンサルタントが「これは実施すべき」と判断したものから優先順位を付け行っていくという事になります。
HTMLタグ最適化(内部SEO対策)
クローラーはHTMLタグを見てサーバーへインデックスします。インデックスされた情報は独自のアルゴリズムによりランキング付けされ手検索結果に反映されます。そのため、クローラーが分かりやすいHTMLタグを作成すれば作成したコンテンツが上位表示される可能性が高くなるでしょう。
クローラーの負担を減らし好まれる設計しすることを「クローラービリティ」といいます。具体的にはタグの使い方に問題はないか、対策キーワードが入っているか、W3Cに沿った記述がされているかなどを調査します。
内部リンク改善
内部リンクを適切に結び合い、クローラーの回遊率やコンテンツ評価を上げる施策になります。サイト内全てのページに2クリック以内で行けるか、内部リンクのアンカーテキストはページ内容が簡潔に書かれているか、現在どの階層にいるのかなど、内部リンク構造を最適化します。
検索エンジンの評価を上げるためには、クローラー、ユーザーが関連する情報へストレスなくアクセス出来るかが重要です。様々な施策がありますが、これらもクローラービリティの一環と言えるでしょう。
コンテンツ最適化
ページタイトルにh1タグを使用しているか、上位表示させたいワードが入っているか、文章の中にh2やh3などのタグを使用し構造がはっきりしているか、文字量は適切かどうかを調査し、あらゆるコンテンツをSEO観点から最適化していきます。昨今のクローラーはコンテンツの読み取りレベルが人間とほぼ同様に理解できるようになっており、良質なコンテンツを作成し続けることが一番のSEO対策になると言われています。
具体的には、直帰率やコンテンツの滞在時間を調査し、それらを改善していきます。リライトや追記などでコンテンツの質を上げていく場合もあるでしょう。また、低品質なコンテンツは削除やnoindexに設定する必要があります。重複、類似コンテンツなども見直しが必要です。
定期レポート
SEOの定期レポートは、効果や施策の確認だけではなく、今後の方針をさらに固めていくための定期的な打ち合わせを行います。こうした定期的なコミュニケーションはSEOに関する不明な点や不安を取り除けたり、アルゴリズムやアップデートに関する最新の情報をヒアリングすることが出来る非常に貴重な機会となっています。
こうした場では、ただ単に話を聞いて終わりにするのではなく、こちらからも積極的に情報交換を求め新しい知識などをどんどん吸収していく姿勢が大切です。
ディレクション費用
ディレクション費用というのは、プロジェクト進行管理に携わっているコンサルタントの人件費になります。月額費用全体に対し、一定の割合かかるディレクション費用ですが、見積もりへの記載は業者により異なっています。「ディレクション費用」「人件費」という項目で金額まで詳しく記載されている場合もあれば、小計〇〇%として、合計金額に合算されている場合もあります。
このディレクション費用は、イコール人件費になりますので、かからないという事はあり得ません。見積もりでは金額の記載がない場合も多々ありますので、どのくらいの人件費がかかっているのか直接業者へ確認してみるのもいいでしょう。
SEO対策の料金形態を確認する
業者へSEO対策を外注する点で確認すべきことの中に、”SEO業者の料金形態”があります。全ての業者は同じ形態とは限りません。大きく分けて3つの料金形態が存在しています。また、料金形態は異なったとしても、最初の説明させていただいた「初期費用」となる分析・調査にかかる費用はどの企業もかかると思ってください。まれに初期費用のない企業もありますが、そういった場合は初期費用としてではなく、調査費などという名目での請求になるというが場合があったりもします。また、請求内容としては同じになるので、個々は注意すべきポイントの一つと思っておくといいでしょう。
月額固定型SEO対策
月額固定型では「被リンクサービス」「コンテンツサービス(記事作成代行)」「コンサルティングサービス」の3パターンに分類されます。それぞれを単独、もしくはセットで提供し、月ごとに料金が発生する形態です。月額固定型では、SEO対策における成果があってもなくても料金が発生するのがポイントとなります。
被リンクサービス | ドメインパワーのあるサイトから被リンクを送ってくれるシンプルなサービスになります。月額での依頼になるため無茶な被リンク施策は行わず、ペナルティは受けにくいです。しかし、効果が出るのも穏やかになるでしょう。月に4~5本というスパンでの自然な被リンクを当てていき、キーワードにもよりますが月額で数万円~30万円程度が相場です。 |
コンテンツサービス | 記事作成代行・コンテンツの執筆代行です。相場は1記事1~10万円程度となっており、その内容により金額は大きく異なります。比較的高額での依頼になるので、コピペなどの不正は心配ありません。コンテンツは長くアクセスを集約する資産となるため、将来的なことを考えた未来への投資として非常に有効な対策と言えるでしょう。 |
コンサルティングサービス | 1つのWebサイトを丸ごとコンサルティングしてくれるサービスになります。サイトの規模により、費用相場は10~100万円以上と大きな幅があります。費用効果はある程度保証されていますが、確実に成果を出すためには業者の実績の確認や会社の歴史、信頼度を見極めてから見積もりを出すようにして下さい。 |
月額固定型SEO対策メリット → 堅実なSEO対策により着実に効果を受けやすい。また、効果が出ない場合にはすぐにやめることが出来るので最小限のリスクで行える。
月額固定型SEO対策デメリット → 月額費用以上の恩恵が毎月受けられているのか確認しづらい。コンサルティングサービスの場合、実際にサイトを動かす自社にリソースが必須。
成果報酬型SEO対策
キーワードが上位表示された場合にのみ料金が発生するという料金形態です。料金は日額500円~数万円単位で変動し、キーワードの難易度により異なります。施策を行っても上位表示されなければ料金は発生しないため、非常に魅力のある料金形態と思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、この成果報酬型は先ほど説明した「ブラックハットSEO」のような非常に無茶で危険な対策を行う可能性があり、ペナルティを受けるリスクが非常に高くなっています。成果報酬型では、上位表示されなければ業者は儲けになりません。
そのため、危険な橋を渡っても利益を出すためにこうした施策を活用することが多くあります。昨今はこの成果報酬型は減少傾向にありますが、無くなっているわけではありません。見積もり依頼をした際にこの成果報酬型としての料金の説明をされた場合、しつこいと思われるくらい細かく詳細を聞いてください。冒頭で説明したように、こちらが知識があるという事をアピールすることで自社サイトを守ることが可能となります。
成果報酬型では、上位表示されなければ業者は儲けになりません。そのため、危険な橋を渡っても利益を出すためにこうした施策を活用することが多くあります。昨今はこの成果報酬型は減少傾向にありますが、無くなっているわけではありません。見積もり依頼をした際にこの成果報酬型としての料金の説明をされた場合、しつこいと思われるくらい細かく詳細を聞いてください。冒頭で説明したように、こちらが知識があるという事をアピールすることで自社サイトを守ることが可能となります。全ての成果報酬型がそうとは言えませんが、きほにぇきにこの料金体系は要注意であると認識しておいてください。
成果報酬型SEO対策メリット → 短期間でも上位表示が可能で、効果がなければ費用は発生しない。
成果報酬型SEO対策デメリット → ペナルティを受けて圏外に飛ぶリスクが大きい。無茶なSEO対策のため上位表示が継続しない可能性が高い。
一括払い型
その名の通り、料金を一括して先払いで払う料金形態の事を指します。大きく分けて「コンテンツ執筆(記事作成代行)」「内部SEO対策」「サイト設計」などのサービスを受けることが可能となります。月額固定型のような毎月の料金ではなく、まず最初に一括して支払ってしまうため後々の費用対効果などを良く吟味することが必要となるでしょう。
コンテンツ執筆 | SEO対策に特化したコンテンツ制作を行います。ロングテールキーワードを狙った記事の量産を目的としている場合に有効で、平均で1文字単価5円~となっています。依頼する記事が多い場合は文字単価でなく10記事で〇万円という定額依頼も行えます。ジャンルにより費用は変動するため、よく確認するようにして下さい。 | |
内部対策 | サイト全体の内部対策を一貫してお任せする施策です。コンテンツの作り込みは完璧で、あとはサイトの対策を極めればいいという場合に有効で、100ページ程度のサイトであれば平均20~30万円程度の費用が掛かります。アドバイスのみであればさらに安くすむでしょう。 | |
サイト設計 | 立ち上げ時のサイトの全体設計をお任せする施策となります。完成イメージ、ターゲットキーワード、カテゴリー、システム導入などを全て任せることが可能です。多くは大きな資本が投入されるサイトに活用され、中小規模のサイト構築の場合はあまり利用されることはないでしょう。費用も高額になり数百万円以上かかります。 |
一括支払い型メリット → 明確な料金で安心感がある
一括支払い型デメリット → 効果が出ない場合でも費用は発生する。部分的対策になるため、対策分野を誤ると効果が薄くなってしまう。
SEO対策の見積もりのからくり
SEO対策の見積もりでは、細かな施策に対する単価設定はされていないのがポイントとなります。「初期費用とか運用費用は分かったけど、その金額の原価って何なの?」「うちの見積もりはすごく金額が高いけど、これは妥当なの?」などなど、様々な部分で疑問に思う方もいるでしょう。見積もりの大きなからくりについてご紹介致します。
「原価 = 人件費」
基本的に、SEO対策の見積もりに記載されている金額の原価(金額を決定する要素)として考えられているのはコンサルタントの人件費となっています。依頼を受けた業者がサイトの状況を分析・調査したり、対策すべきキーワードの選別や効果の高い施策を考えるための時間や労力が、人件費として金額に反映されています。
その他、地代家賃、SEOツールの利用料、資料作成費など様々なコストが上乗せされた金額であるということをよく理解しておくことが大切です。
コンテンツ制作は金額が大きくなる
SEO対策の中でも、このコンテンツ制作まで依頼すると全体的な金額は跳ね上がります。コンテンツの製作は担当コンサルタントが製作するのではなく、外部のライターなどに委託をして執筆・編集を行います。原価にプラスして業者へのマージンが発生するため、金額が上がるという仕組みになっています。そのため、自社で製作するよりも高額な費用が発生するでしょう。
また、コンテンツ制作では、「月に〇〇本作成で月間のアクセス数が〇〇増える」というシミュレーションが難しいという点があります。そのため、必要本数を厳密に算出することが出来ませんので、こういった部分は業者の担当コンサルタントによる経験や勘で本数をはじき出すこととなります。本数以外でも内容のジャンル、記事の文字数により金額は大幅に変動します。SEO対策の見積もりを依頼の際にはこのコンテンツの制作単価や金額の変動要因に対する確認を怠らないよう注意してください。
SEO対策・手法別の見積もり依頼企業とは?
SEO対策は非常にたくさんの施策が存在しています。自社の状況に合わせた適切な施策を行う事で、より高い効果を得ることが出来るようになるでしょう。そのためにも、冒頭でお話ししたように自社の状況、目的などを明確にしておかなければいけません。どんなSEOの方法を用いることでより効果を得ることが出来るのか、どんな業者に依頼することが最適なのかといったポイントご紹介致します。
ホームページ・サイトリニューアル
ホームページ・公式サイトを長年更新していなかったり表示速度のチェックをしていないなど、長らく放置している場合はサイトリニューアル施策を行うことをオススメします。部分的なSEO対策を行うより、全体的なリニューアルをすることが一番効率的な方法となるでしょう。
適度な更新などを行っていなければ、サイトの構造自体が今現在のSEO対策に合っていないという事もあります。また、ソースコードなどが評価されにくいものであれば、内部SEOやコンテンツの強化を行っても効率的な効果を得ることは難しいでしょう。
ホームページ・サイトリニューアル依頼の業者選択ポイント
1・業者が訪問などを行い対面で打ち合わせなどを行ってくれるか?
ホームページのリニューアルなどは、細かな部分の注文やこちらの希望をしっかりと伝えるため、対面にて打ち合わせをする必要があります。格安の業者の場合、実際に合うことはなくリモートや電話、メールのやり取りなどで話を進めていく傾向にあります。
その場合、デザインなどの精密さが要求される場所では認識の違いや伝わり方の誤解などで修正が必要になる場合が多くなります。そうなると、余計なコストなどもかかってしまうでしょう。大きく変更するサイトリニューアルだからこそ、打ち合わせの段階からしっかりと対面で話をすることで、リアルな声を伝えることが重要です。
2・社員数・設立年数を確認する
極端な話パソコン1台あれば誰でも明日からリニューアル業者として名乗ることが出来ます。そのため、フリーランスや小規模な会社が乱立しているというのが現状です。しかし、簡単に始められるからこそ長続きしない業者が非常に多くあるのも事実です。
実際、依頼していた業者に連絡をしてもつながらなくなってしまったという企業も多く存在しています。簡単に参入可能であるがゆえに、倒産・廃業も多く繰り返されています。委託先の業者が倒産してしまうと、最悪の場合サイト自体が消滅しリニューアルしても不利益が生じやすくなります。
様々なホームページトラブルの中でもかなり深刻な部類に入る「委託先の倒産」。企業のホームページは、5年10年と長期にわたり運用していくものです。そのため、委託先がすぐにつぶれてしまうような業者を選ぶと取り返しのつかないことになってしまう可能性が高いでしょう。会社の設立年数はどのくらいか、従業員数は多いのかなど、業者の形態についてしっかりと確認することをオススメします。
3・開設後・リニューアル後のサポート体制は?
ホームページはリニューアルして開設すればそこで終わりにはなりません。むしろそこからがスタートになりますので、定期的なコンテンツのアップや集客力を高めていく必要があります。しかし、ホームページの運用には必ず何かしらのトラブルがあるでしょう。
特に多いのが「編集方法が分からない」という点です。そんなときに業者へ連絡しても、従業員数が少なければ後回しにされてしまったり、連絡が付きにくいという事もあり得るでしょう。このように、格安の業者や設立年数が浅く社員数が少ない業者では、サポート体制が整っていない場合が多々あります。
スムーズなサイトの更新や編集が出来なければ、他業務にも支障をきたしてしまいます。こうしたサポート体制がきちんと機能しているかというのも、業者選択の重要な要素となるでしょう。
サテライトサイト作成・製作
「衛星」という意味のサテライト。このサテライトサイトとは、メインのサイトとは別のサイトを立ち上げることにより、メインサイトへの集客を目的として作成されます。メインサイトとは異なるドメインで作成されメインサイトとの関連性を明確にしない、隠されているというのが特徴的です。メインサイトと違うジャンルとすることで、より幅の広いターゲット層へのアプローチが可能となり、メインサイトへの一層の集客効果を高める役割があります。サテライトサイトを買う要することで、メインサイトのみでは難しいSEOに関する効果やユーザー獲得に期待が出来るでしょう。
サテライトサイト作成・製作依頼の業者選択ポイント
1・SEO知識・トレンドに精通しているか?
サテライトサイトの大きな目的としてあげられるのがメインサイトのSEO対策です。その効果をより高めるためにも、業者の担当者に一定以上のSEO知識があることをまず確認してください。また、検索サイトのアルゴリズムは日々変化しています。こうした最新の動向を踏まえてサテライトサイトを作成してくれる業者かどうかを選別する必要があります。ホームページなどで、SEO対策やサイトの質の関する考え方や実績をよくチェックしておくのがポイントとなります。
2・自社の目的・サイトの用途に合わせた業者選び
用途、目的や業種などにより必要なサテライトサイトのタイプやSEO対策の内容や規模は異なります。まず最初は業者の選別を行うより前に、どのようなデザインにしたいか、どんな形式のサテライトサイトを製作したいと考えているのか、サテライトサイトを設置することで実現したいと思っている目的や目標数値などを明確にする必要があります。この部分を自社内でハッキリとさせて共有することで、よりぴったりの業者選択が可能となるでしょう。
ニーズに合うサテライトサイトの作成サービスを提供している業者を上手く選択することが、成功への一番の近道となります。しかし、どうしても判断がむずかしいというばあいもあるかもしれません。そのようなときは、調査から企画、提案まで全てを含めた総合サービスを展開している業者へ依頼するといいでしょう。
3・継続運用を想定する
サテライトサイトのSEO施策としての効果を長く維持し続けるためには、立ち上げ後も良質なコンテンツを増やしていくことが重要です。コンテンツアップが停止してしまうとサイトの評価は下がってしまうでしょう。せっかく順位の高いサテライトサイトでもこれでは意味がなくなってしまいます。しかし、質の高いコンテンツを配信し続けることは時間も手間もかかりきーわおど洗濯もだんだんと難しくなっていきます。
このような事態に陥る前にサテライトサイトを依頼する場合は社内で継続的な運用が可能かどうかを判断する必要があります。自社で行うのが難しい場合には、こうした継続的なサポートや定期的なコンテンツ更新代行などを含んだサービスも視野に入れてみて下さい。長く継続していくためには、かなりの労力が必要となりますので、自社のリソースに不安がある場合などは最初からこうした部分も含まれた業者を選択できるといいでしょう。
オウンドメディア構築・製作
自社が保有するメディアの総称です。集客や採用、ブランディングなど、企業の課題の解決に非常に有効的なオウンドメディアは、コンテンツマーケティングやインバウンドマーケティングが注目される中で重要性はますます高まってきています。近年では多くの企業が取り入れ運用しています。これから本格的に運用していきたいと考えている企業も多いのではないでしょうか。神倍他のパンフレットなどもオウンドメディアの一つですが、デジタルマーケティングにおけるオウンドメディアの定義はブログやWebマガジンなどの事を指すのが一般的となっています。
オウンドメディア構築・製作依頼の業者選択ポイント
1・得意分野や強み、Webマーケティングに関する項目などが明確にされているか?
ホームページなどで、その業界でも実績をぜひ確認してみて下さい。業界によりターゲットは異なるため、サイト制作や記事の内容を変えていく必要があります。例えば、若い女性をターゲットとしている場合、デザインを女性らしくしたり柔らかく穏やかな口調の記事を作成します。
高齢の方がターゲットとなっている場合は、文字を大きくしたり安心感のある色味を持ってくることが重要となるでしょう。また、ターゲットだけに固執せず、オウンドメディアの集客も視野に入れなくてはいけません。そのため、業者選びの際にはSEO対策などのWebマーケティングまで可能かどうかも重要な判断ポイントとなります。
2・運営しているオウンドメディアを参考にする
一番の見分けやすさで言えば、運営しているオウンドメディアを実際にチェックする事でしょう。実績に関しては、守秘義務などもあるため全てを知ることは難しいでしょう。ですが、SEO業者自身が運営しているオウンドメディアであれば自由に閲覧することが可能となります。サイトの作りは分かりやすくなっているか、デザインはどのような感じなのかなど、細かな部分までチェックしてみましょう。
オウンドメディア業者であるにもかかわらず、自社サイトを運営していないとなると、それは少し信用値が低くなります。しかし中には多忙で自社での運営が出来ないという業者もいるため一概には言えませんが、一つの目安としては非常に参考となる資料です。オウンドメディアを見れば、業者のレベルやデザイン性などある程度の部分は見えてくるでしょう。
3・失敗した経験などを隠していないか
いくらプロのオウンドメディア業者であっても、全ての施策が成功するわけではありません。しかし失敗例などは業者側としてもあまり公にしたくないことでしょう。ですが、こうした失敗事例を隠さず真摯に受け止め、そこから新たに改善策を立てたり立て直しをいかにうまくしているかが重要なポイントとなります。業者選びでは、どうしても成功事例に目を向けがちですが、実は失敗例の中にも業者の依頼に対する姿勢はあらわれています。
「こんなオウンドメディアを製作したけど集客につながらなかったため次はこうした」「失敗経験を活かし方向性を変えることによりこんな結果が得られた」など、以下に真摯に取り組んでくれているのかを測る目安にもなるでしょう。失敗例というと聞こえは悪いですが、こうした事を隠すのではなく、経験としてきちんと隠さずにしてくれる業者であれば、信頼できると思っていいでしょう。
SEOコンサルティング
「相談」という意味を持つコンサルティング。企業の抱えている悩みや課題を洗い出し、解決するための手段の提案、さらには提案内容実行にあたってのサポートを行います。SEOコンサルティングとは、文字通りSEOメインのコンサルタントを行ってくれることを指しており、適切な提案や解決方法の提示により問題解決への道を示してくれます。SEOコンサルティングと混同されがちなのがSEO会社です。業務内容は被っている部分もありますが、支援方法が異なるため注意しましょう。
SEOコンサルティング | SEO戦略を考え提案し、実施にあたってのサポートを行います。また、Webマーケティング施策の提案やPDCAを回しながらの施策を行うなど、SEOに限らず様々な施策を実施することで集客や利益向上を目指します。Webサイト全体のサポート、アドバイスを一貫して行ってくれます。 |
SEO会社 | SEOに特化しており、ヒアリングを行いそれに応じた様々な施策の提案・実施を行います。実施するSEOの方法は、会社により異なりますが。コンテンツSEO、内部対策、外部対策、被リンク対策など。 |
SEOコンサルティング依頼の業者選択ポイント
1・Webマーケティング全般の知識を持っているか
業者の分類は「SEO」になりますが、それ以外のWebマーケティング全般に関する知識がるかないかをよく確認するようにして下さい。依頼する企業側は、SEOを実施するなら他のWebマーケティング施策も考えつつ、より大きな効果を得られる施策を実施する必要があります。
そのため、業者側にWebマーケティングに関する豊富な知識がなければ、目的に嚙み合わない提案をされるという可能性も出てしまいます。SEOに関する知識だけにこだわらず、どんなWebマーケティング施策に対応しているかの確認が肝心です。
2・自社サイトに合った施策の提案をしてくれるか
同じSEO対策であっても、WEBコンテンツのボリューム、各記事の評価の有無に加え運用年数はどのくらいか、内容やテーマなどにより行うべき施策は変わります。そのため、自社のサイトの状況に合った適切な提案をしてくれるかどうかを良く見極めることが重要です。現状の把握、課題に対する的確な指摘を行ってくれるかどうかで判断するといいでしょう。自社のサイトを悪く言われるのはいい気分はしません。しかし、そこを的確に指摘してくれないようではアクセス改善は見込めません。
また、提案だけでなく実装も行ってくれるかどうかもポイントです。ソースコード、タグの改善やコンテンツの充実など実装をしてくれないと、たとえ依頼をしても時間の無駄となってしまうかもしれません。見積もり時、契約時にしっかりと確認を行い、実装まで請け負ってくれる業者を選ぶようにしましょう。
3・説明は分かりやすい?
SEOコンサルティングを外注する場合、適切なヒアリングで情報を聞き出す力と分かりやすく施策を伝えることが出来る説明力が肝心です。課題を上手くSEOコンサルティング会社が理解してくれなければ、改善業務をスムーズに行えることはできないでしょう。また、社内の悩みもしっかりと聞いてくれるようであれば、SEO施策を行いPDCAを回せる体制を共に作り上げていくことが出来るようになります。
また、どんな施策であっても必ずメリットと共にデメリットも生じます。トラブルを最小限に抑えるためにはこうしたデメリットの適切な説明も重要な要素となってくるでしょう。そのため、メリットだけに注目することなく、デメリットに対する説明などもしてくれるかどうかも会社選びの必要なポイントとなります。
コンテンツSEO
コンテンツSEOは、良質なコンテンツを量産し継続的に発信することで、検索エンジンからの集客を狙う手法です。分かりやすく言えば、コンテンツ・記事作成を代行し行ってくれる業者です。現在のWebマーケティングでは、コンテンツSEOの理解なくして効率的な集客は見込めないと言っても過言ではありません。
コンテンツSEOでは、各検索キーワードに応じて受け皿となるコンテンツを整備することで、アクセス数の増加を目指します。このコンテンツSEOは3年後、10年後などの先の集客力に圧倒的な差が出るため、今すぐ始めるべき重要な施策となります。
コンテンツSEO依頼の業者選択ポイント
1・得意分野や専門分野はマッチしているか?
自社のコンテンツ内容と業者の得意分野や専門性のあるコンテンツ執筆がマッチしているかをよく確認してください。基本的に業者ではどんな内容であっても執筆可能にはなりますが、その中でも特に得意としているジャンル、高い専門性を持つ分野などがあります。どんな内容のコンテンツを作成したいのか、どんなターゲットに向けたコンテンツなのかを明確にし、目的に合ったコンテンツ作成が可能かどうかを確認してください。
また、医療監修、専門家監修など、専門家にチェックしてもらいコンテンツ内容の信憑性を高める必要がある場合も出てきます。依頼したいコンテンツサービスとカラーがマッチしているかどうかをよく確認し、希望通りのコンテンツ制作を依頼できるかどうかを吟味してください。
2・ライターやディレクターのレベルは?
記事作成代行・コンテンツ制作を依頼した場合、コンテンツを作成するライターやディレクターのレベルを良く確認してください。ライターのレベルは幅が広く、初心者からベテランライターまで個々の能力は異なります。実績の確認をするために、過去に製作したコンテンツなどを見せてもらいましょう。
また、ライティングスキルだけではなく、自社がイメージしているコンテンツの内容、ターゲット層などをよく理解しコンテンツに反映できるかどうかも重要なポイントとなります。意思疎通がしっかりとでき、コンテンツ制作の内容を共有できるかどうかも重要な要素となるでしょう。
コンテンツ制作を依頼した場合、コンテンツを作成するライターやディレクターのレベルを良く確認してください。ライターのレベルは幅が広く、初心者からベテランライターまで個々の能力は異なります。実績の確認をするために、過去に製作したコンテンツなどを見せてもらいましょう。
また、ライティングスキルだけではなく、自社がイメージしているコンテンツの内容、ターゲット層などをよく理解しコンテンツに反映できるかどうかも重要なポイントとなります。意思疎通がしっかりとでき、コンテンツ制作の内容を共有できるかどうかも重要な要素となるでしょう。
3・SEO対策への理解は十分にあるか
コンテンツSEOは、ただ単にコンテンツを量産すればいいという訳ではありません。文字通り、SEOを意識した内容にする必要があります。そのため、執筆するライターはSEOの知識が豊富であるかという部分も非常に重要となるでしょう。Webサイトの集客効果を上げるためのコンテンツは、こうした知識がなければ効果は見込めません。しっかりとした知識を持っており、集客率やアクセス数を高める質の高いコンテンツ制作が可能かをまず確認するようにして下さい。
内部SEO対策
内部対策は、リスクを抑えつつ、Googleの評価をゆっくりではありますが着実に得やすくする施策です。サイトの内部を手直しすることで、コンテンツの質の良さを活かし評価を高めていくことが可能となるでしょう。内部SEO対策は数々の項目があり、どんな部分を修正すべきか、どこを最適化すると高い効果が得られるかを知るためにも、自社サイトの状況を良く把握しておくことが肝心です。
タイトルタグ | ページごとに更新し、そのページが何について書いてあるのかを示しています。ユーザーが判断しやすい内容であるべきもので、Googleもこのタグを重要視しています。このタグに対策キーワードを含めることが大切で、他ページと重複させないよう注意すべき部分になります。 |
h1タグ | 見出しに使用するタグで、h1~h6まであります。内部SEO対策では特にh1を意識することとなります。タイトルタグ同様に、対策キーワードを含め重複しないようにするのがポイントです。 |
コピーコンテンツ | コンテンツ内に他サイトの内容をコピーしたものがある場合、ペナルティを課す可能性があります。内容が似ているという程度ではペナルティの発生はありませんが、文章をそのままコピーしたようなものは可能性が高くなるでしょう。 |
サイトマップ | サイトマップを設置することで、Googleに的確にサイトの構造を伝えることが可能となります。結果として、インデックスの優先度を伝えることが出来るでしょう。新しく追加したコンテンツが評価されるスピードも上がります。XMLサイトマップファイルと混同されますが。どちらも重要です。 |
上記のようなSEO施策はほんの一部ですが、こうした内部の対策を行う事でパフォーマンスを向上させることが出来ます。数あるSEO対策の中でも細かな部分にはなりますが、この内部SEOを疎かにすると、どれだけ良質なコンテンツを多く発信してもアクセス数や集客率の伸びは最大化する事が出来ません。
内部SEO対策依頼の業者選択ポイント
1・作業内容や範囲を細かくチェックする
内部SEOを外注する場合、その業者がどこまでの範囲をポートしてくれるのか、どの程度の範囲まで請け負ってくれるのかは特に重要視しなくてはいけません。内部SEO対策は非常に項目が多く、業者によっては「〇〇はやるけど◇◇は対応しない」という場合もあるでしょう。こうしたことがないように、事前にどこまでの範囲を行ってもらえるのかを確認し、自社の依頼とマッチするかどうかを確認してください。
3・料金だけでの判断は危険
内部SEOを外注する際には、なるべく安く抑えたいというのが本音です。しかし、内部SEO対策の見積もりを見てとにかく一番安い所へという決め方はやめましょう。料金が安い場合、中には悪質な業者も多く存在していますので、後々に追加料金などを請求される場合があります。逆に、高額になったとしても内部SEO対策の作業内容が広い、他の部分までサポートしてくれるなどという安心感がある場合が多いです。
支払うお金をなるべく安くしたいのは誰しもが思う事ですが、しっかりと業者の特徴や内部SEO対策に関する事項などを確認しておかなければ、最終的に予想以上の金額が発生してしまうという事は大いにあり得ます。内部SEO対策の見積もりを比較した場合でも、安いという理由だけで決めるのではなく、見積もりの内容は的確で、明確な料金提示はされているか、業者の作業範囲などと同じようにしっかりと確認をしておきましょう。
3・どのようなサポート提供してくれるかの確認
検索エンジンのアルゴリズムは常に変動しています。そのため、過去に通用していた手法が有効ではなくなるという事も多くあるでしょう。こうなると、検索ランキング表示などにも大きな影響が出てきます。順位変動に遭った場合のサポート、対処方法などをしっかり確認しておくようにして下さい。
過去のSEO方法に囚われ、新しい情報や手法などを取り入れない業者では、サポートも疎かになりがちですのでまず信用しない方がいいでしょう。
SEO対策に関する疑問点
SEO対策を考えている企業の中では、対策に対する疑問などを抱えている方もいるのではないでしょうか。やり方や料金、見積もりは貰ったたけど、結局実際のところどうなの?と思う方もいるかもしれません。ここでは、SEO対策に関する疑問の中でも特に初歩的で多くの方が気になる3つの事柄を紹介いたします。
Q.1・本当に数十万円~数百万円/月も費用はかかるものなの?
A.本当にかかるんです!
SEO対策の費用は、主に人件費や地代家賃で構成されるというのは既にご紹介した通りですが。このうち、一番割合を占めるのが人件費なんですが。本気でSEO対策に取り組めば、取り組むほど各クライアントのサイト1つ1つに掛ける時間(工数)が膨大なものになります。そして、一旦対策を行えば終わりというものではないのがSEO対策の大変なところでもあります。
ですが、SEOは潜在顧客を育てることに成功すれば、かなり大きな費用対効果を生むことができるでしょう。それぞれのサービスにより異なりますが、例えばSEOコンサルティングの場合、およそ2年で2倍、最高で10倍程度の直接的な売り上げが見込めると言われています。SEO対策の効果はすぐに出てくることはありませんが、長期的な目で見れば、数十万円、数百万円の費用が掛かったとしてもそれを上回る利益を出すことが可能となります。
Q.2・依頼すれば必ず効果は出る?
A.残念ですが必ず効果がでるわけではありません。
その大きな理由の一つに、依頼する企業側のSEOに関する知識不足とされています。依頼する業者に丸投げでは、成功するものも成功しません。強化すべき部分、ターゲット層、目的や目標などは、企業側が一番理解しなければいけない点です。そのためにはどんなSEO対策が必要なのか、効率的に結果を導き出せる対策は何なのかを企業側が理解しなくては、どれだけ対策を業者が行っても上手くはいかないでしょう。
SEO対策の効果はすぐには表れません。最低100記事以上、期間にしては最短で2~3か月は見ておくべきでしょう。また、どんな業者であってもSEO対策を行った効果などは保証などが出来ません。的確な対策、効果を高める施策を行うためには、企業がSEOに関する知識を持ち、業者への依頼を正しく行う事が必須となります。
Q.3・見積もりの予算はオーバーすることはない?
A.オーバーする可能性もあります。
SEO対策の見積もりを通りの料金になるのがほとんどですが、予算をオーバーしてしまうという事もあり得ます。見積金額は人件費が根拠となっているため、コンサルタントの稼働を減らすことが出来れば金額も下がります。そのためには、依頼した内容の一部を自社でやる事が必要となるでしょう。初期分析に必要な調査などは、サーチコンソールなどを用いることで自社で行う事が可能です。
また、運用に関する部分は、コンサルタントからアドバイスや改善ポイントなどを教えてもらいながら、実際の作業は自社で行うという事も可能です。一つ一つは小さな部分にはなりますが、コンサルタントの負担を減らし自社で補える部分があるのであれば、金額を予算内に収めるためにもできる限りのことは行うようにするといいでしょう。一部のみでも自社で作業を行う事が出来れば、全体的なコストを下げることも可能となるでしょう。
こんな業者は特に注意!
注意すべき悪質な業者はどのように見極めればいいのかをご紹介致します。SEO業者への委託は、決して安い金額ではありません。そのため失敗せず優良な業者にお願いしたいですよね。最低限必ず気をつけるべきポイントを把握ししっかりと注意することで、相性のいい業者へ依頼を行うことが出来るようになるでしょう。
社名が頻繁に変わる
会社として、社名というのはそう何度もころころと変えるものではありません。会社名を変更することにより顧客定着率や認知度が大幅に下がってしまいます。社名を頻繁に変えるという事は、クレーム回避や特定されないようするためのいわば「逃げ」と言っていいでしょう。そのため業者が数年の間に社名変更を幾度も行っていたりする場合は、悪質な業者である場合が高いため、特に注意が必要となります。
実際に、怪しいと思い検索をかけてみたら「悪評の記事タイトルを見つけたが閲覧停止されている」「営業電話がしつこいという個人ブログに文句をつけている」「電話番号検索したら口コミが一斉削除されている」などという非常にきな臭い話も多くあります。社名を頻繁に変える業者は、たとえ世間一般の「悪質業者の定義」に沿わなくても、必ず何かしらの問題がある場合がほとんどですので、仮に営業が掛かってきても依頼するのはやめておいた方がいいでしょう。
「検索順位の1位や1ページ目に必ず表示」という営業トーク
ハッキリ言って、この言葉は絶対に信用してはいけません。例えば検索1ページ目というのは、全世界でわずか10枠です。この星の数ほどあるWebサイトの数と比べれば、「絶対に1ページ目に!」なんて不可能であるという事が分かるのではないでしょうか。
1ページ目でこれだけの低い確率になるのに、ましてや1位なんて到底不可能です。仮に1ページ目に表示することを目的とした業者であれば、それはまず間違いなくブラックハットSEOだと思ってください。極めて悪質な業者であるとみて間違いないでしょう。また、ブラックハットSEOだからといって、必ず1ページ目に表示されるなんてこともありえませんので、とにかくすべてが嘘であると理解しておく必要があります。
成果報酬型SEOは要注意
成果報酬型SEOは、上記のようなブラックハットSEOの逃げ道として用いられることが多くあるため、注意が必要です。料金形態の部分でも説明しましたが、結果が出なければ業者の利益にはなりません。そのため、何が何でも効果を上げるための施策を行います。業者は効果を出し料金を発生させて支払いを受け取る。そこで終わりです。その後のサポートなどは基本的にありません。そのため、仮にペナルティを課せられたとしても全て自社で対応する羽目になります。
社名を変える業者、明らかなブラックハットSEO業者は、全てこの成果報酬型に通じると言っても過言ではないでしょう。ペナルティを受けたことに対するクレームを逃れるために社名を変える、成果を出し利益を取るために危険な施策を取り順位を上げる。全て悪質業者の手口になります。成果報酬型SEO業者に依頼する場合は、こうした危険が伴うという事を頭に入れておく必要があります。
SEO対策の見積もりで気を付けるべきポイント
SEO対策を業者に依頼し見積もりを閲覧した時、ただそれをそのまま受け入れてしまう事はしないようにしましょう。もちろん、SEO対策や外注に関する知識があって、納得した上での見積もりであれば何の問題もありません。ですが、SEO業者へ依頼をする場合、多くの企業は自社のSEO対策の知識や技術に不安を抱えていたり、経験や知識をあまり持っていないという事があります。そのため、特に気を付けるべきポイントはしっかりと抑えつつ、適切な料金・内容での依頼が出来るようにしましょう。
SEO対策で疑問に思う項目などは放置せず質問を
SEO対策の見積もりの項目は、実はすべての業者が一緒という訳ではありません。同じ内容であっても、会社ごとに記載事項は異なっているため、数社の見積もりを比較した際に異なる項目で合ったり、何のことだか分からないような項目がある場合もあるでしょう。そのため、もしも見積もりの内容で分からない項目や疑問に感じた部分があれば必ず質問するようにして下さい。
全てのSEO業者で見積もりの書き方が統一されているわけではありませんので、こうした部分の確認は非常に重要です。作業内容はもちろんの事、その言葉の意味、工程が必要な理由などに関しても、明確な説明を求めるようにすると安心です。後々のトラブル防止にもなりますし、業者側もしっかりと理解した上での発注を望んでいますので、双方納得の上で契約関係を結ぶことが肝心です。
SEO対策は金額のみで発注先を決めない
料金形態、初期費用や運用費用などは業者により異なっています。様々なパターンから算出されるため、業者により料金には大きく差が生じる場合もあるでしょう。先ほどもお話しした事にはなりますが、安いからと理由で安易に依頼先を決めるのは厳禁です。どんな手法のサービスなのか、サポート体制はどうなっているのか、自社のニーズや目的に合致しているかなど、様々な角度からの検討が必要となります。そのため、金額のみを重視するのではなく、全体を見てしっかりと確認を行い委託業者を決定させることが大切です。
SEO対策の提案書は必ず作成
SEO対策の外注先を見極めるのに重要なのが、「提案書」です。悪質な業者は、売り上げや利益までのサポートはしたくないというのが本音です。悪質な業者に依頼をしてしまい失敗したという企業の大半が、提案そのものを丸投げしてしまい、元からこの提案書について、具体的に追加の要求や相談もせずに契約したという共通点があります。
そのため、イメージしたSEO対策の提案が来ない、狙ったキーワード検索の順位が上がらない、売り上げに繋がらないという結果となってしまうでしょう。手間と感じてしまうかもしれませんが、この提案書は、理想のSEO対策をしっかりと自社でも共有できるものになりますし、信頼できる業者へ依頼するためのカギにもなるでしょう。
口コミをチェック
本当に信頼できる業者かどうかを確認するために有効なモノの一つが口コミです。実際に依頼した企業の話、失敗した例や成功例など様々な視点での話を知ることが出来るでしょう。しかし、ここで一つ注意すべき点があります。それは、「口コミの内容を全て信じてはいけない」という点です。口コミは誰でも投稿できるため、中には評価を上げるためにやらせや自作自演の書き込みがある場合も十分考えられるでしょう。
ナチュラルな口コミを見つけるためには、数年単位で情報発信をしている業界のブロガーさん、また、権威的な人の発信している情報を見てみるといいでしょう。また、誰でも投稿可能な掲示板などで見る場合は、依頼したときの状況やサービス内容を詳細に記載し、中立的立場で書いているものは参考にしてもいいかもしれません。絶対やらせじゃない!という事は言えませんが、変にどちらか寄りの内容に比べ信憑性は高いものになります。
SEOの見積価格を下げるためには?
SEO対策依頼の見積もりの内容や見方、業者の料金形態、手法や気を付けるべき点などは理解していただけたでしょうか?そこでもう一つ気になるのがやはり「金額」ですね。なるべく安く抑えたい、あまり費用をかけたくない、けどしっかりとプロに依頼したい!という場合、どうすれば見積もり費用を安く抑えることが出来るかをご紹介致します。
キーワードを明確にする
キーワードの難易度により料金は異なります。そのため、費用を抑えるためにはこのキーワードを明確にする必要があるでしょう。金額は、成果報酬、一括払い、月額固定などの料金形態に関わらず変動します。難易度が高く数も多ければそれだけ料金は跳ね上がってしまいます。
ビッグキーワード、スモールキーワードのどちらを上位表示させたいのか、検索ボリュームやCVRの考慮の上であらかじめ明確化しておくことで、SEO業者がこれらの調査をする必要がなくなるため、金額を抑えることが可能となります。
自社で対応できる範囲を広げる
全てを業者へ丸投げするのではなく、自社で行えることは依頼項目から外すようにすると料金にも大きな差が出るでしょう。業者への依頼は項目が増えたり人員が増えるほどに費用も高くなります。そのため、人件費を抑えるという意味でも自社で行える実装などは全て行い、一貫した業者作業ということにしないことが大切です。
「依頼したんだからこちらは何もせず全て業者に任せてやってもらう」というきっぱりとした分け方しないようにしましょう。料金も大きく跳ね上がりますし、自社の資産でもあるWebサイトの事ですから丸投げは危険です。プロの業者の手を借りつつ自社のSEO強化のため、共同作業として共に歩んでいくのが一番の理想の形ではないでしょうか。
個人事業主やクラウドソーシングの活用も視野に
SEO対策を外部に依頼する際には、業者だけでなく個人事業種やクラウドソーシングでライターを探すという方法もあります。基本的にコンテンツ制作などが主になりますが、知識のある方であれば内部施策や他のSEO対策にも対応してくれるでしょう。希望する強化項目や目的などを明確にし、適切に正しく伝えることで業者に依頼するよりも安くSEO対策を依頼することが出来ます。
クラウドソーシングなどでライターを募集する場合には、明確な料金や細かな依頼内容などを掲載する必要があります。そのため、自社内でこうした基本的な情報を共有するいい機会にもなるでしょう。ライターのレベルにより料金も変化しますが、プロの業者へ依頼するよりも非常に安価でお願いできます。そこから専属ライターとして長く依頼することも可能ですし、単発依頼で終わるという事もできます。
また、最近ではSNSでこうした仕事を受注しているフリーランスの方も多く存在しています。フォロワー数や実績などからどの程度信頼できるかどうかも判断が出来るでしょう。コンテンツ作成のみの依頼を考えている場合は、業者に依頼するよりもこうした方法でライターを見つけてみて下さい。安価で依頼が出来るだけではなく、共に活動することで信頼感や結束力が高まります。自社内のSEO対策に関する知識も成長し、ライターは作成したコンテンツごとの報酬が受け取れるというWin-Winの関係が築けるでしょう。
まとめ
SEO対策に関する見積もりというのは、統一されていないため業者により内容はまちまちです。しっかりと確認を行い、納得いくまで話し合いを重ねていきましょう。もちろん金額も大きく異なります。また、施策パターンも様々あり、自社にピッタリの業者を選ぶ事が最も重要となります。
- 自社サイトの状況を把握しているか
- SEO対策についてある程度の知識は持っているか
- 悪質業者と優良業者の見極めは可能か
- 見積もりの見方は大丈夫か
- 提案書はしっかり作り込まれているか
まずは上記5項目をしっかりと自社内で共有し、基本的なSEO対策依頼に関する知識や交渉術などを身につけましょう。見積もり内容が理解できることは大前提ですが、他項目も同じくらい重要なポイントとなります。見積もりの内容の理解、業者を見極める判断力をしっかりと持ち、失敗しないSEO対策を行えるようにして下さい。